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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
楽天・高配当株式・米国ファンドとは
この度、高配当株派待望の新規ファンドが登場しました。
その名も、楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)。
国内で初めて、「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」への投資が投資信託で可能になりました。
米国高配当株のETFと言えば、VYM・SPYD・HDVなどが有名で、SCHDは日本ではあまり知られていませんが、米国ではかなりメジャーなETFだそうです。
「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(楽天・VYM)」や「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」が 内部でVYMに投資しているのと同様、
こちらもSCHDに投資をしてETFの配当をそのまま分配金として出すインデックスファンドになっています。
ファンド名 | ETF | 決算(分配) 回数 | 信託報酬 | 設定日 |
---|---|---|---|---|
楽天・高配当株式・ 米国ファンド(四半期決算型) | SCHD | 年4回 | 0.132% | 2024/9/18 |
楽天・米国高配当株式 インデックス・ファンド (楽天・VYM) | VYM | 年1回 | 0.132% | 2018/1/10 |
SBI・V・米国高配当株式 インデックス・ファンド | VYM | 年4回 | 0.1238% | 2024/1/30 |
SBI・SPDR・ S&P500高配当株式 インデックス・F | SPYD | 年4回 | 0.1338%程度 | 2024/1/30 |
このように、米国高配当株ETFに投資するファンドは(楽天・VYMを除いて)新しいものが多いのですが、似通った名前で非常に分かりにくいです(こちらは、楽天・SCHDのような愛称は今のところ無いようです(今後付くかも?))。
ちなみに、SCHDはダウ・ジョーンズ・USディビデンド100インデックス(Dow Jones U.S. Dividend 100 Index:DJUSDIV)という指数(こちらも聞き慣れませんが)に連動しており設定日は2011年と、比較的長い歴史があり、構成上位10銘柄はこのようになっています。
銘柄名 | シンボル | 概要 | 比率 | |
---|---|---|---|---|
1 | ロッキード・マーチン | LMT | セキュリティおよび 航空宇宙会社 | 4.52% |
2 | アッヴィ | ABBV | バイオ医薬品会社 | 4.37% |
3 | ブラックロック | BLK | 投資運用会社 | 4.20% |
4 | コカ・コーラ | KO | 世界的な飲料会社 | 4.18% |
5 | ホームデポ | HD | ホームセンターの運営 を行う小売業者 | 4.12% |
6 | シスコシステムズ | CSCO | インターネット向け機器 の設計および販売 | 4.06% |
7 | アムジェン | AMGN | バイオテクノロジー会社 | 3.99% |
8 | テキサス・インスツルメンツ | TXN | 世界的な半導体会社 | 3.99% |
9 | ブリストル・マイヤーズ スクイブ | BMY | バイオ医薬品会社 | 3.97% |
10 | ベライゾン・コミュニケーションズ | VZ | 通信、情報サービス | 3.70% |
分配回数以外、どれもあまり変わらないように見えるわね
SCHDのパフォーマンス
では、お待ちかね、過去のパフォーマンス比較です。
投資信託としてはどれも期間が短いため、ETFの価格、および分配金再投資後(分配金込み)の価格を、SCHDのデータがある2011年10月を基準(100)として並べた結果がこちらです。
(参考までに、S&P500TR(トータルリターン)とDJUSDIVの指数も含めています)
これを見ると、分配金込みでS&P500とVYMのちょうど中間くらいで、(トータルにおける)分配金の割合もVYMと似たような感じ(上位互換)であることが分かります。
また、ベンチマークのDJUSDIV(ダウ・ジョーンズ・USディビデンド100インデックス)ともほとんど差が無く、きっちり連動できているようです。
直近の下落も、S&P500に比べると若干マイルドに見えるね
最近はやや調子が悪い!?
しかし、切り取る期間によって結果が全く変わる、というのがこの手のチャートです。
ですから、色んな期間で見てみましょう。
S&P500TR、VYM(分配金無/有)、SCHD(分配金無/有)の比較
期間 | S&P500TR | VYM | VYM (分配金込み) | SCHD | SCHD (分配金込み) |
---|---|---|---|---|---|
13年 (SCHD設定来) | 999.53 | 448.14 | 716.97 | 523.68 | 826.17 |
10年 | 350.05 | 149.62 | 241.9 | 186.26 | 294.5 |
5年 | 167.6 | 87.04 | 119.38 | 100.11 | 138.51 |
3年 | 72.47 | 56.88 | 72.25 | 44.13 | 60.24 |
1年 | 23.7 | 13.49 | 17.11 | 9.95 | 14.15 |
その結果、5年以上だと SCHD > VYM なのですが、3年以下では VYM > SCHD と逆転してしまいました。
過去は未来を保障しないのはもちろんなのですが、過去だけを見ても必ずしもSCHDの方が良いとは限らないようです(今回はエンドを固定(現在)にしていますが、そこも変動させるとSCHDが劣後するパターンも増えると思います)。
とは言え、有利な期間・不利な期間の全てを含めた(可能な限りの)全期間(トータル)で上回っているため、信憑性はそれなりにありそうです。
だから楽天がファンドに採用した、というのもあるかもね
帯に短し襷に長し
しかし、高配当株ファンドの目的を考えると、基準価額が下がらない範囲で出来るだけ多く分配金を出して欲しい(元本は上がりも下がりもしない状態)、というのが本音でしょう。
資産形成(つみたて)期だと分配金を出さないファンドの方が効率が良いのは明白ですし、引退後用に4%ルールの代わりにマネーマシンになってくれる方が良いです。
ですが、そうならないのがETF(に内部で投資する投資信託)の宿命です。
ETFは良くも悪くも、内部の個別株の配当金をそのまま出すことしか出来ないからです。
それに対して、投資信託は分配金を出さないのも、配当金以上に(キャピタルゲインから、時には元本を削って)出すのも自由です。
前者の代表が、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)や eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)などで、
後者は、インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)と、アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型 を始めとした毎月分配型(のアクティブファンド)が有名です。
(これらはNISA非対象ですが、NISA対象の隔月分配型(性質は同じ)も出ています)
特に後発(それでも設定日は2014年9月)のアライアンス・バーンスタイン(ABD)の方は分配金を含めたトータルリターンでもかなり優秀です。
S&P500TR、ABD(分配金無/有)、SCHD(分配金無/有)の比較(2014年9月~)
S&P500を上回っているのはちょっと出来すぎ(たまたま)な気がしますが、少なくとも基準価額が一定になるように分配金を出している傾向であることは確かでしょう。
また、SCHD(やVYMなど)はS&P500よりは下落がマイルドであることも買う理由になるのですが、それならVIGなどの連続増配株の方が良いと思います。
下落に強い株式ファンド~VIG・配当貴族・配当王を徹底比較~とは言え、出来るだけ分配金が欲しいけど、アクティブファンドは避けたい、そんな人にはこの楽天・高配当株式・米国ファンドは有力な選択肢の一つになると思います。
投資人口が増えると、こういう新規のファンドもどんどん出てきそうね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️