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全世界株式インデックスファンドのおすすめ~MSCI・FTSE・除く日本の比較も~

2025年8月6日

こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

オルカン・ラクカン・ノムカン・トレカンとは

老後資金などのために、長期投資をするなら何が良いか、「迷ったらコレ」という答えとして真っ先に出てくるのが、全世界株式のインデックスファンドです。

初心者だけではなく、色んなものに手を出した挙句、全世界株式に回帰する、というのもよくある話です。

そして、全世界株式と言えば何といっても「オルカン」(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)でしょう。

あまりにメジャーになりすぎて、全世界株式のインデックスファンドのことを「オルカン」と呼ぶ場合もあります(サランラップやセロテープなどと似ています)。

しかし、新NISAが始まる直前の2023年後半から、他社からも続々とオルカンよりも低コストの(信託報酬が低い)ファンド(投資信託)が登場し、本家オルカンもそれに対抗して信託報酬を引き下げ、という感じで信託報酬争いが始まりました。

この時、台頭してきたファンドを、(公式ではないですが)オルカンに対抗して、このような略称で呼ばれています。
(ノムカンだけは、運用会社である「野村アセットマネジメント」から取っています)

ポイント

・オルカン:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
・ラクカン:楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド
・ノムカン:はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)
・トレカン:Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)

米国関税ショックからの先行き不安で、米国以外にも投資をする全世界株式は、改めて再注目されるようになったね

全世界株式インデックスファンドの比較

しかし、全世界株式のインデックスファンドはこの4つ以外にも数多くあり、中には信託報酬の最安争いに食い込んできているものもあります。

新NISA開始(2024年)以降に登場した新しいファンドもありますから、最新の情報で比較してみましょう。

信託報酬ランキング

ファンド名信託報酬
(実質コスト ※1
設定日ベンチマーク
(投資対象ETF)
楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド0.05610%
(0.198%)
2023/10/27MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス
楽天・オールカントリー株式(除く日本)インデックス・ファンド0.05610%
(不明)
2025/7/18MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)0.05775%
0.094%
2018/10/31MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)0.05775%
0.096%
2018/3/19MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)0.05775%
0.118%
2018/4/3TOPIX/MSCI コクサイ・インデックス/MSCI エマージング・マーケット・インデックス
はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)0.05775%
0.081%
2023/7/10MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス
Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)0.05775%
(0.126%)
2023/4/26MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス
ステート・ストリート全世界株式インデックス・オープン0.0748%
(0.179%)
2024/1/11MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス
PayPay投資信託インデックス世界株式0.0911%
(1.456%)
2023/6/28FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス
(VTI・SPDW・SPEM)
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))0.1022%
0.110%
2017/12/6FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス
(VTI・SPDW・SPEM)
たわらノーロード 全世界株式0.10989%
(0.162%)
2019/7/22MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド0.1238%
(0.140%)
2022/1/31FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス
(VT)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・VT)0.179%
(0.220%)
2017/9/29FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス
(VT・VTI・VXUS)
主要な全世界株式インデックスファンドの比較(赤字は実質コストの最安ベスト5)
※1:最新(2025年8月1日時点)の運用報告書より年換算(ETFの経費率を含む)

信託報酬は、「ラクカン < オルカン = ノムカン =トレカン」なのですが、

実質コストでは、「ノムカン < オルカン < トレカン < ラクカン」の順で安いという、意外な結果になりました。

実質コストの求めかた

ちなみに、実質コストはどこから出ているのか、と言うと、各ファンドの運用報告書です。

基本的に、ここの「合計」欄の「比率(%)」を見れば良いです。

しかし、上記のラクカン(楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド)のように、集計期間が1年間ではない場合は年換算する必要がありますが、信託報酬の比率を使うと楽です。

