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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
NISAで投資=死ぬまで付き合えるか
最近、日経平均株価が史上最高値を更新、34年ぶり、バブル期超え、などのニュースをよく目にします。
そうなると、NISAで買うものとして、日本株(国内株式)のインデックスファンドもアリなんじゃないのか、という気がしてきます。
結論から言うと、これを見ても20年以上保有して取り崩しまで付き合える覚悟があるならどうぞ、ということになります。
国内株式のインデックスファンドは日経225(日経平均株価)、TOPIX(東証株価指数)、JPX400(JPX日経インデックス400)のいずれかに連動しているものが大半ですが、
どれも大差なく、長期のリターンではS&P500に大きく劣る(好調なのはここ数年だけで、その期間でも劣る)ことがよく分かります。
唯一の例外はバブル景気(1986年12月から1991年2月までの期間)の頃ですが、その後の事を考えると、とてもじゃないが長期投資向きとは言えないでしょう。
特に、NISAにおいては、非課税枠の復活があるとは言え、復活は翌年度かつ買い直せるのは新規積み立て分と合わせて年360万円までであることと、復活するのは簿価である(含み益が残っていると全てを買い戻せない)ことを考えると、
実質的に途中での買い替えが非常に難しく、最初に買った銘柄のまま取り崩しまで保有することになるため、相性が悪いと言ってもいいでしょう。
バブルで増えた後に、バブル崩壊で急落しても逃げられないんだね
日経225、TOPIX、JPX400の違い
では、この3つの指数の違いを見てみましょう。
日経225 (日経平均株価) | TOPIX (東証株価指数) | JPX400 (JPX日経イン デックス400) | |
---|---|---|---|
組み入れ銘柄数 | 225銘柄 | 約2200銘柄 | 400銘柄 |
算出方式 | 株価平均型 | 時価総額加重型 | 時価総額加重型 |
算出開始日 | 1950年9月7日 | 1969年7月1日 | 2014年1月6日 |
遡及算出開始日 | 1949年5月16日 | 1949年5月16日 | 2006年08月31日 |
開発元 | 日本経済新聞社 | JPX総研 | JPXと 日本経済新聞社の 共同開発 |
組入上位5銘柄 | トヨタ自動車 ソニーグループ キーエンス 日本電信電話 三菱UFJフィナン シャル・グループ | ファーストリテイリング 東京エレクトロン ソフトバンクグループ KDDI ダイキン工業 | 東京エレクトロン 信越化学工業 日立製作所 伊藤忠商事 トヨタ自動車 |
特徴的なのが、一番有名な(ニュースでも真っ先に出てくる)日経平均株価が株価平均型である事でしょう(NYダウ(ニューヨークダウ)とS&P500も同じような関係(前者が株価平均型)になっています)。
株価平均型と時価総額加重型の違いについては下記が詳しいですが、ここでも資産運用のためであれば時価総額加重型の方が適している、と書かれています。
Q5. 日経225は「株価平均型」の株価指数ですが、「時価総額加重型」であるTOPIXと計算方法はどのような違いがあるのでしょうか。
A5. 「株価平均型」の株価指数とは、計算の対象となっている銘柄(これを「構成銘柄」といいます)の個々の株価を足しあわせ、それを一定の数で割ることにより、いわゆる「平均株価」として計算されるものです。日本経済新聞社が算出、公表する「日経平均株価 (日経225)」はこの計算方法を採用しています。
「株価平均型」の計算式
株価指数の値 = 構成銘柄の株価の合計 ÷ 一定の数これに対し、「時価総額加重型」の株価指数とは、構成銘柄の時価総額(これは、株価に上場株式数を掛け合わせたもので、その銘柄の資産価値を表します)の合計額を、ある一定時点の時価総額の合計額で割るものです。
よくあるご質問 | 日本取引所グループ
ある過去の一定時点と比較して、計算時点の時価総額がどれくらい増えたか減ったかということを表すものであり、資産としての株式の価値の変動を示すものといえます。
「時価総額加重型」 の計算式
株価指数の値 = 構成銘柄の時価総額の合計 ÷ ある一定時点の時価総額
ちなみに、先ほどのグラフは下記の「算出開始日が違う指数の比較方法」で、開始日の値をその時の日経平均株価に合わせて表示しています(TOPIXは2003年9月以降のデータしか見つからなかったため、ここを開始としています)。
SOXはNASDAQ100の下位互換!?~今を輝くテーマ型ファンド~
株価平均型だと小さい会社でも1株あたりの価格が高ければ影響を受けやすくなるわね
主要な国内株式インデックスファンド
次に、これらの指数に連動するインデックスファンドにはどのようなものがあるかを見てみましょう。
