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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
結論から
今回は時事ネタではないですが、久々につみたてNISAについておさらいをしたいと思います。
税制優遇制度(一般NISA・つみたてNISA・iDeCo)とは~限度額比較も~
結論から申しますと、以下の4点から、つみたてNISAで損をする事はまず無いであろうと言えます。
- 過去のどの20年を切り取っても元本割れしない
- 投資出来るのは厳選された商品のみ
- 暴落は長く続かない(非課税期間終了は順次)
- 非課税期間延長or恒久化(NISA拡充)の可能性
こちらについて1つずつ詳しくお話していきます。
つみたてNISAは万人におすすめ出来る制度だよ
つみたてNISAで損をするパターン
本題に入る前にまず、つみたてNISAで損をする、とはどういう状態なのかを解説します。
現在、積み立てNISAの非課税期間は20年となっており、購入から20年が経過すると自動的に特定口座に移される事になっています(売却されるわけではない)。
もし、ちょうど20年後に現金が必要になって売却するのであれば、利益が出ていれば(本来かかるはずの税金が)非課税になり、損失が出ていれば元々掛かる税金が無い(特定口座で運用する場合と同じ)ため、
得になるか損得なしになるかのどちらかが確定している(損になる事は無い)のですが、実際は現金が必要なタイミングが分からない以上、こうはいきません。
実際に売却するのは20年後よりも後の場合(20年未満の場合はそもそも長期投資に向かない)、問題は20年後は暴落していたけど、売却時にはV字回復していた、という場合です。
(非課税期間終了直前に売却して特定口座で買いなおしても同じです)
以前にもグラフで図解しましたが、
NISA vs つみたてNISA、どちらが良いか?~徹底比較~
つみたてNISAをしていた場合、売却時にかかる税金は(売却時の価格 - 非課税期間終了時の価格)の20.315%ですが、
つみたてNISAをしていなかった(初めから特定口座だった)場合は、(売却時の価格 - 購入時の価格)の20.315%になります。
この時、もし「非課税期間終了時の価格」が「購入時の価格」よりも低かったとしたら、前者の方が税金が高くなってしまいます。
これが「つみたてNISAなんてやらなければ良かった(特定口座の方が良かった)」となる、つまり「つみたてNISAで損をする」パターンです。
つみたてNISAの方が税金が高くなる、なんていうパターンもあるのね
過去のどの20年を切り取っても元本割れしない
つまり、売却タイミング(人による)に関わらず、購入時の価格に対して非課税期間終了時(20年後)の価格が高いか低いかが重要になってきます。
これが低いと売却タイミングによっては損をする可能性が出てきますが、高ければどんなタイミングで売却しても得をするか損得なしになるかしかありません。
これを語るのに、(以前の記事でも紹介しましたが)名著「ウォール街のランダムウォーカー」に出てくる、株式投資の投資期間と年平均リターンのちらばり方のグラフが有名です。
こちらはS&P500の1950~2013年の各運用期間における年平均リターンの最高・平均・最低を示したものですが、要するに投資期間が15年以上あれば、1950年以降どのタイミングで購入しても必ずプラスになるのです。
ただし、こちらのデータはドルベース(ドルで買ってドルのリターンを得る)ですので、(つみたてNISAは投資信託のみなので)円ベースで考える必要があり、
そうなると為替リスクも考慮する必要がある(株安と円高が重なるとより大きく暴落する)のですが、
これを含めても20年あればマイナスになる事は無いようです。
未来を保証するわけじゃないけど、大きな安心材料にはなるね
投資出来るのは厳選された商品のみ
ちなみに、先ほどのデータではS&P500でしたが、全米株式や全世界株式(に連動する投資信託)でも、(少なくとも過去のデータからは)20年あればマイナスになる事は無い、となります。
つみたてNISAにはこれ以外にも、国内株式(TOPIXや日経平均株価)や先進国・新興国株式、株式以外の資産(債券やリート、ゴールドなど)も含めたバランスファンドなども多くありますが、
これらはより値動きをマイルド(大きなリターンは得られないけど、リスクは少ない)にするためのものですので、
(その指数自体の歴史が浅くて)データは無かったとしても、20年後にマイナスになる可能性は極めて低いと言って良いでしょう。
S&P500よりもハイリスク・ハイリターンを狙った商品(レバナスなど)もあるのですが、つみたてNISAの対象商品には入っていません。
逆に、アクティブファンドであっても、長く安定した成績を残している商品(ひふみ投信やセゾン投信など)は対象になっています。
ちゃんと金融庁が長期投資に向いた商品を厳選し、20年後にマイナスになる可能性がそこそこあるような商品は除外してくれているのです。
つまり、つみたてNISAをやっている(つみたてNISAの対象商品を選択している)限り、損をする可能性は低いと言えるでしょう。
(どれを選んでも見返りが無い)国が選んでいる、というのも安心ね
暴落は長く続かない(非課税期間終了は順次)
こちらも過去のデータからのお話になるのですが、何度も訪れた暴落、実は期間にすると2~3年(短いものは1年足らず)程度で回復しているのです。
暴落した時の衝撃や、悪いニュースしか積極的に流さないマスコミの影響からか、世間一般には長く厳しい時期が続くようなイメージですが、少なくとも株価基準ではそれほど長くないのです。
そして、つみたてNISAにおいて重要なのが、非課税期間が終了した時の価格です。
非課税期間の終了とは、購入した年から20年後、つまり2022年に購入した場合は2042年です。
しかし、2023年に購入したものが終了するのは2043年、2024年に購入したものは2044年です。
1年に最大40万円ずつ購入するのと同じく、非課税期間が終了するのも1年に(購入時価格で)最大40万円分ずつなのです。
そう考えると、20年間積み立てたもの(800万円)のうち、2年(80万円)~3年(120万円)分が暴落に晒された所で全体としてはダメージは少ないですし、
逆に暴騰している期間に非課税期間が終了するのもあるでしょうから、トータルで見ると平均化されて株価(や為替)の影響はあまり無い、と言えます。
売却も少しずつやるとリスク分散できるよ
非課税期間延長or恒久化(NISA拡充)の可能性
最後にNISA拡充のお話です。
2022年現在、国を挙げて「資産所得倍増計画」「一億総株主」を推し進めていて、その一環として「NISA制度の拡充」はかなり可能性が高くなってきました。
この中でも大きなテーマとなっているのが「恒久化」で、これは制度の恒久化(つみたてNISAは現状、2042年までの制度となっているのを、永続にする)という意味と、
非課税期間の恒久化(つみたてNISAは現状、非課税期間が20年となっているのを、永続にする)という意味の2つが考えられるのですが、
もし後者だとすると、20年後に下がっていれば損をする可能性がある、という考慮すら不要、という事になります。
非課税期間の恒久化が実現しても、売却のタイミングによっては金銭的には損をする可能性はあるのですが、それは特定口座であっても同じ事なので、
「(特定口座の代わりに)つみたてNISAを利用した事によって(税制面で)損をする」可能性という意味では完全に0%になります。
非課税期間の恒久化、ぜひ実現して欲しいわね
まとめ
このように、つみたてNISAは色んな意味で「損をしない」優秀な制度であると言えます。
むしろ一番の損をする要因は、20年後などではなく、(不安になって)もっと前に売却してしまう事でしょう。
そういう意味でも、根拠も無く精神論で鬼ホールドをするのではなく、
仕組みや過去のデータをしっかり理解して、なぜそうするべきなのかが腹落ちした状態で投資する事が大事だと思います。
不安になったらもう一度見返して再度納得するのも良いね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️