定率定額4%ルール~老後が豊かになりすぎる究極のルール~

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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

定率定額4%ルールとは

投資についてある程度知っている人であれば、「4%ルール」という言葉を聞いたことはあるでしょう。

毎年、(取り崩し開始時の)投資元本の4%を取り崩し、30年以上が経過しても資産が尽きる確率は非常に低い、というものです。

逆に考えれば、年間生活費の25倍(または月間生活費の300倍)の資産あれば生活が可能、ということでFIRE達成の目安にも使われる基準です。

しかし、この「4%ルール」には致命的な弱点があって、それはあくまで「考え得る限り最悪のタイミング」で取り崩しを開始した場合でも枯渇しない、という基準なので、

最悪以外のパターン(99.99%以上)では資産残高が増えていって、「死ぬ瞬間が一番金持ち」状態になってしまう、ということです。

この4%ルールを、増えた時は適度に使う額を増やしながら、その後のための種銭にも回す、そんなルールに変えるシンプルな方法、それが「定率定額4%ルール」です。

ルールは至って簡単で、

・毎月、その時点の資産残高の 1 / 300 を取り崩す(定率)
・ただし、その金額が前月より低くなる場合は前月と同額を取り崩す(定額)

たったこれだけです。

どうしてこれが4%ルールの弱点を補うものになるのか、について解説したいと思います。

頑張って貯めた資産なんだし、枯渇しない範囲で出来るだけ使いたいわね

なぜこれが成立するのか

まず1つ目のポイントが、4%ルール(定額取り崩し)はいつ、どんなタイミングで始めても良い、ということです。

引退の時期なんて人それぞれで、どんな人でも成立するのですから、必ずしも引退時に開始する必要はなく、その1ヶ月後でも2ヶ月後でも、何なら5年後でも10年後でも良いのです。

例えば、引退時に6,000万円の資産額の人が毎月20万円(6000 / 300)の取り崩しを開始して(相場が好調で)翌月の資産残高が6,300万円になった場合、その時点で4%ルールを再度、開始して毎月の取り崩し額を21万円としても問題ないわけです。

この考えだと毎月、その時点の資産残高の1 / 300ということで、ただの定率取り崩しになるのですが、ここでは取り崩し金額が減った場合がミソです。
(定率取り崩しだと資産が減れば減るほど取り崩し額も減るので枯渇しないのは当然です)

上の例だと、逆に(下落相場で)資産残高が5,700万円になった場合、取り崩し額を19万円とするのではなく、20万円のままとします。

なぜなら、前月(6,000万円)の時点で4%ルールを開始しているので(したとすれば)、相場がどうであれ毎月20万円を取り崩しても枯渇しないはず(それが4%ルール)だからです。
(月21万円(6,300万円)から下がった場合も同様に月21万円のままで良い)

つまり、(今月の)定率と(前月の)定額で高い方の金額を選択する、というわけです。

もう1つのポイントが、前者の例(6,300万円)だと本来300万円まで使ってしまっても良い(それでも月20万円は維持できる)のですが、21万円とすることで残りの279万円も運用に回り、その後も取り崩し額アップが期待できる、という所です。

月20万円で生活は出来るので、残りの1万円(もしくはそれ以上)はその月に贅沢をするのも良し、貯めて旅行に行ったりするのも良し、という感じです。

上がりはするけど下がりはしない、優良企業の「月収」みたいなイメージで受け取れるんだね

応用編(公的年金との組み合わせ)

もう一つ頭を悩ませる問題が、公的年金(国民年金・厚生年金)との組み合わせです。

引退と同時に公的年金の受給も開始するのなら、単純に「生活費 – 年金受給額(手取り)」を取り崩せば良いのですが、途中から開始となると一気に複雑になります。

この場合、まず年金の受給開始時点での必要資産((生活費 – 年金)× 300)を計算します。

例えば、生活費が月25万円で年金が月10万円の場合、4,500万円です。

そして、引退時の資産額が6,000万円だとすると、年金が開始するまでに使えるお金は1,500万円なのですが、4%ルールで考えるとたった月5万円しか使えません。

ですが、このお金は年金開始まで持てば良い(30年以上持たせる必要は無い)ので、もっと取り崩して良いはずです。

そこで登場するのが、毎月「その時点の資産残高 / 残りの月数」ずつ取り崩す、という方法です。

例えば、年金開始が5年後(60ヶ月後)だとすると、1ヶ月目は「資産残高 / 60」、2ヶ月目は「資産残高 / 59」、3ヶ月目は「資産残高 / 58」となっていき、最終月は「資産残高 / 1」、つまり全額になります。

上記の例だと1ヶ月目は 1,500 / 60 = 25万円で、2ヶ月目以降は価格変動が無ければ 1,475 / 59 = 25万円、1,450 / 58 = 25万円、というように毎月25万円ずつ、増えればその分多く受け取れます。

この方法が良いのは、運用結果に関わらずきれいに使い切れる(しかも毎月の金額もそれなりに平均化される)という点で、iDeCoの年金受け取り(有期)にも採用されています。

ただし欠点もあり、それは相場によっては取り崩し額が減る場合もある、というものなのですが、これは致し方ないと思います。

この計算だとFIREに必要な資産額もかなり下がりそうね

FIRE達成ラインは超難解

そう考えると、FIRE達成に必要な資産額(FIRE達成ライン)は、年齢が低くなるほど(年金の開始が遠くなるほど)高くなっていきます。

先ほどの例(生活費が月25万円、公的年金が月10万円の場合)で、年金が60歳からだと、

60歳以上は4,500万円、59歳は4,800万円、58歳は5,100万円、となっていき50歳で7,500万円になるのですが、49歳以下でもそれ以上にはなりません。

なぜなら、7,500万円の4%ルールで月25万円が成立するからです。

しかし、これは年金が無くても成立するので、年金があるのならもう少し低くなるはずなのですが、それを計算するのは不可能に近いと思われます。

一応、このように途中で取り崩し額が変わるパターンをシミュレーションできるサイトもあるのですが、

取り崩しシミュレーション のむラップ・ファンド|野村アセットマネジメント

これは、あくまでそのリターン(年率)がずっと一定で続いた場合こうなる、というもので4%ルールのように過去のデータに当てはめて、どのタイミングで暴落が来ても枯渇しない事が確立されたものではありません。

ですので、やはりFIRE達成ラインは4%ルールを基準に、(年金は無いものと考えて)月間生活費の300倍、とせざるを得ないと思います。

しかし、実際はただ働かなくても「生活が出来る」というだけでなく、結果的にはそれ以上の贅沢が出来る可能性が非常に高い、と思っていて良さそうです。

この「定率定額4%ルール」は、各金融機関の定期売却サービスにも是非とも導入して欲しいね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️

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