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先進国株式でおすすめの投資信託~全世界・米国と比較、MSCIとFTSEの違いも~

2025年7月21日

こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

実は優秀な先進国株式

先進国株式と言えば、数年前まではメジャーな投資先だったのですが、最近ではオルカンかS&P500の二択になり、企業型DCなどでこれらが無いから、という理由で消去法的に選ばれることが多いですが、

実はeMAXIS Slimシリーズや楽天・プラスシリーズを始め、信託報酬が0.1%未満の投資信託がひしめき合っており、(特にオルカンかS&P500かで迷っている人には)かなりおススメです。
(信託報酬が0%の投資信託(他の指数も含めて唯一)も先進国株式にはあります)

しかし、投資信託によって連動している指数は異なり(主に3種類)、中にはパフォーマンスが低かったり、信託報酬以外のコスト(三重課税)がかかるものもあるため、要注意です。

信託報酬ランキング

ファンド名信託報酬
(実質コスト ※1
設定日ベンチマーク
野村スリーゼロ先進国株式投信0%
0.012%
2020/3/16MSCI コクサイ
ステート・ストリート・グローバル株式インデックス・オープン0.0748%
(0.157%)
2024/1/11MSCI コクサイ
PayPay投資信託インデックス 先進国株式0.0872%
(2.154%)
2023/6/28FTSE ディベロップド・オールキャップ
楽天・プラス・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンド0.0880%
(0.231%)
2023/12/22MSCI コクサイ
SBI・先進国株式インデックス・ファンド(雪だるま(先進国株式))0.0982%
0.116%
2018/1/12FTSE ディベロップド・オールキャップ
ニッセイ外国株式インデックスファンド<購入・換金手数料なし>0.09889%
0.117%
2017/2/27MSCI コクサイ
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス0.09889%
0.124%
2024/10/25MSCI コクサイ
eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>0.09889%
0.125%
2013/12/10MSCI ワールド
たわらノーロード 先進国株式0.09889%
(0.130%)
2015/12/18MSCI コクサイ
主要な先進国株式インデックスファンドの比較(赤字は実質コストの最安ベスト5)
※1:最新(2025年7月18日時点)の運用報告書より年換算

信託報酬が1%未満のものだけでも、これだけあります。
(どのベンチマークも指定インデックスのため、すべてがNISAの対象(つみたて投資枠・成長投資枠ともに)です)

ただし、0.09889%を下回る信託報酬のもの(野村スリーゼロ先進国株式投信 は除く)は今のところ(信託報酬以外の隠れコストを含む)実質コストがやや高めなので要注意です。
(いずれも設定されてから日が浅いため、そのうち改善されるかも知れません)

野村スリーゼロ先進国株式投信は野村證券のNISA限定

この表から、「野村スリーゼロ先進国株式投信」が実質コストでもダントツの最安(0.012%)で死角が無いように見えますが、

残念ながら、こちらの投資信託は野村證券のNISA口座でしか買えないようになっています。
(他の商品を買ってもらうための、赤字覚悟のドアノック商品だと思います)

信託報酬が0%のインデックスファンド~つみたて投資枠・成長投資枠対象~

続きを見る

また、「PayPay投資信託インデックス 先進国株式」は、信託報酬こそ低いものの、実質コストがかなり高い罠投信で、さらに2025年8月12日にアセットマネジメントOneに運用会社が変更され、ファンド名称も「インデックスオープン・先進国株式」になることが決まっています。

しかも、連動対象指数も「FTSEディベロップド・オールキャップ・インデックス」から「MSCI コクサイ・インデックス」に変更になるため、全く別物になると言っても良さそうです。

そうなると、実質的な選択肢はこのくらいになると思います。

ポイント

・SBI・先進国株式インデックス・ファンド(雪だるま(先進国株式))
・ニッセイ外国株式インデックスファンド<購入・換金手数料なし>
・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
・eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>
・たわらノーロード 先進国株式

MSCI(コクサイ・ワールド)とFTSEの違い

FTSE ディベロップド・
オールキャップ・
インデックス
MSCI ワールド・
インデックス
MSCI コクサイ・
インデックス

対象国・地域
25カ国23カ国
(韓国・ポーランド が除外)
22カ国
(韓国・ポーランド・日本 が除外)
銘柄数5,432銘柄1,325銘柄1,142銘柄
投資対象大型株・中型株・小型株大型株・中型株大型株・中型株
時価総額カバー率約98%約85%約85%
算出開始日1986年12月31日1969年12月31日1986年3月31日
先進国株式の指数の比較(2025年6月30日時点)

