こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
2025年5月23日からの変更
先日、楽天証券と楽天投信投資顧問から、朗報となる発表がありました。
それは、「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」(通称:楽天SCHD)の名称が「楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」に変更され、それに合わせて信託報酬が引き下げられる、というものです。
その具体的な内容はこちらです。
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楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型) | 投資信託・ETFのご案内 | 投資信託・ETFなら楽天投信投資顧問
www.rakuten-toushin.co.jp
これによって、後発の「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」(通称:SBI・SCHD)と信託報酬で完全に並ぶことになります。
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ファンド詳細│投資信託│SBIアセットマネジメント
apl.wealthadvisor.jp
もちろん、信託報酬の引き下げ自体も朗報なのですが、オルカンやS&P500のように、SCHDも価格競争の対象になった、というのが何より大きいです。
それだけ、人気があって主力商品だということで、これからもさらなる低コスト化が期待できそうです。
しかし、今のところ楽天SCHDは楽天証券のみ、SBI・SCHDはSBI証券のみの取り扱いとなっており、他の証券会社(マネックス証券や松井証券など)ではSCHD自体が買えないため、これも今後改善されて欲しいところです。
(米国ETF「SCHD」は現状、国内の証券会社では直接購入できません)
先発の楽天SCHDも2024年9月27日に出たばかりなのに、競争が始まるまでの展開が早いね

開始からの値動き
楽天SCHDの設定日から現在までの値動きはこのようになっています。
(SBI・SCHDは設定日(2024年12月20日)の価格を楽天SCHDと揃えています)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS NASDAQ100インデックス | 楽天・高配当株式・米国ファンド | 楽天・高配当株式・米国ファンド(分配金込) | SBI・S・米国高配当株式ファンド |
---|---|---|---|---|---|
94.29 | 94.87 | 93.81 | 92.66 | 93.40 | 93.12 |
昨年の上昇相場ではS&P500などに少し遅れをとりましたが、先日の(トランプ)関税ショックでの下落が若干少なかった結果、トータルでほぼ同じ(か僅かに劣る)結果になりました。
また、楽天SCHDは2025年2月25日に初回の分配金が出ましたが、重要なのは分配金も含めてのトータルリターン(分配金込・再投資後の基準価額)のため、こちらも載せています。
ちなみに、本家SCHD(米国ETF)と、そのベンチマークである、ダウ・ジョーンズ・USディビデンド100インデックス(Dow Jones U.S. Dividend 100 Index:DJUSDIV)の値動きを並べた結果がこれです(以降も含めて、全て円ベースです)。

楽天・高配当株式・米国ファンド | 楽天・高配当株式・米国ファンド(分配金込) | SBI・S・米国高配当株式ファンド | SCHD | SCHD(分配金込) | DJUSDIV |
---|---|---|---|---|---|
92.66 | 93.40 | 93.12 | 89.26 | 90.93 | 89.94 |
投資信託は基準価額に反映されるまでのタイムラグがあるため、追いかけるような形になっていますが、値動きはほぼ同じと言っても良く、きちんと運用できていることが分かります。
(内部でETFを買い付けているだけなので、当然と言えば当然ですが)

マイナスになっているけど、たまたま時期が悪かっただけで、S&P500やオルカンもマイナスだから仕方ないわね
下落耐性は無い
この米国ETF「SCHD」(2011年~)と指数「DJUSDIV」(2010年~)は、コロナショックの頃にもあったため、ある意味今回の下落に似ている、ということで見てみましょう。

S&P500 TR | MSCI ACWI TR | NASDAQ100 TR | SCHD | SCHD(分配金込) | DJUSDIV |
---|---|---|---|---|---|
81.54 | 80.15 | 97.02 | 78.17 | 79.52 | 78.15 |
これを見ると、S&P500やオルカンと比べてSCHDに下落耐性があるわけではない、ということが分かります。
もし、下落耐性を求めるのであれば「高配当株」ではなく「連続増配株」の方が良いですし、そもそも株式だけにこだわらず債券や金なども組み合わせた方が良いと思います。
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下落に強い株式ファンド~VIG・配当貴族・配当王を徹底比較~
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また、他の期間も含めた検証はこちらの記事でも行っていますので、興味がある方はどうぞ。
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楽天・高配当株式・米国ファンドについて~9/27販売開始、VYMの上位互換!?~
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ちなみに、この後はすごいペースで回復しているよ

高配当株の最大のメリット
では高配当株の何が良いかと言うと、安定して配当金(この場合は分配金)が出ることです。
当たり前の話なのですが、目的が配当金であることが重要なのです。
S&P500やオルカン、NASDAQ100のような一般的なインデックスファンド(無分配)の場合、買った時と売った時の差額が利益(譲渡益)になり、逆に言うとこれが無ければ全くの無価値です。
だから、価格が下がって評価損益がマイナスになる=投資している意味がない=止めてしまえとなってしまうんです。
これに対して、高配当株は分配金が出る限り評価損益がマイナスでも損をしているとは限らず極端な話、YOC(投資元本あたりの配当)さえ下がらなければ価格が-50%になろうが-90%になろうが関係ない、と言っても良いです。
(YOCについて詳しくはこちらの記事で解説しています)
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SBIからもSCHDが登場~楽天よりもコストが2/3以下に!?~
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実際、高配当株なら死ぬまで売らなくても問題ありません。
(むしろ、死ぬ時期が分からない以上、そうなる可能性の方が高いと思います)
本当は、景気後退したら高配当株にも少なからず影響はあるのですが、価格だけで損得が目に見えてはっきり分かる無分配のインデックスファンドよりも、少なくとも精神的なダメージは小さいでしょう。
そういった意味でも、今回の下落をきっかけに、SCHDを含めた高配当株は人気が再燃するかも知れません。
そうなれば、コストも下げやすくなり、競争も激化して、我々にとっては良い事ずくめになると思います。

目的が配当だから価格が下がっても精神的なダメージが少ないのね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️