ファンド名称 | 運用会社 | 信託報酬 | 設定日 |
---|---|---|---|
楽天・日経225 インデックス・ファンド | 楽天投信投資顧問 | 0.132% | 2023/12/22 |
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 三菱UFJ アセットマネジメント | 0.143%以内 | 2018/02/02 |
<購入・換金手数料なし> ニッセイ日経平均 インデックスファンド | ニッセイ アセットマネジメント | 0.143%以内 | 2016/11/21 |
たわらノーロード 日経225 | アセットマネジメント One | 0.143%以内 | 2015/12/07 |
はじめてのNISA・ 日本株式インデックス (日経225) | 野村 アセットマネジメント | 0.143% | 2023/07/10 |
iFree 日経225インデックス | 大和 アセットマネジメント | 0.154% | 2016/09/08 |
ファンド名称 | 運用会社 | 信託報酬 | 設定日 |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 三菱UFJ アセットマネジメント | 0.143%以内 | 2017/02/27 |
<購入・換金手数料なし> ニッセイTOPIX インデックスファンド | ニッセイ アセットマネジメント | 0.143%以内 | 2015/04/27 |
はじめてのNISA・ 日本株式インデックス (TOPIX) | 野村 アセットマネジメント | 0.143% | 2023/07/10 |
iFree TOPIXインデックス | 大和 アセットマネジメント | 0.154% | 2016/09/08 |
たわらノーロード TOPIX | アセットマネジメント One | 0.187%以内 | 2017/03/21 |
ファンド名称 | 運用会社 | 信託報酬 | 設定日 |
---|---|---|---|
<購入・換金手数料なし> ニッセイJPX日経400 インデックスファンド | ニッセイ アセットマネジメント | 0.2145%以内 | 2015/01/29 |
iFree JPX日経400インデックス | 大和 アセットマネジメント | 0.2145% | 2016/09/08 |
SMT JPX日経インデックス400 ・オープン | 三井住友トラスト・ アセットマネジメント | 0.407% | 2014/01/21 |
eMAXIS JPX日経400インデックス | 三菱UFJ アセットマネジメント | 0.44%以内 | 2014/04/01 |
これを見ると、国内株式だからと言ってオルカンやS&P500と比べて手数料が安い、というわけでもなく、むしろ割高になっています。
特に、一番投資に向いていそうな(S&P500に近い?)JPX400(JPX日経インデックス400)の信託報酬が軒並み高いのが残念な所です。
ちなみに、「Slim」じゃない「eMAXIS」は対面販売でも購入可能な商品のため、手数料が高めに設定されています。
メジャーな指数はたいてい「Slim」あり・無し両方にあるけど、JPX400みたいに無しの方にしか存在しないものもあるね
集計期間を変えてチェック
最後に、初めに紹介したグラフの期間を変えてみます。
さらに駄目押しで、暴落前の最高値を開始時点としたパターンです。
S&P500と国内株式(日経225・TOPIX・JPX400)の比較(クリックで拡大できます)
過去50年間~10年間、どれを見てもS&P500に負けてる上に、S&P500の最悪パターン(ITバブル崩壊前の最高値をスタートとした場合)でも負けるという駄目っぷりです。
極めつきには、国内株式の最悪パターン(バブル崩壊前の最高値をスタートとした場合)は目も当てられない状態になっています(4%ルールをシミュレーションするまでもなく、貯金(100 / 4 = 25年で枯渇)より早く枯渇するのは明白です)。
もちろん、「過去は未来を保証しない」という言葉もありますし、今後は数十年にわたって右肩上がりが続く、という可能性もゼロではありませんが、そうなると思える根拠に乏しいのも事実です(日本の場合、少子高齢化はほぼ確実ですし)。
そう考えると、たとえ割高だ(過大評価されている)としても、数十年単位で保有する前提なら、消去法で米国株(もしくはオルカン)を買うしかないと思います。
ついでに、今回作成したデータを公開しますので、色々試してみて下さい。
S&P500・日経225・TOPIX・JPX400の比較
持ち続けても大丈夫という根拠が無いと、下がった時に狼狽売りしてしまいそうね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️