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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
NISA口座は翌年からの変更のみ
来年、2024年から新NISAが始まりますが、これまでつみたてNISA(または一般NISA)をやっていた人も、これを機に金融機関(証券会社等)を変更したい、という人も居るかと思います。
現行のNISAと新NISAは完全に別枠扱いで、現行NISAをやっていようがいまいが新NISAの限度額には影響が無いのですが、金融機関については原則、現行NISAを引き継ぐようになっているため要注意です。
(何もしなければ現行NISAの金融機関で勝手に新NISAの口座が開設されます)
つまり、新NISAで別の金融機関にしたい場合、(つみたてNISAの金融機関を途中で変更するのと同様に)自分で変更手続きを行う必要があります。
また、勘違いされることも多いですが、この「変更」というのは「移管」とは違い、現在保有している資産を変更後の金融機関に移すことはできません。
あくまで、来年以降の積み立てをどの金融機関でやるのか、を決めるだけです。
NISAでは同一年度内は同一の金融機関でしか買付が出来ないようになっているため、その金融機関を決める必要があります(何もしなければ来年も今年と同じ金融機関になります)。
蛇足ですが、特定口座であれば移管手続きを行うことで移管先でも取り扱っている銘柄であれば、そのまま移すことができます。
(移管元の金融機関に口座振替依頼書を請求し、移管先の金融機関に移管する旨を記載して、移管元の金融機関に返送(移管先の金融機関で口座開設はしておく)、という流れ)
逆に特定口座に変更手続きはありません(NISAと違って同一年度内でも複数の金融機関の口座に投資できるため)。
売却して同じ銘柄を再購入することとの違いは、含み益がそのまま引き継がれる(税金の支払いを先延ばしにできる)ということです。
ですので、NISAなら非課税なので売却して再購入でも特にデメリットは無いのですが(その間の価格変動リスクがあるくらい)、つみたてNISAの場合、昨年以前に購入したものを売却しても枠は復活しないため、やるだけ損をする状態でした。
銀行や対面証券会社で購入して後から高い手数料に気付いて変更しても、購入済みのものには手を付けない方が良い、という状態だったんだね
新NISAでも移管不可
では、新NISAの場合はどうかと言うと、はっきりと明記はされてはいませんが、おそらく現行NISAと同様、移管は不可能かと思われます。
下記を見る限り、非課税保有限度額(1,800万円)は国税庁で一括管理とありますから、2024年度はA証券で300万円投資して、2025年度からB証券に変更した場合、(A証券の資産はそのまま)残り1,500万円がB証券で投資可能、といった管理がされると推測されます。
(変更=移管であれば、複数の金融機関にまたがって保持されることはなく、金融機関で管理できるはずなので)
Q2:新しいNISA制度では非課税保有限度額を管理するとのことだが、金融機関を変更できるのか?
金融機関の変更は、可能です。
新しいNISA Q&A : 金融庁
利用者それぞれの非課税保有限度額については、国税庁において一括管理を行うこととされています
ですが、ご存知の方も多いかも知れませんが、新NISAの特徴のひとつに、売却すれば翌年に非課税保有限度額(生涯投資枠)が復活する、というものがあります。
なので、移管が出来なかったとしても、売却して変更後の金融機関で同じ銘柄を購入すれば実質、移管と同じことが出来るように見えますが、ここには落とし穴があります。
まず一つ目が、年間投資枠が360万円しか無いため、「360万円 - その年に積み立てる予定の(もしくは、積み立てた)金額」ずつしか移せないということと、
二つ目が、生涯投資枠は買付け残高(簿価残高)でしか復活しない、ということです。
例えば、A証券で300万円、B証券で1,500万円を購入したのち、A証券の分もB証券に移そうと思った時、含み益があった(例えば300万円→500万円になっていた)場合、売却して500万円が手元に来ても、
300万円しか投資できない(残り200万円は現金のまま置いておくか、課税口座で運用するしかない)のです。
逆に含み損があった場合は、(金融機関の変更は関係なく)生涯投資枠を増やすチャンスになりますが、
新NISAの1800万円の枠を拡張する裏技~1円も使わずに可能~
時間が経てば経つほど含み損は出にくくなっていくでしょう。
新NISAの金融機関も慎重に選んだ方が良さそうね
証券口座複数持ちのすすめ
とは言え、一般的にNISAを使う場合、15年以上の長期投資が前提のはずですから、その頃には含み益がたっぷりあって身動きが取れず、また、そんな先に何が起きるかは誰にも分かりません。
証券口座は携帯電話のように国民の大半が持っているわけではありませんから、今後の各証券会社のサービス次第で新規が流れればシェアも大幅に変わる可能性もあります。
なので、個人的には現在のメリット(ポイント還元率など)を重視して、一つの証券会社に決めてしまうのはナンセンスかと思います。
また、分別管理(顧客の資産を、証券会社自身が保有する資産と明確に区分して管理すること)が義務付けられているため、万が一破綻しても自分の資産は守られるはずですが、
不正があった場合はその限りではなく、そのために投資者保護基金(1人につき1,000万円まで補償)というセーフティネットが存在します。
銀行のペイオフと比べても出番が来る可能性は(大手の証券会社なら特に)低いと思われますが、こういう制度がある(つまり少なくとも国は0%とは考えていない)ということは頭の片隅に置いておいても良いでしょう。
さすがに資産5,000万円の人が5つの証券会社で分割して持つのはやりすぎ(リスク回避と管理の手間の煩雑化が割に合っていない)だと思いますが、
破綻すると資産が消えることはなくても、(買収した企業のシステムがスタートするまで)しばらく売買できない状態になる可能性はありますから、(流動性を考えて)2つは持っておいた方が良いかと思います。
遠い未来まで考えるからこその、やや大げさなリスク想定だね
新NISAの途中で変更するという選択
このとき、自分の資産の半分以上が課税口座(NISAは一部にすぎない)という人は特に意識する必要はありませんが(後から動かせる割合が多いので)、NISAがほとんどという人は買付時の証券会社を意識する必要があります。
つみたてNISAと新NISAで別の証券会社にする、というのも悪くはないのですが、そうすると新NISAにかなり偏ったバランスになってしまいます。
例えば、つみたてNISAを5年やっていたとしても、40万円 × 5年 = 200万円ですから新NISA(1,800万円)と比べるとかなり小さいです。
この場合、つみたてNISA+新NISAが1,000万円程度になったあたりで切り替えた方が良さそうです(新NISAの初めから変更するのと新NISAの途中で変更するのとで、手間はおそらく変わらないため)。
とは言うものの、気分的に一新したい、という人も居るでしょうから、新NISAの初めから変更する場合、変更が可能なのは今年の10月1日以降になります。
(変更前の金融機関に勘定廃止通知書を請求し、変更「先」の金融機関に非課税口座開設届出書とともに送付、という流れ ※移管とは送付先が逆であることに注意)
ちなみに、今年度にNISA口座で1円も買付をしていない場合は10月を待たずに変更が可能です。
変更が間に合わないと怖いので早めにしておきたい所ですが、そうすると今年のつみたてNISAの枠(11月・12月分)が余ってしまうのでは、と思う方も居るかも知れませんが、
変更の届出をした後も、その年度内は変更「前」の金融機関で通常どおり購入できる(積立設定もそのままになる)ようなので、心配する必要は無さそうです。
変更する意思が固まっているなら、10月に入ってすぐ(今年NISAで買付していない人は今すぐ)変更しちゃって良さそうね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️