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auレバナス為替ヘッジなし設定から1年の結果~QLDと比較、メリット・デメリットは~

2025年10月18日

こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

auレバナス為替ヘッジなしの隠れコスト

昨年の7月、auレバナスから為替ヘッジなし(auAMレバレッジNASDAQ100為替ヘッジ無し)が登場して話題となりましたが、あれから1年以上が経過し、運用報告書が公開されました。

これにより、隠れコストを含む実質(合計)コストが判明しましたので、他のレバナスと比較してみました。

委託会社名信託報酬
(目論見書)
合計コスト
(運用報告書)
設定日
iFreeレバレッジ
NASDAQ100
大和アセット
マネジメント
0.99%1.005%2018/10/19
楽天レバレッジ
NASDAQ-100
楽天投信
投資顧問
0.77%0.889%2021/11/17
auAMレバレッジ
NASDAQ100
auアセット
マネジメント
0.4334%0.451%2022/07/28
auAMレバレッジNASDAQ
100為替ヘッジ無し
auアセット
マネジメント
0.4334%0.461%2024/07/26
各種レバナスの比較(設定日順)

やはり、もともと最安のコストだったauレバナスだけあって、他社よりは優秀なのですが、(為替ヘッジのコストがかかる)為替ヘッジありよりも実質コストが高いのが残念です。

これは、運用期間がまだ短く(純資産総額=規模が小さく)、固定でかかるコストの分、不利なのと、そもそも為替ヘッジのコストはこのコストには含まれず、基準価額に反映されているためです。
(後述しますが、為替ヘッジコストは0.数%のようなレベルではありません)

また、他の3商品もわずかですが、実質コストが下がっています。
(1年前のコストについては、下記の記事をご覧ください)

レバナス徹底比較~iFree・楽天・au、為替ヘッジなし~

続きを見る

0.005%~0.008%と、下げ幅は小さいけど、安くなるのは嬉しいわね

auレバナス為替ヘッジなしの成績

では、このauレバナス為替ヘッジなしの成績について見てみましょう。

比較のため、NASDAQ100指数(プライスリターン・トータルリターン)と、QLD(レバナスと同じく、NASDAQ100指数の日次変動率の2倍に連動する投資成果を目指す、米国籍のETF)のデータも載せています。
(投資信託の基準価額反映までのタイムラグを考慮し、1営業日前の値を取得しています)

設定来(1年3ヶ月弱)の成績

iFreeレバレッジ NASDAQ100楽天レバレッジNASDAQ-100auAMレバレッジNASDAQ100auAMレバレッジNASDAQ100為替ヘッジ無しQLDQLD(分配金込み)
基準価額145.79142.02145.47149.66149.71150.12
QLDとの差-4.33-8.10-4.65-0.46-0.410.00
基準価額(為替考慮)143.91140.18143.59
ヘッジコスト(推定)-6.21-9.94-6.53
auレバナス為替ヘッジなしの設定日(2024年7月26日)を100とした場合の現在(2025年10月14日)の基準価額

表の1行目はグラフの右端(現在)の数字、2行目はQLD(分配金込み・円換算ベース)との差なのですが、auレバナス為替ヘッジなし以外は為替ヘッジがあり、単純比較できないため、

為替変動を加味した結果(3行目)と、これとQLDとの差(4行目)も記載しています。
(4行目の数字が、この期間(1年3ヶ月弱)のヘッジコスト(+他のコスト)だと思われます)

やはり、少なくとも今のところは投資信託(レバナス)の中ではauレバナス為替ヘッジなしがダントツで優秀ですがQLDには少しだけ及ばない、という結果になっています。
(数字上では、QLDの経費率(0.95%)の方が高いのですが、運用報告書に記載されたコストと為替ヘッジコスト以外にも、何かしらのコストがあると思われます)

ちなみに、1行目と3行目を見れば分かりますが、この期間では為替が若干円高に振れていて、為替ヘッジがある方が有利なはずなのですが、それ以上にヘッジコストがかさんで、結果的に損(2行目)になっています。

楽天レバナス設定来の悲劇(株安・円安)

iFreeレバレッジ NASDAQ100楽天レバレッジNASDAQ-100QLDQLD(分配金込み)
基準価額132.93126.78204.26206.6
QLDとの差-73.67-79.82-2.340
基準価額(為替考慮)176.73168.55
ヘッジコスト(推定)-29.87-38.05
楽天レバナスの設定日(2021年11月17日)を100とした場合の現在(2025年10月14日)の基準価額

当然、為替ヘッジのコストは円高になろうが円安になろうが掛かりますし、円安になった場合の結果がこちらです。

しかも、2022年はほぼ年間を通して、株安が続きましたが、同時に円安進行だったため、通常の海外株式インデックス投資であれば、相殺されてダメージは少なかったのですが、

為替ヘッジをしたことでそのメリットだけが消えて、さらにレバレッジで株価の下落が増幅、という「レバナスだけが大負け」状態になりました。

その傷は深く、4年近く経った最近になってようやくプラスで安定しだしたくらいです。
(その間、ずっと我慢できていたらまだ良いですが、損切りしていたら目も当てられません)

それに対して、QLDはすでにフツナス(普通(レバレッジなし)のNASDAQ100)と同水準まで回復しています。

なお、ヘッジコストは期間が長ければ長いほど、影響(デメリット)が大きくなる、というのもここから分かります(他のコストと合わせて、おおよそ年6~10%程度と思われます)。