ラクカンだと、0.141 / 0.040(上記の信託報酬)× 0.0561(信託報酬) = 0.1977525% です。

運用方式の違い

また、米国(全米)株式や先進国株式などと同様、MSCIの指数に連動するものはファミリーファンド方式(個別株運用)で、FTSEの指数に連動するものは米国ETFを保有して(買い付けて)います。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する米国ETFと言えば「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(VT)が有名ですが、

じつは、これ1本だけなのは「SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド」だけで、他のファンドは異なる指数に連動する複数のETFの組み合わせになっています。
(後者は公式で愛称が「楽天・VT」になっているにも関わらず、です)

しかし、ETFの種類がどうであれ、(NISAでも)米国以外の部分は必ず三重課税になり、個別株運用よりも不利であることに変わりはありません。
(同様の問題は先進国株式にもありますが、(新興国が含まれるぶん)米国の割合がより低くなる、全世界株式ではより深刻です)

先進国株式でおすすめの投資信託~全世界・米国と比較、MSCIとFTSEの違いも~

続きを見る

MSCI(含む日本・除く日本)とFTSEの違い

FTSE グローバル・オールキャップ・インデックスMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスMSCI オール・カントリー・ワールド(除く日本)インデックス

対象国・地域
48カ国
(先進国25+新興国23)
47カ国
(先進国23+新興国24)
46カ国
(先進国22+新興国24)
銘柄数10,024銘柄2,528銘柄2,345銘柄
投資対象大型株・中型株・小型株大型株・中型株大型株・中型株
時価総額カバー率約98%約85%約85%
算出開始日2003年9月22日1990年5月31日1990年5月31日
全世界株式の指数の比較(2025年6月30日時点のファクトシートより)

先進国の部分については、ちょうど先進国株式(「FTSE ディベロップド・オールキャップ・インデックス」と「MSCI ワールド・インデックス」「MSCI コクサイ・インデックス」)の差と同じく、韓国とポーランドの扱い(FTSEでは先進国、MSCIでは新興国)が異なり、

全世界株式では、これに加えて、ルーマニアとアイスランドが「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス」のみ、ペルーが「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」(日本を含む・除く問わず)のみに含まれています。

しかし、これらは時価総額にするとかなり小さいため、国別比率はほとんど変わりません。

それよりも、先進国株式と同様に、小型株を含むかどうかの(それによって大型株の比率が変わる)方が大きいと思います。

構成銘柄数が多くなるほど、GAFAMみたいな企業の割合が減るから、特に直近だとパフォーマンスが落ちるっていう話だね

全世界株式の過去の成績は

では、実際にこの「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス」と「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」(日本を含む・除く)で、どれが優秀だったのか、どのくらいの差があったのか見てみましょう。

直近では、ほぼ横並び

S&P500S&P500 TRMSCI ACWIMSCI ACWI TRMSCI ACWI ex JapanMSCI ACWI ex Japan TRVTVT(分配金込み)
103.38104.15105.93107.21106.01107.29106.07106.92
今年の年初(2025年1月2日)を100とした場合の現在(2025年7月31日)の価格(全て円ベース)

今年に入ってからは米国株式(S&P500)がイマイチ、全世界株式がやや優位で、その中でも「MSCI ACWI ex Japan」(MSCI オール・カントリー・ワールド(除く日本))が若干リードしていますが、ほぼ横並びと言っても良いでしょう。

ちなみに、「FTSE ディベロップド・オールキャップ・インデックス」については、米国ETFの「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(VT)で代用しています(以下、同様)が、ほとんど変わらない(0.0数パーセントのレベルで指数より劣る程度)と思います。

過去10年は、MSCI(除く日本)>MSCI(含む日本)>>FTSE

S&P500S&P500 TRMSCI ACWIMSCI ACWI TRMSCI ACWI ex JapanMSCI ACWI ex Japan TRVTVT(分配金込み)
366.35437.55264.83332.96272.27342.23255.49317.50
10年前(2015年7月31日)を100とした場合の現在(2025年7月31日)の価格(全て円ベース)

