下落からの回復率で見る各種投信~SP500・オルカン・ナス・FANG・半導体etc~

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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

最高値を更新したのは一部のみ

今年の7月上旬頃から突如始まった株価下落ですが、9月頃から徐々に回復していき、11月に入ってからは史上最高値を更新、というニュースも出るようになりました。

その上昇相場も一旦落ち着き少し下がり始めたため、ここを天井として振り返ってみます。

2024年1月4日を100とした場合の各種投信の基準価額変動(NISA対象)

これを見ると、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(青色の線)は下落前の最高値を更新していますが、eMAXIS NASDAQ100インデックス(黄色の線)は最高値に到達する前に下落している事が分かります。

では、どの程度回復しているかを、「回復率(%)= 下落後最高値 / 下落前最高値 × 100」として計算してみましょう(100%以上なら完全に回復していることになります)。

リターン順位下落前最高値下落後最高値回復率順位
eMAXIS Slim
S&P500
36.25332,8137/1133,72111/15102.771
eMAXIS Slim
オルカン
29.38527,2827/1127,38911/15100.392
eMAXIS
NASDAQ100
35.51424,8657/1124,40211/1598.145
iFreeNEXT
FANG+
56.53267,1487/1166,64911/1599.264
野村世界半導体株
(分配金込み)
65.491296,8367/11264,67811/889.177
マグニフィセント
・セブン
30.5713,3987/1113,44011/14100.313
Tracers S&P500
トップ10
12.9612,1107/1111,75211/1597.046
リターンと回復率(下落後最高値 / 下落前最高値 × 100)の比較(NISA対象)

その結果、1位がeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、2位がeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と続き、最下位は野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)(以下、野村半導体)となりました。
(野村半導体のみ分配金があるため、分配金込み・再投資後の基準価額で計算しましたが、それでもなおこのような結果になりました)

とは言え、野村半導体は年初からのリターンで見ると1位であるため、ハイリターンと回復率の低さは表裏一体であることが分かります。

しかし、逆に必ずしも回復率が高ければリターンは低いというわけではなく、回復率が1位のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は年初からのリターンでも3位です。

蛇足ですが、米国大型テクノロジー株式ファンド(マグニフィセント・セブン)Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)も一定の人気があるので取り上げていますが、設定日が今年のためリターン比較からは除外しています。
(内容的に似たようなイメージですが、回復率は上記の通り明暗が分かれました)

7月上旬は極端に円安(1ドル160円以上)だったのもあるから、思ったより回復しきれていないファンドも多いんだね

人気の推移について

では、これらのファンドがどの程度買われたのか、純資産総額の推移で見てみましょう。

純資産総額の推移(eMAXIS Slim の2つは左軸、その他は右軸)

やはり、eMAXIS Slimの二大巨頭は桁が違いますが、他のファンドも健闘しています。

NASDAQ100が意外と低いですが、eMAXIS NASDAQ100インデックスの他に、ニッセイNASDAQ100インデックスファンド(最近まで信託報酬最安)やiFreeNEXT NASDAQ100インデックス(つみたて投資枠対象)などに分散されているからだと思われます。

FANG+と野村半導体は(前者の方が後発と考えると)ほぼ互角と言っても良さそうです。

ちなみに、「増加分 = 終了(現在)- 開始(年初)」として順位付けをするとこうなります。

開始終了増加分順位
eMAXIS Slim S&P5002,985,3196,036,1933,050,8741
eMAXIS Slim オルカン1,813,8044,733,3012,919,4972
eMAXIS NASDAQ10082,621135,32752,7065
iFreeNEXT FANG+45,845330,096284,2514
野村世界半導体株121,712425,555303,8433
マグニフィセント・セブン507,7887,738
Tracers S&P500トップ1040049,06348,663
純資産総額の推移(単位:百万円)

ただし、純資産総額も評価額(株価・為替)の影響を受けますので、今年の相場が(全体的には)右肩上がりである以上、開始時点の純資産総額が多い方が有利になります。

例えば、1月時点で300万円(A)と180万円(B)の資産がある人が、毎月30万円ずつ追加で積み立てた場合、運用益は A > B (逆に言うと、運用益が同じなら積み立て金額は B > A)になるはずです。

計算は煩雑になるため割愛しますが、S&P500とオルカン、FANG+と野村半導体は開始時点の差と増加分の差を考えると、今年に買われた金額としては逆転しそうです。
(ちなみに、これらのファンドは過去にも取り上げているため、詳しく知りたい方はどうぞ)

「オルカン > S&P500」、「FANG+ > 野村半導体」だけど差はほとんど無さそうね

NISA非対象ファンドの結果は

ここまでは、NISA対象のファンドだったのですが、非対象でも一定の人気があるものもありますので、見てみましょう(S&P500とオルカンは比較のため入れています)。

2024年1月4日を100とした場合の各種投信の基準価額変動(NISA非対象)
リターン順位下落前最高値下落後最高値回復率順位
eMAXIS Slim
S&P500
36.25432,8137/1133,72111/15102.772
eMAXIS Slim
オルカン
29.38527,2827/1127,38911/15100.393
Tracers S&P500
ゴールドプラス
63.43221,0817/1723,22310/31110.161
auAMレバレッジ
NASDAQ100
39.64319,7387/1119,66011/1199.64
レバレッジ・ドラッカー
研究所米国株ファンド
70.64142,8717/1137,83011/1588.245
auAMレバレッジ
NASDAQ100
為替ヘッジ無し
15.8812,25711/14
リターンと回復率(下落後最高値 / 下落前最高値 × 100)の比較(NISA非対象)

こちらではTracers S&P500ゴールドプラスが回復率で1位となり、レバレッジ・ドラッカー研究所米国株ファンドが回復率で最下位なものの年初からのリターンで1位、という先ほど(NISA対象)の野村半導体のポジションになっています。

特筆すべきはゴールドプラスで、回復率もさることながら、リターンでも2位(しかも1位に肉薄)という優秀な結果になっています。
(ちなみに、これらのファンドも過去に解説しています)

S&P500の上位互換みたいになっているわね

総評

このように、下落からの回復率が良いファンドはトータルのリターンも良い、という結果になりました。

具体的には、NISA対象で言うとS&P500、非対象も含めるとゴールドプラスになります。

憶測にはなりますが今回はハイテク、とりわけ半導体関連株が大きく下落し回復が遅れたため、その割合が低い方が良いのですが、米国以外もイマイチだったため、S&P500がベストになったと思われます。

さらに、ゴールドプラスは株式の部分がS&P500である上、ゴールドの特性(株価と逆相関)が上手くヒットして下落幅を少なくした結果、回復も早くリターンも押し上げています。

しかし、あくまでこれは結果論であって、今回のような下落が起きずに単純な右肩上がりならレバレッジファンドが最適でしょうし、

仮に下落があったとしてもメガテック企業以外が起因なら、FANG+や野村半導体、M7やS&Pトップ10の方が良かった、となるかも知れません。

今回はあくまで一例として、どんな事態になっても安心して持ち続けられるものを選びたいところです。

自分が買っている商品の強みを知っておくと握力にも繋がるね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️

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