しかし、これらの中だけでも3種類もの連動対象指数があり、その違いがこちらです。

FTSEとMSCI(の2つ)の大きな違いは、小型株を含むかどうかで、これは全世界株式の指数(FTSE グローバル・オールキャップ・インデックスと、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI))の差と似ています。

さらに、先進国の場合、韓国とポーランドを含むかどうか、という違いがあり、これはMSCIが韓国とポーランドを新興国扱いにしているためです。

また、MSCIの2つ(ワールド と コクサイ)の違いは、単純にワールド(先進国)から日本を除いたのがコクサイで、こちらはネーミング(Kokusai)からも分かるとおり、日本人投資家向けに作られたものだと思われます。
(少し前までは、日本で生活している場合、資産はそれ以外にした方がバランスが良い、という考え方が一般的でした)

現時点では、FTSE = 三重課税

これだけを見ると、時価総額カバー率が約85%のMSCIよりも、約98%のFTSEの方がより分散が効いていて、投資対象としてベターな気がしますが、実はそうではありません。

これは、指数ではなく投資信託の問題で、現状「FTSE ディベロップド・オールキャップ・インデックス」に連動するものはほぼ全て、主要投資対象が米国ETFとなっており、三重課税問題を抱えています(全世界株式の「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス」も同様)。

三重課税がなぜ起きるのか、どのくらいの損失になるのか、についてはこちらで詳しく解説しています。

SBIからVXUS(米国除く全世界株)が登場~楽天VXUS・オルカンと比較~

続きを見る

ちなみに、SBI・先進国株式インデックス・ファンド(雪だるま(先進国株式))も、SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))も、複数のETFを組み合わせて指数への連動を実現しているようですが、三重課税があることに変わりはありません。

「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」みたいに、最終的な投資対象が米国のみなら、ETFでも全然問題ないんだけどね

過去の成績はオルカンとS&P500の中間

では、この「MSCI ワールド・インデックス」と「MSCI コクサイ・インデックス」、また「FTSE ディベロップド・オールキャップ・インデックス」のパフォーマンスも見てみます。
(比較用にオルカン(MSCI ACWI)とS&P500も並べます)

今年に限ってはFTSEの圧勝

S&P500S&P500 TRMSCI ACWIMSCI ACWI TRMSCI WorldMSCI World TRMSCI KokusaiMSCI Kokusai TRFTSE Developed All Cap
100.21100.91103.14104.35102.65103.78102.81103.93110.85
今年の年初(2025年1月2日)を100とした場合の現在(2025年7月14日)の価格(全て円ベース)

「FTSE ディベロップド・オールキャップ・インデックス」(以下、FTSE)はトータルリターン(TR)のデータが入手できなかったため、プライスリターンになるのですが、それでも結果は突出しています。

「MSCI ワールド・インデックス」(以下、MSCIワールド)と「MSCI コクサイ・インデックス」(以下、MSCIコクサイ)の差はほとんど無く、

何なら「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」(以下、オルカン)ともほとんど変わりませんが、S&P500(ほぼプラマイゼロ)よりは良い成績です。

過去10年は、MSCIコクサイ>MSCIワールド>オルカン>FTSE

S&P500S&P500 TRMSCI ACWIMSCI ACWI TRMSCI WorldMSCI World TRMSCI KokusaiMSCI Kokusai TRFTSE Developed All Cap
355.02424.06256.91323.02273.48341.67283.51353.93170.07
10年前(2015年7月15日)を100とした場合の現在(2025年7月14日)の価格(全て円ベース)

しかし、10年前までさかのぼると、様相は一変し、MSCIの2つがFTSEを大きく凌駕します。

MSCIコクサイとMSCIワールドに関しては、MSCIコクサイの(日本を含まない)方が、プライスリターン・トータルリターンともに若干ですが上回っています。

どちらも、オルカンよりは上、S&P500よりは下、という位置づけです。

どの期間でも順位は固定

年数S&P500S&P500 TRMSCI ACWIMSCI ACWI TRMSCI WorldMSCI World TRMSCI KokusaiMSCI Kokusai TRFTSE Developed All Cap
112.4914.0212.4014.6312.4114.5313.1915.2710.02
319.1921.0117.3119.8218.0520.4518.3420.7214.49
521.9823.8418.6921.1819.8722.2720.2922.6714.98
1013.5815.629.9812.5410.6413.1311.0513.545.47
209.9812.137.4210.097.8010.448.1010.78-
3010.2612.317.5410.007.86-8.68--
507.38---6.22-6.41--
現在(2025年7月14日)時点のリターン(年率平均)(%)

