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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
衝撃の結果
まずは、こちらをご覧ください。
- オルカンよりオルカン(除く米国)の方が低い → 分かる
- オルカンよりMSCIコクサイ(日本を除く先進国)の方が高い → まだ分かる
- オルカンよりオルカン(除く日本)の方が高い → ファッ!?
1つ目は、オルカンとS&P500の過去のリターン差(どの期間でもほぼS&P500の方が上)を考えると、妥当な結果かと思います。
2つ目は、日本を含むことによる伸び以上に新興国(特に中国)が足を引っ張っている、と考えると辻褄が合います(オルカンが中国株を大量に除外したのも最近の話ですし)。
3つ目は、日本を含むか含まないかの差だけなのに、どうしてこうなった状態です。
ここ最近の日本株の伸びは間違いないですし、日経平均もつい先月に34年ぶりに史上最高値を更新したばかりで、それ以降もどんどん更新しています(グラフの黄色の線を見ても、その好調っぷりが分かります)。
じゃあ、直近3年間じゃなくて、2年間、1年間だとどうなのか、見てみましょう。
なんということでしょう、オルカンとオルカン(日本除く)が、ほぼ同じになっているではありませんか。
日経平均がぶっちぎりで伸びているのにね
調査するほど深まる謎
しかし、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の目論見書(2024年1月)を見ても、ちゃんと日本が5.5%の比率で含まれていますし、
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)(対象インデックスは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース))に日本は含まれていません。
さらに、後者は前者から日本が抜けた分を、元の比率を維持しながら配分しているように見えます(違いは日本があるか無いかだけ)。
オルカンの日本の部分(5.5%)の中身が、日経平均とは全然違っていて、バリュー株(株価の伸びが少ない代わりに配当利回りが高い傾向にある)が中心で、指数で見たらリターンは低いけど、
配当金も含めた実質のリターン(内部で再投資するファンドの価額も含む)は高い、という可能性も考えられますが、残念ながら先ほどのグラフは全てトータルリターン(配当込み=配当を再投資した場合)の指数です。
蛇足ですが、34年ぶりに最高値更新と言うことは、もし34年前に日経平均のインデックスファンドを買っていたら34年もの間、含み損を抱えていた、と勘違いされがちですが、
これは配当を含まない指数(トータルリターン(Total Return)に対して、プライスリターン(Price Return)と言うそうです)の話ですから、
内部で再投資を行っていれば、配当込みの指数と同じような価額変動になるはずですから、もっと早く脱していると思います。
もちろん指数の動きも大事だけど、そのまま鵜呑みにして悲観する必要は無いね
全期間で同じ結果に!?
では、せっかくなので、先ほどの直近2年間、1年間とは逆に、期間を伸ばしてみましょう。
補足すると、これらは月単位(月末日の終値)のデータ(1~3年間は日単位の終値)にしていて(細かすぎるとギザギザで線が太くなって見づらいので)、
20年・30年は日経平均のトータルリターンのデータが無かったため、指数そのまま(配当なし)になっているのと、2020年7月~12月はデータが無かったので空白になっています。
(ちなみに、他は全て(日経平均以外は20年・30年も)トータルリターンです)
もっと細かく見たい、他の期間で試してみたい方向けに、作成したデータを公開します。
いかがでしたか?ほぼ全期間で、オルカン(除く米国)< オルカン < オルカン(除く日本)< MSCIコクサイ(日本を除く先進国)になったのではないでしょうか。
この、「MSCIコクサイ」という名前にあまり馴染みが無いですが、この指数はeMAXIS Slim 先進国株式インデックス、ニッセイ外国株式インデックスファンド、たわらノーロード 先進国株式(いずれも信託報酬0.1%未満)など、多くの先進国株式で採用されています。
ちなみに、数は少ないものの「FTSEディベロップド・オールキャップ・インデックス」に連動するファンド(SBI・先進国株式インデックス・ファンドなど)もあり、こちらは日本も含みますが、漏れなく三重課税が付いてきます。
(オルカン以外の全世界株と同じようなイメージです)
先進国だから日本も入ってそうだけど、先進国株式は日本が入っていないものがほとんどなのね
日本に投資すべきかどうか
ではなぜ、わざわざ先進国株式から日本を除いているのかと言うと、かつては「日本株が上がる=日本の景気が良い=給料も上がる」(逆もしかり)の図式が成り立っていたからだと思います。
そんな状態で、日本に住んで日本で働いている人が、投資まで日本を含めてしまうと日本に偏りすぎる、という考え方は確かにありました。
先ほどのMSCIコクサイも、日本語である「コクサイ」という名を冠している通り、その意図を汲んで、日本人投資家向けにMSCIが用意した指数なのかも知れません。
ですが、昨今の日本株の好調は、景気回復(+給料アップ)を伴ったものとは必ずしも言えない状況です。
そうなると、今後もし、より一層、日本株上昇&景気後退に向かった場合に備えて、日本にも投資をしておいた方がいいのでは、と考えてしまうのが人の性というものでしょう。
しかし、この結果を踏まえると、オルカンではその役目は果たせない、という可能性は十分にあります。
個人的には以下の理由から日本株への投資はあまりおススメしませんが、
日本株を混ぜておきたいのであれば、先進国株式+国内株式(日経平均)、もしくは、全世界株式(日本除く)+国内株式(日経平均)が良い気がします。
とは言え、その配分は自分で考えなければなりませんし、場合によっては積み立ての比率を変えることも出てくるでしょうが、オルカンであれば、それをしなくても済む、というメリットはあります。
(ちなみに新規購入分の比率変更だけで、リバランス(売って買い直して調整)までは必要ありません(オルカンでも買った時点から株価に応じて比率が変わるだけなので))
さらに、オルカンには数字以上の安心感がある、というのも事実ですから、これを重視するなら否定することは出来ません。
何より、少々のリターン差なんかより、狼狽せずに長期保有できる方がずっと重要なのですから。
S&P500でも先進国株式でもオルカンでも、長期保有すれば上がるのはほぼ確実だしね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️