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米国株式・全米株式の投資信託を徹底比較~4種類の指数のメリット・デメリット~

2025年7月26日

こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

米国株式は「eMAXIS Slim」だけじゃない

このところ、S&P500がオルカンと並んで鉄板の投資先となっています。

中でも、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、すべての投資信託の中で純資産総額が1位で、最近の人気(流出入額)ランキングでも上位をキープし続け、その地位は不動のものになりつつあります。

しかし、最新の情報で比較してみると、じつは eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は信託報酬では5位となっています。

また、S&P500以外の指数に連動する米国株式、または全米株式も出てきています。

信託報酬ランキング

ファンド名信託報酬
(実質コスト ※1
設定日ベンチマーク
(投資対象ETF)
ニッセイ・S米国株式500インデックスファンド<購入・換金手数料なし>0.05775%
(0.213%)
2023/11/13Solactive GBS United States 500
ステート・ストリートS&P500インデックス・オープン0.07480%
(0.138%)
2024/1/11S&P500
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド0.0770%
0.100%
2023/10/27S&P500
PayPay投資信託インデックス アメリカ株式0.0806%
(0.113%)
2023/3/22CRSP USトータル・マーケット
(VTI)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.08140%
0.089%
2018/7/3S&P500
eMAXIS Slim 全米株式0.0814%
(0.164%)
2023/9/15MSCI USA インベスタブル・マーケット
つみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド0.09072%(不明)
2026年5月7日までは0.0586%(0.075%)
2023/11/17S&P500
(IVV)
iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド0.0938%
0.102%
2013/9/3S&P500
(IVV)
SBI・V・S&P500インデックス0.0938%
0.106%
2019/9/26S&P500
(VOO)
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド0.0938%
0.111%
2021/6/29CRSP USトータル・マーケット
(VTI)
楽天・全米株式インデックス・ファンド(参考)0.1620%
(0.183%)
2017/9/29CRSP USトータル・マーケット
(VTI)
主要な米国株式・全米株式インデックスファンドの比較(赤字は実質コストの最安ベスト5)
※1:最新(2025年7月23日時点)の運用報告書より年換算(ETFの経費率を含む)

実質コストが少し高めで今回は割愛しましたが、信託報酬が0.1%未満のものは他にもあります(たわらノーロード S&P500、はじめてのNISA・米国株式インデックス(S&P500)など)。

さすがは人気の米国株式だけあって、信託報酬の競争はすさまじいですが、実質コストでは期間限定のものを除くと eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が最安となりました。

ですが、上位4商品はいずれも設定されてから間もなく、コストは純資産総額が多い方が原則、有利になるため、これからに期待です。

新規ファンドにはリスクも

しかし、PayPay投資信託インデックス アメリカ株式 は、2025年8月12日付をもって委託会社が「PayPayアセットマネジメント株式会社」から「アセットマネジメントOne株式会社」に、ファンド名も「インデックスオープン・アメリカ株式」に変更が決まっています。

さらに、ベンチマークも「CRSP USトータル・マーケット」から「S&P500」に、主要投資対象も「上場投資信託証券(ETF)」から「マザーファンド」(個別株運用)に変わります。

また、それに合わせて信託報酬は 0.0806%(ETFの費用含む) → 0.09372% に増え、実質コストも 0.113% → 0.13%程度 になることが予想されています。

PayPay投資信託インデックス アメリカ株式 の交付目論見書より抜粋
PayPay投資信託インデックス アメリカ株式 - 商品詳細 | PayPayアセットマネジメント

新しいファンドや運用会社だと、このようなリスクも想定しておいた方が良いと思います。
(先進国株式でも同様の変更が行われていますし、NYダウは繰上償還になっています)

NYダウ・インデックスファンドの評価は~S&P500・VTIに続くか?比較検証~

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指数に連動するだけとはいえ、実績も重要なのね

米国株式は「S&P500」だけじゃない

また、面白いのがベンチマークとなる指数もさまざまなところです。

少し前までは、S&P500 か VTI(CRSP USトータル・マーケット)かの二択だったのですが、Solactive GBS United States 500 と MSCI USA インベスタブル・マーケット(MSCI USA IMI)という選択肢が増えました

