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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
最近のリターンが凄い
まだ、SNSなどで話題にもなっていませんが、面白いファンドを見つけたので紹介します。
その名も、「グローバル・フィンテック株式ファンド」。
注目すべきはそのリターンで、7月からの値動きはこの通りです。
このように、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)や eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS NASDAQ100 インデックスなどのインデックスファンドはもちろん、
野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)(以下、野村半導体)や グローバルAIファンド などの人気のテーマ型ファンドと比べても頭ひとつ抜けています。
しかし、こちらを見れば一目瞭然ですが、今年に入ってから人気が急騰した野村半導体とは違い、あまり注目されていないのが分かります。
年始 | 現在 | 増加分 | 順位 | |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim S&P500 | 2,985,319 | 6,036,193 | 3,050,874 | 1 |
eMAXIS Slim オルカン | 1,813,804 | 4,733,301 | 2,919,497 | 2 |
eMAXIS NASDAQ100 | 82,621 | 135,327 | 52,706 | 4 |
野村世界半導体株 | 121,712 | 425,555 | 303,843 | 3 |
グローバルAIファンド | 405,040 | 454,659 | 49,619 | 5 |
グローバル・フィンテック株式ファンド | 149,629 | 153,896 | 4,267 | 6 |
フィンテック(FinTech)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、最新の情報技術を活用した新たな金融サービスのことを指し、
グローバル・フィンテック株式ファンドは世界中のフィンテック関連企業の株式に投資するファンドとなっています。
確かに、ネット証券やネットバンキングと言われたら、身近なものでも技術の進化・活用が進んでいるのが分かります。
これからも成長が期待できそうな分野ね
他のファンドとの比較
では、その概要について、他の主要ファンドと比較してみましょう。
委託会社名 | 信託報酬 (目論見書) | 合計コスト (運用報告書) | 設定日 | NISA 対象 ※1 | |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 米国 株式(S&P500) | 三菱UFJアセッ トマネジメント | 0.09372% 以内 | 0.104% | 2018/07/03 | ◎ |
eMAXIS Slim 全世界 株式(オール・ カントリー) | 三菱UFJアセッ トマネジメント | 0.05775% 以内 | 0.131% | 2018/10/31 | ◎ |
eMAXIS NASDAQ 100インデックス | 三菱UFJアセッ トマネジメント | 0.2035% 以内 | 0.455% ※2 | 2021/01/29 | 〇 |
野村世界業種別 投資シリーズ (世界半導体株投資) | 野村アセット マネジメント | 1.65% (0.3% ※3) | 1.811% | 2009/08/27 | 〇 |
グローバル AIファンド | 三井住友DSアセ ットマネジメント | 1.925% | 2.024% | 2016/09/09 | 〇 |
グローバル・フィン テック株式ファンド | 日興アセット マネジメント | 1.925% | 1.994% | 2016/12/16 | 〇 |
※1 ×:非対象 〇:対象(成長投資枠のみ) ◎:対象(つみたて投資枠・成長投資枠)
※2:信託報酬引き下げ前(2023年1月27日~2024年1月26日)の費用
※3:信託財産留保額(解約時手数料)
やはり、コストに関してはS&P500やオルカンには遥かに及ばず、野村半導体よりも若干高めになっています(参考までに挙げた他社のグローバルAIファンドと奇しくも信託報酬が同じですが、合計コストは少しだけ安いようです)。
意外なのはその歴史で、eMAXIS Slim の二大巨頭よりも前から存在し、5年は優に超えるのですがアクティブファンドという事で、NISAは成長投資枠のみ対象となっています。
蛇足ですが、S&P500やMSCI ACWI(オルカンのベンチマーク)は指定インデックスとされ設定されてすぐのファンドでもつみたて投資枠の対象になるのですが、それ以外のインデックスファンドは5年以上の運用期間が必要です。
ですから、NASDAQ100は信託報酬が安い eMAXIS NASDAQ100インデックス や ニッセイNASDAQ100インデックスファンド は対象になっておらず現状、つみたて投資枠で買うには iFreeNEXT NASDAQ100インデックス しかありませんし、
NASDAQ100以上にハイリスクハイリターンな iFreeNEXT FANG+インデックス はつみたて投資枠の対象になっています(条件は「指定インデックスに連動、または5年以上の運用期間がある」だけです)。
逆に、成長投資枠であれば設定直後のアクティブファンドであろうが、レバレッジファンドなど以外(正確には、「ヘッジ目的等以外の目的でデリバティブ取引による運用を行わない」ファンド)であれば対象になるようです。
このグローバル・フィンテック株式ファンドも多分に漏れず成長投資枠では買えますが、NISAで買うのはおすすめできません。
理由は、先週紹介したZテック20と同じく、取り崩し期まで持ち越すにはリスクが高すぎる上に、テーマ型ファンド特有のリスク(後述)もあるからです。
Zテック20について~一歩先いくUSテックトップ20との違い~
NISAで買える=リスクが低い、とは限らないんだね
過去のリターン
せっかく運用期間も長いので、もっと過去に遡って値動きを見てみましょう。
左が約3年前から、右が約8年前(グローバル・フィンテック株式ファンドとグローバルAIファンドの設定直後)からで、後者はeMAXIS Slimシリーズがまだ無いため、指数(トータルリターン)を円換算したもの(ファンドの値動きとほぼ同じ)で比較しています。
主要インデックスファンドとテーマ型ファンドの純資産総額の推移(クリックで拡大)
これを見ると、(2024年7月以降も含めて)他より好調な期間はあるものの、トータルではNASDAQ100はおろか、S&P500をも下回る結果になっています。
(逆に、野村半導体は高いコストをもろともせず、高リターンを維持しています)
インデックスファンド同士だと山や谷の大きさが違う程度ですが、テーマ型だとその位置も大きく違うのが特徴的です。
グラフの形が大きく違うのがよく分かるわね
テーマ型ファンドの宿命
しかし、その位置の違いによって致命的な問題が発生したりします。
それは、「一人負け」になる可能性がある、ということです。
もう一度、最初のグラフを見て下さい。
1つだけ回復出来ていないファンドがありますね、そう野村半導体です。
(下記は数値化したものですが、違いが良く分かると思います)
リターン | リターン(年率) | 順位 | |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim S&P500 | 3.47% | 8.42% | 2 |
eMAXIS Slim オルカン | 0.94% | 2.25% | 3 |
eMAXIS NASDAQ100 | 0.18% | 0.43% | 5 |
野村世界半導体株(分配金込み) | -11.17% | -24.45% | 6 |
グローバルAIファンド(分配金込み) | 0.64% | 1.53% | 4 |
グローバル・フィンテック株式ファンド | 29.15% | 83.29% | 1 |
年初から積み立てていればこうはならないのですが、夏のボーナスで一括投資した人などは阿鼻叫喚でしょう(実際、SNSでもお通夜状態になっています)。
もちろん、今回のグローバル・フィンテック株式ファンドのように、逆に「一人勝ち」状態になる場合もありますが、それ以上に「〇〇が最高値を更新」などのニュースが流れる中、自分だけが低迷する精神的ダメージは計り知れないと思います。
テーマ型ファンドを買うなら、数字上のリスクだけではなく、こういった精神的なリスクも考えておいた方が良いのかも知れません。
よほど強い思い入れが無いと長期保有は難しそうね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️