リアル版NISAシミュレーション~オルカンが8%、S&P500が10%の理由~

こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

月5万円を30年間積み立てた結果

ずばり結果は、この通りです。

1994~2004年まで月5万円(合計1,800万円)を積み立てた結果(グラフ)

こちらは、オルカン(MSCI ACWI)とS&P500の配当込み・円換算ベースの過去データを基に、もし直近30年間で毎月5万円の積み立て(合計1,800万円)を行った場合の資産額の推移を示したものです。
(比較用に、計算機(シミュレーション)(高精度計算サイト)の結果も載せています)

ちなみに、途中、および最終的な積み立て結果の金額はこうなります。

元本オルカン計算機
(年率8%)
S&P500計算機
(年率10%)
5年後3,000,0004,851,6853,698,3006,482,6063,904,084
10年後6,000,0007,694,6609,208,1968,838,64810,327,507
15年後9,000,0007,346,71817,417,0917,294,13320,896,022
20年後12,000,00017,351,23029,647,07619,339,21438,284,495
30年後18,000,00073,402,70175,014,032110,133,290113,965,216
1994~2004年まで月5万円(合計1,800万円)を積み立てた結果(表)

これを見ると、最終的にはオルカン≒年率8%、S&P500≒年率10%に収まっていますが、途中(特に15年後など)では全く違う結果になっています。

上のグラフを見ても、計算機の結果を超えるどころか、近づく期間ですら僅かであることが分かります。

2008年以降ずっと下回っていて、最近の急上昇でやっと追いつくようなイメージだね

年数を変えた場合

そうなると、気になるのは期間が変わった場合です。

まずは年数を変えてみましょう(月6万円 × 25年間 ~ 月15万円 × 10年間)。

1999~2024年まで月6万円を積み立てた結果
2004~2024年まで月7.5万円を積み立てた結果
2009~2024年まで月10万円を積み立てた結果
2014~2024年まで月15万円を積み立てた結果

直近10年~25年で1,800万円になるように積み立てた結果(クリックで拡大できます)

ちょうど1999年3月以降は、NASDAQ100のトータルリターンのデータもありましたので、参考までに載せています(各年3月末~2024年2月末までのデータを基にしています)。

ちなみに、各積み立て期間と指数ごとに、年率の近似値を一覧にするとこうなります。

オルカンS&P500NASDAQ100
30年間(1994~2024年)約8%約10%
25年間(1999~2024年)約10%約12%約16%
20年間(2004~2024年)約11%約14%約16%
15年間(2009~2024年)約14%約17%約16%
10年間(2014~2024年)約14%約17%約22%
直近10年~30年の利回り(年率)

やはり、直近10年間が最も利回り(年率)が高く、この期間を多く含む直近15年間、20年間という順に少なくなっていきます。

これだけ年率が高いと、今後も過度に期待してしまいそうね

期間を変えた場合

じゃあ、積み立て期間は30年より20年、20年より10年、というように短い方がいいのかと言うと、もちろんそんな事はありません。

例えば、同じ月15万円 × 10年間の積み立てであっても、このように1999年から開始すると、

1999~2009年まで月15万円を積み立てた結果

年率0%未満(貯金していた方がマシ)という結果になってしまいます。

これを解決するには、やはり積み立て期間を延ばすのが一番です。

1999~2014年まで月10万円を積み立てた結果
1999~2019年まで月7.5万円を積み立てた結果

5年延ばすだけで、年率は約6%(オルカン)・7%(S&P500)・10%(NSASDAQ100)、10年延ばすと、それぞれ約7%・9%・12%にまで上昇しています。
(始めの、オルカンが8%、S&P500が10%、という数字に近づきます)

ちなみに、10年で積み立てを完了して、その後10年間気絶、みたいな方がもちろん資産額は(年率も)大きくなりますし、そういうシミュレーションをしている所もよく見かけますが、ちょっと現実から乖離しすぎていて、机上の空論が過ぎる気がします。

実際、普通に会社員として働いていて、これまで10年以上も積み立てをしている人が、積み立てを止めて、取り崩しもしない、という状況が考えにくいからです(意図的にやろうとしても、おそらく精神的に抵抗があると思います)。

投資計画をNISAに合わせるというのも違いますし、上記は分かりやすいようにNISA枠を基準に(元本の合計が1,800万円になるように)していますが、

別に 月10万円 × 15年 を、(1,800万円 を超えた分は特定口座に積み立てる前提で)月20万円 × 15年 にしても 月30万円 × 15年にしても結果(年率)は同じです。

毎月の積立額を2倍にしたら積み立て結果も2倍になるだけだね

妥当な年率とは

しかし、このオルカンが8%、S&P500が10%というのも、かなり楽観的かと思います。

直近5~6年間の上昇が過去と比べても異常で、今後もこの状態が続くとは考えにくいからです(もちろん絶対ではありませんが)。

そう考えると、この1988~2018年の結果あたりが妥当な気がします。

1988~2018年まで月5万円(合計1,800万円)を積み立てた結果(グラフ)

オルカンが6%、S&P500が8%となり、最初のグラフと比べても途中での違和感(理論値を上回る期間より下回る期間の方が圧倒的に多い)も少ないかと思います。

ついでに、積み立て結果の金額です。

元本オルカン計算機
(年率6%)
S&P500計算機
(年率8%)
5年後3,000,0002,920,3273,505,9073,738,4373,698,300
10年後6,000,00012,123,0038,234,85717,634,0979,208,196
15年後9,000,00011,170,89214,613,49716,399,87517,417,091
20年後12,000,00019,893,58923,217,32623,281,27729,647,076
30年後18,000,00049,009,83850,476,39474,665,73775,014,032
1988~2018年まで月5万円(合計1,800万円)を積み立てた結果(表)

こちらも、10年後などでは乖離が大きいですが、最初の表と比べるとまだ少ないです。

少な目に見積もった結果(直近6年間を省いたオルカン)でも、月5万円を30年間積み立てると5,000万円近くなる、というのは夢がありますね。

ちなみに、NASDAQ100はトータルリターン(配当込み)のデータが1999年以降しか無かったため載せていませんが、メインで投資をするのはおススメしません。
(プライスリターン(配当なし)での考察は下記にあります)

NASDAQ100は全期間で最強なのに買ってはいけない理由~数字で解説、データ公開あり~

このように、積み立てと取り崩しでは結果が全く違うので要注意です。
(取り崩し期では債券も選択肢に入ってくるほどです)

株式と債券の最適な割合とは~黄金比を徹底検証~

こちらを応用すると、積み立て期はNISAでS&P500、iDeCoでNASDAQ100にしておいて、取り崩し前にiDeCoを債券とオルカンにスイッチング、なんて手もアリかも知れません。
(ただし、iDeCoでNASDAQ100に投資できるのは、マネックス証券 iDeCo(iFreeNext NASDAQ100)や auのiDeCo(eMAXIS NASDAQ100)などに限られます)

とは言え、これはあくまで過去のデータと照らし合わせた結果であって、「過去は未来を保障しない」という言葉があるように、投資に正解はありませんから、自分が納得する方法を選べば良いかと思います。

最後に、今回作成したデータを公開しますので、色々試してみて下さい。

過去の成績ではS&P500だけど、オルカンを選択する、というのもその1つね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️

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