今は連動する投資信託は1つずつしかありませんが、これから他社も追従して出てきそうです。

米国株式と全米株式の4つの指数を比較

S&P500Solactive GBS United States 500CRSP USトータル・マーケット(VTIなど)MSCI USA インベスタブル・マーケット
算出・運営会社S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスSolactive社CRSP(Center for Research in Security Prices)MSCI Inc.
構成銘柄数 ※1503銘柄505銘柄3,555銘柄2,214銘柄
(1,320銘柄)
組⼊⽐率の調整
(リバランス)
年4回
(1, 4, 7, 10月)
年4回
(2, 5, 8, 11⽉)
年2回
(5月末 ,11月末)
年2回
(5月末 ,11月末)
算出開始日1957年3月4日2006年5月8日2011年4月1日1994年1月1日
NISAの指定インデックス××
米国株式・全米株式の指数の比較(2025年6月30日時点)
※1:各投資信託の月次レポートより(MSCI USA IMI は指数のファクトシート(括弧内は月次レポート))

また、米国株式と全米株式の指数は主に4つあり、S&P500 と Solactive GBS United States 500 が米国株式、CRSP USトータル・マーケット と MSCI USA インベスタブル・マーケット指数(MSCI USA IMI)が全米株式、という位置づけで、

後者(全米株式)の方が、より構成銘柄数が多く(分散が効くように)なっています。

また、S&P500 と CRSP USトータル・マーケット はNISAの指定インデックスとなっており、これに連動する投資信託はつみたて投資枠の対象となりますが、

Solactive GBS United States 500 と MSCI USA IMI は指定インデックスではないため、つみたて投資枠の対象になるには運用期間5年が必要です(現在、該当する投資信託はありません)。

「eMAXIS Slim 全米株式」の銘柄数は少ない

しかし、米国株式の2つはほとんど差がないのに対して、全米株式の2つは構成銘柄数に結構な差があり、MSCI USA インベスタブル・マーケット指数(MSCI USA IMI)は、指数のファクトシート上では 2,214銘柄 ですが、

eMAXIS Slim 全米株式の月次レポートでは1,320銘柄(ともに2025年6月30日時点)となっており、こちらのファンドは個別株運用で、コスト削減のため小型株の一部は除外されているものと思われます。

ファンドは、MSCI USA インベスタブル・マーケット指数(配当込み、円換算ベース)の動きに連動することをめざして運用を行いますが、信託報酬、売買委託手数料等を負担すること、現物株式投資の代替で投資した株価指数先物取引等と当該指数の動きが連動しないこと、売買約定価格と当該指数の評価価格の差が生じること、指数構成銘柄と組入銘柄の違いおよびそれらの構成比に違いが生じること、当該指数を構成する銘柄が変更になること、委託会社やその親会社に係る資本規制により、特定の銘柄への投資を行わないことがある等の要因によりカイ離を生じることがあります。

交付目論見書 | eMAXIS Slim 全米株式 | eMAXIS(イーマクシス)

ちなみに、米国株式・全米株式ともに投資対象国は米国100%のため、内部でETFを買い付けていたとしても三重課税は発生しませんので、個別株運用にこだわる必要はありません
(全世界株式や先進国株式は、米国以外も含まれるため、三重課税問題があります)

先進国株式でおすすめの投資信託~全世界・米国と比較、MSCIとFTSEの違いも~

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また、二重課税も(国内課税が無い)NISAでは取り戻せないという問題はありますが、これは投資信託・ETF・個別株(バークシャー・ハサウェイなどごく一部は除く)に関わらず、(内部で再投資する場合も含め)配当金がある限りは不可避なので気にしなくて良いと思います。

米国株式と全米株式の構成比率の違い

S&P500Solactive GBS United States 500CRSP USトータル・マーケット(VTIなど)MSCI USA インベスタブル・マーケット
エヌビディア7.3%7.0%6.2%6.4%
マイクロソフト7.0%6.8%6.2%5.8%
アップル5.7%5.5%5.2%5.0%
アマゾン・ドット・コム4.0%4.0%3.5%3.6%
メタ・プラットフォームズ3.0%3.0%2.7%2.7%
ブロードコム2.4%2.3%2.2%2.0%
アルファベット(A)2.0%2.0%3.1%(※1)1.7%
アルファベット(C)1.6%1.7%1.5%
テスラ1.7%1.7%1.5%1.6%
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー1.5%1.3%1.3%
バークシャー・ハサウェイ1.7%1.5%
米国株式・全米株式の組入上位10銘柄の比率を比較(2025年6月30日時点)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)/ ニッセイ・S米国株式500インデックスファンド / SBI・V・全米株式インデックス・ファンド / eMAXIS Slim 全米株式 の月次レポート(6月)より抜粋
※1:アルファベットの2つ(AとC)が合算されている

