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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
楽天レバナスは設定来マイナス
レバナスが流行り出してから早3年近くが経とうとしています。
特に、楽天レバナスが登場した2021年末あたりは絶頂期だったと思います。
そんな楽天レバナスですが、なんと、今現在でも設定日の基準価格を下回っているのです。
ご存知のとおり、米国株は2022年こそ低迷していたものの、2023年の年初からはずっと好調が続き、回復後も最高値を更新し続けている状態で、それはNASDAQ100も同様です。
にも関わらず、レバナスは回復すら出来ていません。
これは楽天レバナス(楽天レバレッジNASDAQ-100)に限らず、その前からあったiFreeレバナス(iFreeレバレッジ NASDAQ100)も同様です。
参考までに、他の指数も合わせるとこんな感じになります(FANG+のみ配当込み指数のデータが入手できなかったため、プライスリターンになっていますが、配当利回りが比較的低い銘柄ばかりなのであまり変わらないと思います)。
このように、レバナスだけがいまだにマイナスを引きずっている状態です。
ちなみに、2022年でもS&P500がほとんど落ちていないのは、ちょうど歴史的な円安と重なったからで、ドルベースであればS&P500でも結構な下落でした(NASDAQ100やFANG+はもっとですが)。
株価が10%下がってもドル円が10%上がったら相殺されるのね
iFreeレバナスの設定来は
では、iFreeレバナスの設定日からだとどうなのか、と言うとずばりこの通りです。
アップダウンはあるものの、最終的には(レバレッジなしの)NASDAQ100とほぼ同じリターン(約6年で4倍弱)に落ち着いています。
ですが、楽天レバナスの設定日(2021年11月17日)以前で切り取るとこうなります。
FANG+がかわいく見えるくらいのリターン(3年で4倍以上)になります。
今でこそ、ただの切り取りですが、当時はこれが全期間のチャートですから、爆発的な人気を誇ったのもうなずけます。
かなりの人が選択していた、つみたてNISAでは対象外(一般NISAは対象)だったにも関わらず、NISAでS&P500を買うよりも特定でこれを買った方がいいとまで言われていました。
(ジュニアNISA(レバナスも購入可能)が使える人はズルい、という意見も)
ちなみに現在のNISAでは、つみたてNISAの後継ポジションであるつみたて投資枠はもちろん、(買えていたはずの)一般NISAの後継ポジションである成長投資枠でも買えなくなっています。
金融庁が要注意商品として除外したんだね
FANG+も同じ運命になるのか
これを、2013年の年初からで切り取ってみます。
するとあら不思議、ちょうど先ほどのグラフでFANG+とレバナスを入れ替えたような結果になります。
明日は我が身じゃないですが、FANG+の今後の結果まで最初のグラフ(のレバナス)のようにならなければ良いのですが…
これだけだと不安材料でしかないので、フォローしておくと、FANG+やM7やS&Pトップ10などが、レバナスと全く同じ運命をたどる可能性は低いと思います。
なぜなら、2022年~現在の状況がレバナスの特性上、最悪のパターンだったからです。
1つは下がってから上がった、という値動きで、これは目論見書にも記載されています。
あくまで、「前日」との騰落率の比較で、NASDAQ100指数の2倍を目指す、というだけで、それを繰り返した結果、1ヶ月や1年、10年のリターンでNASDAQ100指数の2倍になるわけではありません。
(これは以前に取り上げた、日本株4.3倍ブルと同様です)
もう1つが先ほども少し触れた、(米ドルベースの)指数は大きく下がったけど、円安のお陰で相殺されて(円ベースでは)あまり下がらなかった、という点です。
上記の目論見書にも「日々の基準価額の値動きがNASDAQ-100指数(米ドルベース)の値動きに対して概ね2倍程度となることを目指して運用を行います。」とあるように、レバナスのベンチマークはあくまで米ドルベースなのです。
これが、例えば楽天・NASDAQ-100(レバレッジ無し)の場合、「Nasdaq-100インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目標として運用を行います。」となっています(オルカンやS&P500などもほどんどが円換算ベースです)。
もちろん、これが逆になった(米ドルベースの指数は上がったけど円高で相殺された)場合はプラスに作用しますが、為替ヘッジのためのコストは避けられないことは忘れてはいけません。
(かなり古い記事ですが、ここでもレバナスについて取り上げています)
円安・円高どちらに転ぶか分からないなら、コストが掛からない方が良さそうね
錯覚に注意
そういう意味では、FANG+(iFreeNEXT FANG+インデックス)も、M7(米国大型テクノロジー株式ファンド(マグニフィセント・セブン))も、S&Pトップ10(Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式))も、
レバナスのように上昇・下落を繰り返した場合の逓減や、為替ヘッジはありませんが、いずれも銘柄数が少なくリスクが高い事に変わりはありません。
こういったリスクが高い資産は、いずれどこかで他の比較的リスクが低い資産に乗り換える必要があります。
収入がある現役世代なら、下がっても構わず積み立てて上がるのを待てば良いですが、引退後(取り崩し開始後)は始めのグラフのような長期間の停滞は致命傷になりかねません。
しかも、2022年程度の下落(S&P500は1年ほどで回復)でこれだと、本当の暴落が来た時にどうなるかは想像に難くないでしょう。
また、こういったファンドと比較していると、(レバレッジなしの)NASDAQ100がローリスクローリターンかのように錯覚してしまいますが、これは大きな勘違いです。
上記ファンドと比べたら十分に分散が効いているように見えますが、実はNASDAQ100でも4%ルールどころか3%ルールすら成立しないのが現実です。
NASDAQ100は全期間で最強なのに買ってはいけない理由~数字で解説、データ公開あり~オルカンかS&P500かNASDAQ100か、みたいに並べてしまいがちですが、前者2つとは一線を画す存在です。
リスクは、オルカン<S&P500<NASDAQ100、ではなく、オルカン≦S&P500<<<<<<<<<<NASDAQ100、のようなイメージで良いかと思います。
(過去のデータだけ見ると、実はオルカンよりS&P500の方がリスクが低かったりします)
そう考えると、NISAが埋まった後に特定口座の一部で買う選択肢も出てくる程度で、初心者は手出し無用で良さそうです。
NISAで含み益を利確すると非課税枠が減っちゃうからね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️