この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
新NISA対象商品
先日、いよいよ新NISAの対象商品が発表されました。
厳密には運用会社から届出があった商品をまとめて公表、ということなので、正式に認可が下りたわけではないですが、ラインナップを見るかぎり、おおよそここにあるものは対象になりそうです。
(まだ、第一弾ということで、追加はあるようです)
NISA成長投資枠の対象商品
本会では、2024年1月1日より開始する新しいNISA制度のうち、成長投資枠の対象となる国内籍の投資信託、上場投資信託(ETF)及び上場投資法人(REIT等)を明確化するため、各運用会社に、各社が税法上の要件を踏まえ対象として判断した商品について本会に届出をいただき、届出のあった商品について本会で取りまとめのうえ公表することとしています。
NISA成長投資枠の対象商品 – 投資信託協会
成長投資枠の対象商品、とありますが、ここで公表されているリストには「つみたて投資枠の対象・非対象」という欄があり、つみたて投資枠の対象商品も分かります。
(大方の予想どおり、つみたて投資枠の対象商品は上位互換(成長投資枠でも対象)となっているようです)
以前から金融庁が発表していた通り、レバレッジ型の商品は現在、一般NISAやジュニアNISAで対象となっているもの(レバナス(iFreeレバレッジ NASDAQ100・楽天レバレッジNASDAQ-100)など)も含めて、ここには入っていません。
米国ETFは現在のリストにはなく(ETFは国内のみ)、これから追加されると思われますが、おそらくSPXLなどのレバレッジ型ETFも入らないでしょう。
そんな中、このリストの中に入り、話題となった商品がFANG+(正式名称は「iFreeNEXT FANG+インデックス」)です。
この商品はレバレッジ型ではないのですが、なんとレバナスと変わらない運用成績だというのです。
気になる信託報酬も約0.78%と、レバナス(iFreeが0.99%、楽天が0.77%)と比べて割安感があります。
特に、これまで一般NISAやジュニアNISAでレバナスを買っていた人にとっては、うってつけの代替商品というわけだね
FANG+の概要
では、その運用成績とは具体的にどのようなものか、チャートを見てみましょう。
上がFANG+で下がレバナスですが、FANG+は設定日が2018年1月と、レバナス(2018年10月)よりも少し前なのですが、比較のために後者に揃えています。
こうして見ると、確かにどちらも2018年~2021年末の約3年間で基準価額が3倍近くも上がっているのですが、その後の下落(2022年)と再上昇(2023年)については、FANG+の方が良い結果(下落は小さく、上昇は大きく)なっていて、注目されているのも納得です。
下落期を含めたトータルでも約5年で4倍近くになっているわけですから、これを20年保有していたらどうなるか(しかもNISAならどんなに儲かっても非課税)、と想像するとワクワクが止まりません。
ですが、ここは冷静に、FANG+とはどんなものなのか見てみましょう。
こちらが、2023/06/19の月次レポートから抜粋した、組入上位10銘柄です。
銘柄名 | 比率 | |
---|---|---|
NVIDIA CORP | エヌビディア | 12.2% |
ADVANCED MICRO DEVICES | AMD | 10.3% |
META PLATFORMS INC CLASS A | メタ・プラットフォームズ | 9.8% |
NETFLIX INC | ネットフリックス | 9.6% |
ALPHABET INC-CL A | アルファベット | 9.5% |
AMAZON.COM INC | アマゾン・ドット・コム | 9.4% |
MICROSOFT CORP | マイクロソフト | 9.2% |
APPLE INC | アップル | 8.6% |
SNOWFLAKE INC-CLASS A | スノーフレイク | 8.4% |
TESLA INC | テスラ | 8.2% |
上位10銘柄とありますが、これで95.3%ですから、ほぼ10銘柄のみと言っていいでしょう。
「FANG」という名は、Facebook(正式名称はMeta)・Amazon・Netflix・Google(正式名称はAlphabet)の頭文字を取ったもので、これに「+」で6銘柄が加わる感じですね。
ちなみに、(他の3社は分かるけど)Facebookって今もそんなに流行ってるの?と思う方もいるかも知れませんが、Instagramも同じ会社で、Twitterが流行っているのはアメリカと日本のみ(世界で見たらFacebook・Instagramが圧倒的なシェア)なので、かなり大きいです。