組入上位10銘柄のラインナップはどれもほぼ同じですが、比率については構成銘柄数が少ないものほど高くなっています。

これは小型株が入る分、上位銘柄が占める割合が減るためですが、米国株の場合、上位500位とそれ以下の時価総額の差が大きいからか、構成比率にそれほど差は出ていません

指数は違っても、中身はほとんど変わらないんだね

米国株式と全米株式、4つの指数のパフォーマンス比較

では、これらの4つの指数(「S&P500」・「Solactive GBS United States 500」・「CRSP USトータル・マーケット」・「MSCI USA インベスタブル・マーケット指数(MSCI USA IMI)」)の過去の成績についても比較してみましょう。

今年の成績はほぼ同じ

S&P500S&P500 TRSolactive GBS US 500Solactive GBS US 500 TRCRSP US Total MarketCRSP US Total Market TRMSCI USA IMIMSCI USA IMI TR
100.52101.25100.80101.50100.02100.72100.08100.80
今年の年初(2025年1月2日)を100とした場合の現在(2025年7月21日)の価格(全て円ベース)

プライスリターン・トータルリターンとも「Solactive GBS United States 500」が一番ですが、誤差と言っても良いかと思います。

過去10年の成績は、米国株式>全米株式

S&P500S&P500 TRSolactive GBS US 500Solactive GBS US 500 TRCRSP US Total MarketCRSP US Total Market TRMSCI USA IMIMSCI USA IMI TR
354.51423.45359.76427.57337.34398.85340.40404.41
10年前(2015年7月22日)を100とした場合の現在(2025年7月21日)の価格(全て円ベース)

10年前まで遡ると、この差は少し広がり、「S&P500」と「Solactive GBS United States 500」、「CRSP USトータル・マーケット」と「MSCI USA IMI」のグループに分かれました。

これは、構成銘柄数の差(および、それによる上位銘柄の構成比率の差)が影響したものと思われます(特に近年はビッグテック(GAFAM)の伸びがすごかったため)。

過去30年でも差は広まらず

年数S&P500S&P500 TRSolactive GBS US 500Solactive GBS US 500 TRVTIVTI(分配金込み)MSCI USA IMIMSCI USA IMI TR
112.5914.1213.6815.1611.9313.4112.0313.54
319.1821.0019.8121.5618.4820.2818.6120.40
521.9723.8221.9023.6621.2223.0121.4323.24
1013.5815.6213.7515.7312.9814.9213.1215.09
1516.4318.6516.6118.7916.1218.2116.2118.34
209.9812.14--9.9311.9710.0312.08
247.869.93--8.1810.128.1710.16
287.829.80----8.059.93
現在(2025年7月21日)時点のリターン(年率平均)(%)

現在までの期間(日数)を横軸、リターン(年率平均)(%)を縦軸としたリターングラフにすると、「S&P500」「Solactive GBS United States 500」「MSCI USA IMI」に、それぞれ有利な期間があり、甲乙つけがたい状態です。

ちなみに、「CRSP USトータル・マーケット」は古いデータが無く、VTIで代用しましたが、リターンはほとんど変わらないと思います(コストの分、0.0数%程度下がるだけです)。

長いスパンで見たら、必ずしも「米国株式>全米株式」とは限らないのね

米国株式・全米株式のベストバイは

以上から、米国株式・全米株式のインデックスファンドは数多く、連動する指数も4種類ありますが、どれも大差ありません。

ただし、信託報酬は成績(利益)に関わらず保有しているだけでかかるため、できるだけ安いものを選択した方が良いと思います。

今だと、信託報酬0.1%未満は必須条件と言っても良いかも知れません(最初の表以外にも数多くあります)。

また、運用会社の変更(による信託報酬引き上げ)や最悪、繰上げ償還のリスクを考えると、ある程度は運用期間と純資産総額があった方が安心だと思います。

有名、かつ規模も大きくても、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)のように今となってはコストが高い、というものもあるので要注意です。

特に米国株式・全米株式では、連動する指数が違う、と言ってもその差はほとんど無いため、おそらくリターンの差で逆転は難しいと思います。

また、ポイントなども改悪は普通にあるので、特にこだわりが無ければ、実質コストで最安の eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を選んでおけば間違いないと思います。
(幸い、NISAや特定口座では、ほとんどのネット証券で買えるのですが、iDeCoだけは買える証券会社は限られています)

マネックス証券iDeCoのメリット・デメリット~SBI・楽天証券と徹底比較~

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信託報酬を値下げしてきた実績がある、というのも大きいね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️


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