高配当株投資のメリット・デメリット~インデックス投資との比較~

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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

高配当株投資のメリット・デメリット

前回、高配当株投資についてお話しましたが、(インデックス投資(全米株or全世界株)と比較しての)メリット・デメリットに焦点を当ててもう少し詳しくお話したいと思います。

高配当株投資について~もう一つの選択肢~

結論から言うと、メリットは以下の3点です。

  • 取り崩し(資産で生活)がしやすい
  • (日本株の場合)為替リスクが無い
  • (引退後・年金生活では)税金が安くなりやすい

次に、デメリットは以下の3点です。

  • 資産形成(配当金再投資)では若干不利
  • (日本株の場合)手間(スキル)がある程度必要
  • (働きながらやる場合)税金が高くなりやすい

では、上から順に見ていきましょう。

トータルでどちらが良いか考える必要がありそうね

取り崩しと資産形成

まずは投資したその後(出口戦略)なのですが、以前お話したように(分配金が無いインデックスファインドでも)理屈上は毎年4%ずつ取り崩しても死ぬまで資産が枯渇する事はほぼ無い(4%ルール)のですが、

FIRE~資産形成のその先~

実際には精神的にハードルが高く、実行出来たとしてもついつい株価を見てしまい、下落時にはどうしても(このままでは財産が無くなってしまうのではないか、という)不安を抱えながらの生活になりがちです。

その点、高配当株であれば配当利回りが4%なら、同じ資産額でも元本を切り崩す事なく、同じ額を使う事が出来るため、精神的に楽です。

ただし、資産形成期は話が別です。

ここでは、資産以外からの所得(給与所得・事業所得)があるのが大前提で、余剰資金を資産拡大のために使う(少なくとも資産所得には手を付けない)ため、配当金も資産拡大のために使う(配当金再投資をする)事になります。
(例え配当金を生活費に充てたとしても、浮いたお金で株を買っていたら同じ事です)

配当をあまり出さない企業はその分、配当金として出るはずだった利益は設備投資など株価が上がる方向に盛り込まれるため、何もせずとも資産拡大されます。

高配当株であっても、配当金でその株を買い増せば(理論上は)同じ結果になるはずなのですが、実際はそうは行きません。

(投資先の)企業から見ると、設備投資などは経費(税金がかからない)ですが、配当金は法人税が引かれた後のお金だからです(資産拡大のために使える金額が違う)。

これを解消するために配当控除があるのですが、完全に法人税分を取り戻す事は出来ず、配当控除を適用するために社会保険料などの支出が増えるなど本末転倒な事になってしまう事もあり(特に資産以外の所得が多いと不利になる事が多い)、現実は難しいです。

二重課税を取り戻す方法~配当控除・外国税額控除~

増やすならインデックスファンド、使うなら高配当株だね

為替リスクについて

こちらは日本の高配当株に限定したお話になります。

前回もお話した通り、インデックス投資では全米株か全世界株、高配当株では米国株か日本株(国内株)、つまり逆に言うと日本株を選ぶなら高配当株一択になります。

そして日本株には大きなメリットがあり、それは為替リスクが無い、という事です。

日本で働いている限り給料は日本円で支払われますが、米国株を買うには米ドルが必要で、そのために円からドルに変換する必要があり、

日本で生活するには日本円が必要ですから、米国株からの資産所得で生活するには、ドルから円に変換する必要があります。

この時に、どれだけ変換出来るかは、その時の為替レートに左右されます(買う時に円安で売る時に円高だと損(逆だと得)をする)。

ただでさえ、株価の上下というリスクを負っているのに、そこに為替の上下というリスク(為替リスク)が加わるわけです(しかも株価と違って長期的に見れば上昇するという訳ではない)。

蛇足ですが、4%ルールは(米国で生活する前提で、為替リスクが考慮されていないため)日本では通用しない、という意見もあります。

この点、日本株であれば為替リスクが無い分、安定しやすいわけです。

手間(スキル)について

こちらも日本の高配当株に限定したお話なのですが、日本株の場合、これを買っておけば間違いない、というような高配当株ETFは現状無いため、自分で個別株を購入するのが前提となります。

この時、将来的に減配や株価が下落するリスクが高い銘柄(罠銘柄)を避けるために、その企業の業績や過去の配当などもちゃんと見て選ぶ必要があり、手間がかかりますし、ある程度のスキル(経験)も必要になってきます。

また、短期トレードのように売る訳ではないのですが、インデックス投資のように毎月一定額買うのではなく、買うタイミングは見定める必要があります。

以前紹介したナンピン買いのように、毎月一定額の投資に加えてのスポット購入ではなく、スポット購入だけになるイメージです。

ナンピン買いとは~追加投資の最適解!?~

例え、まとまったお金が無かったとしても、毎月の給料を少しずつストックして、しかるべきタイミングで購入(タイミング投資)になるかと思います。

ですので、理論的には資産形成期はインデックス投資、引退後は高配当株投資、とするのがベストなのですが、現実には難しい(高配当株投資には経験が必要なため)という事になります。

資産額が多い状態で始めるのは怖いわね

税金について

最後に税金面のお話しになります。

インデックス投資は主に譲渡所得となり、申告分離課税なのですが、高配当株投資では配当所得となり、申告分離課税と総合課税が選べます。

申告分離課税は所得にかかわらず一律20.315%(所得税15.315%+住民税5%)で、総合課税は累進課税(課税所得が多ければ多いほど税率が増える)になります。

投資での税金について~雑所得は損!?~

つまり、単純に、所得が少なければ(税率が低くなる)総合課税所得が多ければ(税率一律の)申告分離課税の方が得、というわけです。

という事は、資産形成期は(投資に回せるだけの所得がある訳ですから)所得が多いため申告分離課税、引退後はそれに比べて所得は少なくなるため総合課税が良い、となります。

さらに年金+資産所得の場合も、年金部分には公的年金等控除が適用され課税所得としては少ないので、やはり総合課税が有利になります。

高配当株投資は申告分離課税も選べるんだから資産形成期でも関係ない、となりそうですが、配当控除するには総合課税を選ぶ必要あるため、どちらにせよ不利になるのは避けられないのです。

税制面で見ても、資産形成期はインデックス投資、引退後は高配当株投資が有利になるんだね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️

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