名前にもなっているこの4銘柄と、アップル・マイクロソフトは固定で、他の6銘柄に関しては条件によっては入れ替えがあるそうです。
中でも、エヌビディアとAMDはAI用の半導体メーカーなので、まさに最先端(今一番伸びている業界)と言ってもいいでしょう。
NASDAQ100がハイテクを中心に100銘柄を集めたもの(レバナスはそれにレバレッジを掛けたもの)ですが、FANG+はそれをさらにITに特化して10銘柄にまで絞ったイメージです。
レバレッジを掛けて尖らせる代わりに、銘柄を絞って尖らせた、というわけです。
だから同じように急上昇しているのね
均等加重平均か時価総額加重平均か
もうひとつFANG+の特徴として、10銘柄の構成比率がほとんど同じ、というものがあります。
多少の違いはありますが、例えば、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の構成比率は1位(アップル)が7.3%、10位(ユナイテッドヘルス)が1.2%ですから、その差は一目瞭然です(参考資料はこちら)。
これはベンチマークする指数が、S&P500が時価総額加重平均なのに対して、FANG+(NYSE FANG+指数)は均等加重平均だからです。
時価総額加重平均はその名の通り、時価総額が高い銘柄ほど構成比率が高くなるようになっていて、一見こちらの方が内部でごちゃごちゃしているようなイメージがありますが、株価が上がればそのまま構成比率も上がるので、むしろ自然と言えるかも知れません。
逆に均等加重平均の場合、構成比率が常に一定になるようにしないといけないので、Aの株価が上がってBが下がった場合、Aを売ってBを買う、みたいな調整(リバランス)が都度入ることになります。
中身がたった10銘柄しか無いのなら、個別株でいいのでは?という意見もあるでしょうが、こうしたリバランスが自動的に行われる、という意味でも存在意義を出すために、あえてそうしたのかも知れません。
では肝心の、均等加重平均と時価総額加重平均の運用成績の違いなのですが、こちらをご覧ください。
これは、SPY(SPDR S&P500 ETF)=通常のS&P500指数に連動するETFと、RSP(Invesco S&P 500 Eql Wght ETF)=S&P500の構成比率を均等(ほぼ0.2%ずつ)にしたものに連動するETFの、過去20年間のチャートを比較したものです。
これを見ると、均等加重平均の方が、時価総額加重平均よりも優れているように見えます。
理屈で考えても、上がっている株を売って、下がっている株を買っているわけですから、結果的に逆張りのような感じになって功を奏している(高値売りの底値買いになっている)、とも言えます。
均等にするためには定期的なリバランスが不可欠なのね
過去は未来を保証しない
しかし、この比較には実は罠があるのです。
こちらをご覧ください。
これは先ほどのSPYとRSPの比較(過去20年間)のスパンを、それぞれ10年間・5年間にしただけです。
すると、あら不思議、結果は逆転して(時価総額加重平均の方が優れて)います。
このように、チャートというのはどこを開始日(基準)にするかによって結果が大きく変わるので要注意です。
今まで上がっていたからと言って、今後も上がるとは限らないし、下がるとも限らない、過去は未来を保証しないのです。
均等加重平均と時価総額加重平均、どちらが良いのか?というのも諸説あって、どちらとも言えない、というのが結論のようです。
とは言え、(個別株ではなく)投信で買うこと自体に、配当金を内部で再投資=価額に反映してくれる、というメリットがあります。
(配当金を自分で再投資すると、税引後の再投資になる(課税口座の場合)、もしくは非課税枠が減る(非課税口座の場合)、というデメリットがあります)
そこは信託報酬との兼ね合い(ドル転の手間も含めて)、という所でしょうけど、先ほどのチャートのように、(後から見たら)たまたま設定日が(良く見せるのに)完璧なタイミングだっただけ、となる可能性もありますから、
買うとしても少額(サテライト)運用にとどめて、一部で言われている、このファンドに一点張りして長期保有、のようなことは避けた方が良いかと思います。
S&P500を牽引しているのは一部(S&P495は不要)、という意見もあるけど、その495に将来のGAFAMが入っている、という考え方もあるね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️