NISAを始める前の注意点4選~見落としがちな問題~

こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

NISA推奨の落とし穴

来年、2024年から新NISAが始まるにあたり、これから様々な所でNISAを始めることを推奨するような動きが見られることでしょう。

証券会社しかり、ファンドの運用会社しかり、新NISAはユーザーを集めるのに大きな追い風になると思われます。

国が推しているお墨付きの制度ですから、信用度も絶大です。

しかし、ここには大きな落とし穴もあります。

今回は、その落とし穴について、NISAを始める前の注意点4選としてお話したいと思います。

NISAを始める前にしっかり押さえておきたい点だね

本当に投資が必要なのか

まず一番重要なのがこれで、NISAは確かに国が用意した優遇制度ではあるのですが、全員(あるいは大多数の人)が使うべき、という制度ではないのです。

ふるさと納税やマイナポイントとは訳が違います。

ふるさと納税について~何を選べばお得か?徹底解説~

これらとNISAが大きく違うのは、使ったからと言って必ずしも得をするとは限らないという点です。

NISAは投資で利益が出た時「のみ」(税金が掛からないという点で)お得になる制度、ということを忘れてはなりません。

ですので、もともと投資をしている(もしくは投資を始める予定の)人がNISAを使ってお得に、というのが本来あるべき姿で、NISAのために投資を始める、というのは趣旨から外れていると言えます。

さらに言うと仮に、100%利益が出る(さらに利益に対する税金も非課税)としても、万人にとって正解とは限りません。

投資自体が、今使えるお金を将来に先送りしているに過ぎないからです。

20歳で100万円使えるのと、(年利6%で60年間運用した結果)80歳で3,000万円使えるのとどちらが嬉しいか、と聞かれると微妙な所でしょう。

複利の力も絶大ですが、若い時のお金の方が(同じ金額でも)はるかに価値があるのもまた事実なのです。
(同じ計算で30歳で180万円とはならない(投資期間が短いとその年利6%の実現率が下がる)、というのも悩ましい所)

複利にもリスクがある!?~過信は禁物~

本当に自分にとって投資が必要なのか、しっかり考えた上で行った方が良いと思います。

将来に先送りをする前提で、始めてNISAという選択肢が出てくるのね

投資(積立)額は大きすぎないか

次に、投資をするという意思が固まった上で登場するのがこの問題です。

これもNISAの制度ありきの考え方なのですが、NISAの限度額に合わせて投資計画を立てるのは危険です。
(クレジットカード積立の限度額(月5万円)に合わせるのも、人によっては良くないかも知れません)

今までのつみたてNISAでは良くも悪くも年間40万円(月に33,333円)までしか投資が出来なかったため、(多くの人にとって)家計への負担は少ないものでしたが、

新NISAではつみたて投資枠だけでも年間120万円(月に10万円)、成長投資枠も合わせると年間360万円まで投資が可能なため、いくら投資(積立)を行うのかを自分で決める必要があります。

ここで問題となるのが、預金感覚で投資をしてしまう、ということです。

確かに近年ではネット証券によってPCやスマホ操作のみで自由に売買や入出金が行え、手間は銀行預金のそれと大差ない状態になっていますが、気を付ける必要があります。

先取り貯金のようなイメージでやれば、積み立て金額は割と高めに設定しても何とかなってしまう(残った金額でやりくりしようとする)のですが、

投資を正解にするためには、長い期間(と長期投資に適した商品)が不可欠なので、短期で売却をする可能性がある状態を作るのは良くありません。
(損失の経験をしてしまうと、投資はもういいや、となってしまうかも知れません)