この2022年ショックがあったから、渇望されて生まれたのが、「auレバナス為替ヘッジなし」なんだね

auレバナス為替ヘッジなしの人気・将来性

では、このauレバナス為替ヘッジなし、どのくらい人気がある(買われた)のでしょうか。

それを知るには純資産総額(ファンドに組み入れられている株式や債券など資産の時価総額)の推移を見れば良いのですが、

その時の価格にも左右される(買われたから増えたのか、価格が上昇したから増えたのか、が分からない)ため、純資産総額を基準価額で割った数字(口数)にしています。

2005年5月ころから人気は頭打ちに

その結果、出だしは順調で、右肩上がりに伸びてauレバナス(為替ヘッジあり)も超えましたが、そこで急に失速し、現在は横ばい状態になっています。

また、古参の「iFree(大和)レバナス」と「楽天レバナス」は、下降の一途をたどっており、レバナス全体でも最近はあまり人気があるとは言えない状況になっています。
(おそらく、あまり利益が出ていない(もしくはマイナスの)人がこれらを売って、乗り換えているだけかと思われます)

ゴルナスに取って代わられる!?

その大きな原因の一つは、おそらくゴルプラ(Tracers S&P500ゴールドプラス)とゴルナス(Tracers NASDAQ100ゴールドプラス)の登場でしょう。

これも、レバナスと同様にレバレッジを活用しており、NISA(つみたて投資枠・成長投資枠)の対象外(特定口座で買う前提)ということで、競合するポジションになっています。

特に、ゴルナスは設定日が2025年1月24日と、かなりの後発にも関わらず、ファンドの規模(口数)はごぼう抜き状態になっています。

ただし、一般的に設定日が古いほど基準価額(設定日の時点で1万円)は上がっているため、「口数の伸び」という点では不利です(その代わりに、同じ金額を売却しても減少する口数は少ないですが)。

ゴルプラとゴルナスについては、こちらでも取り上げていますので、興味がある方はどうぞ。

【2025年9月最新】NISA・特定口座のおすすめファンド~グラフと表で人気の投信を徹底比較~

続きを見る

「NASDAQ100 × 2」の将来性は歴史が証明

年数NASDAQ100NASDAQ100 TRiFreeレバレッジ NASDAQ100楽天レバレッジNASDAQ-100auAMレバレッジNASDAQ100auAMレバレッジNASDAQ100為替ヘッジ無しQLDQLD(分配金込み)
126.6827.6132.0229.2631.5641.2040.2940.60
330.0631.1444.9743.1745.47-53.5454.14
524.8425.8320.86---33.2533.55
724.8425.9229.55---36.6836.95
1020.7821.94----32.8233.03
19.316.9118.01----25.4326.32
3014.65-------
現在(2025年9月30日)時点のリターン(年率平均)(%)

では、auレバナス為替ヘッジなしは今後も成長が見込めるのか、ですが、これは過去のQLD(分配金込み・円換算ベース)の長期リターンが参考になります。

こちらは現在までの期間(日数)を横軸、リターン(年率平均)(%)を縦軸としたリターングラフですが、ほぼどの期間においてもNASDAQ100を上回っています

あくまで、レバレッジファンドは「日々の」基準価額の値動きが指数の〇倍程度を目指すものなので、2日以上の期間でのリターンが増えるとは限らないのですが、

楽天レバレッジNASDAQ-100 交付目論見書 より抜粋

少なくとも、QLDの設定日(2006年6月21日)から20年近くもの間のリターンを見る限り、2倍までは行かなくとも、NASDAQ100とレバレッジの相性はかなり良さそうです。

QLDは、2007年のリーマンショックを経験している、というのも大きいね

auレバナス為替ヘッジなしは買いか

以上から、auレバナス為替ヘッジなし(auAMレバレッジNASDAQ100為替ヘッジ無し)は人気に陰りが見え始めてはいるものの、実質コストが最安レベル、かつ為替ヘッジもコストを考えると無い方が良いため、各社レバナスの中では鉄板の選択肢だと思います。

この1年あまりの結果を見る限り、QLDの方がトータルのコストは低そうですが、その差は微々たるものなので、投資信託とETFのメリット・デメリット(投資信託は1円単位で買える、ETFは即時売買ができる)で選んでも良いと思います。

分配金が出る・出ないの差もありますが、auレバナス為替ヘッジなしもQLDもNISAでは買えず特定口座では必ずしも分配金が出ない(内部で再投資される)方が良いとは限りませんし、
(特定口座の「二重課税調整(ETF)vs 課税の繰延べ(投信)」については、下記で比較検証しています)

信託報酬0.11%のNASDAQ100が爆誕~成長投資枠はこれ一択か?~

続きを見る

そもそも、NASDAQ100の平均配当利回りは0.7%程度とかなり低いため、気にしなくて良いと思います。

しかし、最近人気が爆発中のゴルナス(Tracers NASDAQ100ゴールドプラス)も、NASDAQ100の2倍レバレッジを含む上に、株価と逆の値動きをすることが多いゴールドの2倍レバレッジも合わさった(レバナスのデメリットを和らげてくれる)、ということで、

少なくとも株価下落と同時に、それ以上にゴールドが暴落するとは考えにくいですし、よほど尖ったリターンを求める場合でなければ、ゴルナスを選んでおいた方が無難かも知れません。

トレンドが、「為替ヘッジ」から「株価下落ヘッジ」に変わっているのね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️


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