10年前まで遡っても、順序は今年と同じく(MSCI(除く日本)> MSCI(含む日本)> FTSE)ですが、その差(特にMSCIとFTSE)は広がっています。

また、先ほどとは異なり、米国株式(S&P500)が全世界株式を上回り、その差はMSCIとFTSEの差よりもはるかに大きいです。

今のところは、MSCI(除く日本)が一歩リード

年数S&P500S&P500 TRMSCI ACWIMSCI ACWI TRMSCI ACWI ex JapanMSCI ACWI ex Japan TRVTVT(分配金込み)
115.4216.9614.8017.0315.3817.5813.7415.92
320.8422.6618.5621.0618.7821.2617.6720.20
522.5224.3819.1321.6219.4021.8718.6321.08
1014.9917.0411.3813.9611.7114.2810.9313.39
1517.3119.5412.7215.4713.0015.7712.4015.00
2010.3312.487.6410.317.9010.62--
267.559.565.818.296.088.62--
288.1010.086.058.496.42---
現在(2025年7月31日)時点のリターン(年率平均)(%)

さらに、色んな期間で見ても全世界株式(MSCI(除く日本)> MSCI(含む日本)> FTSE)は変わらず、どれもS&P500より大きく劣後するのも変わりません(直近1年間のみが例外)。

やはり、小型株を含むことによってGAFAMやM7といったメガテックの構成比率が下がる分、不利になっているようですし、

「失われた30年」とも呼ばれる停滞期の日本株は、含まない方が成績は良いようです。

過去の成績を見る限りは、全世界株式だと「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)」が良さそうね

全世界株式の最適解は

しかし、たまたまここ数十年はメガテックが強かっただけで、今後はどうなるか分かりません(小型株の方が強い期間が来るかも知れません)。

また、日本についても他国より上回る可能性もあります。

そもそも、過去の成績だけを見て決めるのなら、FANG+やZテック20など、もっとメガテックに絞り込んだファンドの方が良いですし、

Zテック20は買いなのか~世界トレンド・テクノロジー株~

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そうではなく、全世界株式を選んでいる時点で、「平均点」を取りに行く方針なのですから、できるだけ分散されている方が良いと思います。

そうなると、構成銘柄数が1万以上の「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス」が指数としては最適解なのですが、連動するインデックスファンドは内部で米国ETFを買い付ける運用となっており、三重課税で実質コストに加えてさらにコストが掛かってしまいます。

三重課税はNISAでも不可避~無分配のファンドも対象~

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そうなると、三重課税が無い「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動するインデックスファンドで、中でも実質コストが安く(2位)、規模(純資産総額)がダントツでトップの「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」か、

実質コストが最安の「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」が良いかと思います。
(どちらか迷う人は、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」で良いと思います)

iDeCoでの選択肢は限られる

また、iDeCoの場合、「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」を取り扱っている機関は無いため、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の一択になります。

ですが、実はこの「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を買えるのは、マネックス証券・松井証券・auアセットマネジメント・北國銀行の4つだけです。

ちなみに、「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」は、SBI証券・松井証券・北國銀行で買えます(松井証券と北國銀行は両方に対応)。

ただでさえ、オルカンは6割近くを米国が占めているため、NISAをオルカン、iDeCoをS&P500などにすると、米国の比率がさらに高まってしまいますから、できればオルカンで揃えたいところです。

そうなると、オルカンを取り扱っていて、他の選択肢(スイッチングをする場合)も優秀で、将来の拡張性もある(取り扱い商品数が少ない)マネックス証券がおすすめです。

全世界株式インデックスファンドのおすすめ~MSCI・FTSE・除く日本の比較も~

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また、拡張性こそ劣るものの「eMAXIS Slim」シリーズを13種類も取り扱っていて、投信残高ポイント(保有していると継続的に貰える)サービスも開始した松井証券も良いと思います。

松井証券iDeCoのメリット・デメリット~SBI・楽天証券と徹底比較~

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色々な要素を加味すると、選択肢は絞られてくるわね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️


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