かと言って、準備が整うまでは投資はすべきでなない、と一蹴するのもまた違うと思います(少額から投資に慣れることも大事)。

ですので、一定額の貯金が確保できていないのであれば、余剰資金の一部を投資に回して、残りは貯金する、くらいのイメージの方が良いかも知れません。

「先取り投資」は貯金がある程度確保できてからだね

投資商品に間違いはないか

次に気を付けなければならなのが、投資(購入)する商品に間違いはないか、です。

当然ながら、結果がどうなるかは神のみぞ知る世界ですが、商品によってリスクの大小は存在します。

リスクとリターンは表裏一体(というか、投資の世界ではプラスも含めてリスクと表現されることが多い)ですから、リスクを取らなければ大きなリターンは期待できません。

投資をすること自体がリスクなのですが、その上でさらにリスクを取る(値動きが激しい商品を買う)か、控え目にしておく(値動きが緩やかな商品を買う)かは、その人のリスク許容度によります。

リスク許容度とは、損失が出た場合、どれくらいまでなら受け入れることができるか、という度合いのことを言います。

分散がしっかり効いたインデックスファンドが50%とするならば、変動が激しい商品であれば30%(ないしは20%や10%)になっても大丈夫、と思えるくらいの金額かどうか、です。

ハイリスクハイリターンと言えば、一時期話題になったレバナス(に代表されるレバレッジ商品)は新NISAの対象外となりましたが、

レバレッジ投資の危険性~レバナスの闇~

その代わりに、同じように高いリターンが狙える(リスクが高い)新NISA対象商品としてFANG+が注目されています。

巷で話題のFANG+とは~新NISAでハイリスク投資~

ですが、デメリットについてもちゃんと理解し、納得した上で購入した方が良いでしょう。
(長期で確実に(高確率で)増やしたい場合は、S&P500や全世界株など、長く結果を出してかつ手数料も低く選んでいる人も多い商品の方が無難かと思います)

手数料が極端に高いアクティブファンドなどはNISAの対象商品に入っていないからそこは安心だね

取り崩すことが出来るか

最後に、語られることは少ないですが、最も多くの人が陥るであろう問題がこちらです。

これは、投資・運用後に、いざ使うとなった時のお話です。

使う時には当然ながら、(資産の一部を)売却して出金、という流れになるのですが、これが意外と難しいのです。

投資の世界では、保有している資産の価値が急激に下がったりした場合に、手放して(売却して)しまうかどうかを「握力」と表現したりしますが、老後まで保有出来た人はきっと、かなりの握力なはずです。

しかし、これが取り崩し時には逆に足かせとなってしまうのです。

今でも資産家は、(資産額が減るのが怖くてあまり手を付けられずに増えるペースの方が高くて)死ぬ時が一番金持ちになる、と揶揄されることもありますが、

新NISAスタート組が寿命を迎える頃には社会問題になっているかも知れません。

下手をすれば、積立額よりトータルで使ったお金の方が少なくて「NISAなんてやらなきゃ良かった」となったとしても、後悔する自分はもうこの世には居ませんから、問題ないと言えばないですが、少し寂しい気もします。
(遺産を残しても、必ずしも遺族が幸せになるとは限らない、とも言いますし)

そうならない為の最も有効な手段は、高配当株(配当金を使うだけなら抵抗が少ないため)なのですが投資信託協会のNISA成長投資枠の対象商品(つみたて投資枠含む)には米国高配当株ETFも日本の高配当個別株も今のところ含まれていません。

個別株に関しては後ほど追加されるかも知れませんが、おそらく米国ETFに関しては(管理運用含めて)日本企業へのメリットが皆無であることも考えると対象外となる可能性が高そうです。

高配当株投資について~もう一つの選択肢~

個別株による高配当株投資はややハードルが高く(買うタイミングを計ったり銘柄分散を自分でしなければならない)、インデックスファンドで増やした後に切り替えるのには適していないため、

(日本の投資信託で良いので)NISAに対応した(たこ足ではない、元本が増えず減らずになるくらいの)高分配ファンドの登場に期待したいところです。

せっかく老後のために頑張って貯めたお金なのだから、老後はちゃんと使いたいわね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️

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NISAはSBI証券、iDeCoはマネックス証券がおススメです

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