さらに、さまざまな期間での優位性を見るために、現在までの期間(日数)を横軸、リターン(年率平均)(%)を縦軸としたリターングラフにすると、

ほぼ全期間にて、MSCIコクサイがMSCIワールドを若干上回り、どちらもオルカンとS&P500の中間となっています。

また、FTSEはかなり残念な結果になってしまっています。

MSCIの2つと、FTSEの一番の差は前述のとおり小型株を含むかどうかですが、少なくともここ数十年間においては、小型株は含まない方が良い、という結果になっています。

これは、小型株の成績が悪かった、というよりは、マグニフィセント・セブン(M7)に代表されるビッグテックの伸びが異常で、(小型株を含まない分)これらの構成比率が高かったからだと思われます。

NASDAQ100が強かったのもこれが理由ね

MSCIコクサイかMSCIワールドが良い理由

このように、過去の成績ではFTSEを、MSCIの2つが大きく上回っているのですが、米国一強が今後も続くとは限らないのと同様、大型株が強い時代が続くとも限りません。

また、景気循環や市場の局面に合わせて、投資対象となるセクター(業種)を入れ替える投資戦略をセクターローテーションと言いますが、

一時的に小型株に(どの銘柄が伸びるかまでは分からないため、広く薄く)投資をする、という戦略もアリだと思います。

しかし、残念ながら現在はFTSEに連動する低コストの投資信託は漏れなく三重課税問題をかかえているため、負けたらそのまま、勝っても一部はカットされる、という分が悪い賭けになると思います。

そのため、現実的に選択肢はMSCIに連動するこれらのファンドに絞られると思います。
(括弧内は最新(2025年7月18日時点)の運用報告書での実質コスト(年換算))

MSCIコクサイ(日本を含まない)

・ニッセイ外国株式インデックスファンド<購入・換金手数料なし>(0.117%)
・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(0.124%)
・たわらノーロード 先進国株式(0.130%)

MSCIワールド(日本を含む)

・eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>(0.125%)

日本を含めるか含めないかは好みだね

MSCIコクサイ+TOPIX の方がベター!?

しかし、MSCIだと若干気になるのが銘柄数の少なさです。

過去の成績で決めるのであれば数十銘柄しかない指数や、それこそ個別株の方が良いわけで、絞るにしてもある程度の分散は欲しい所です。

先ほどの表から計算しても、日本に限定すると、2025年6月30日現在、1,325 - 1,142 = 183銘柄 しかありません。

もちろん、これでも十分と言えば十分なのですが、もしコストをかけずに増やせるならそれに越した事はありません。

そこで、日本を含めたい場合におススメなのが、MSCIコクサイ(日本を含まない)に連動するインデックスファンドと、TOPIXに連動するETFを組み合わせる方法です。

TOPIX(東証株価指数)と言えば、東京証券取引所プライム市場の全銘柄を対象とした株価指数で、約2,100銘柄で構成されています。

さらに、コスト(信託報酬)は、投資信託こそ、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の 0.143% をはじめ、最安(ステート・ストリート TOPIXインデックス・オープン)でも 0.1078% と、先進国株式のラインナップに比べると若干高いですが、

iシェアーズ・コア TOPIX ETF(1475)や、iFreeETF TOPIX(年4回決算型)(2625)などの東証上場ETFであれば格安です(どちらも信託報酬は 0.06% です)。

ちなみに、iDeCoは先進国株式=MSCIコクサイ(日本を含まない)のパターンが多いですが、(ETFは無いですが)たいていTOPIXに連動するインデックスファンドはありますから、日本も含めたい場合は組み合わせると良いと思います。

マネックス証券iDeCoのメリット・デメリット~SBI・楽天証券と徹底比較~

続きを見る

先進国株式+TOPIX で先進国全部になる、ってわけね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️


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おりおり

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