iDeCoの終身年金を使った老後プラン~一生涯の安定収入額~

こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

個人年金保険、やるならiDeCoで

前回、iDeCoを終身年金で受け取る(死ぬまで受け取れる)方法についてお話しましたが、これを使った場合、実際に老後の収入がどのくらいになるのかをシミュレーションしたいと思います。
(iDeCoの終身年金についての詳細は下記の記事をご覧ください)

iDeCoを終身年金で受け取る方法~死ぬまで受け取れる~

簡単に説明すると、積み立て(掛金の拠出)中はインデックスファンドで効率よく(手数料を少なく)増やし、受け取り前に年金保険に切り替えて(スイッチング)、

後は(効率よく増やした資金を元手に)普通に個人年金保険に加入するのと同様に、一生涯の定額収入が得られる、という良いとこ取りが出来るやり方です。

iDeCoでなくても一般の個人年金保険でも一括払い(一時払い)での加入が出来るものはありますが、普通に毎月保険料を支払う(全期前納払い)に比べて一般的に払い込む保険料の総額は少なくて済むものの、

生命保険料控除が保険料を払った年しか受けられない(上限があるため、1年間での保険料が大きくても無駄になる)、というデメリットがあります。

iDeCoの場合、掛金も保険料と同様に控除が受けられつつ(生命保険料控除ではなく小規模企業共済等掛金控除ですが)、出口(年金受け取り時)の課税については条件は同じですから、

  • 普通に(毎月保険料を払いながら)個人年金保険に入るのと比べて、資産運用の面でお得
  • NISAで増やしてから一括払いで個人年金保険に入るのと比べて、掛金が控除される面でお得

と考えると、少なくとも個人年金保険に入るならiDeCo(のインデックスファンド+年金保険商品の二刀流)一択な気がします。

商品によっては途中で一括受け取りに変更も可能だから、急な出費にも対応できるんだよ

年金額はいくらになるのか

本題に戻りますが、一番気になるのはこの年金保険を活用した場合、(一生涯続く)年金の額はいくらになるのか、です。

残念ながら、受給開始時の元本に対する年金額、みたいなはっきりした計算式は見当たらず(そもそも性別などでも変わってくるでしょうし)、生命保険文化センターの調査による平均値(払込保険料17,167円、受給額80,917円(ともに月額))はあるのですが、

これは、保険会社による運用(手数料がいくら抜かれているか分からない)が前提ですし、そもそも給付期間が10年などのものも含まれる(むしろ終身よりも多い)ため、あまり参考になりません。

とは言え、運用後の元本からさらに多額の手数料を抜くとはあまり考えにくいため、多少リスクを取ったとしても、平均寿命より少し多いくらいの期間で分割した程度は貰えるのではないかと推測します。
(受給中の運用を考えるともう少し多いかも知れません)

ですので、この推測をもとに計算すると、会社員が30歳からiDeCoを上限(月23,000円)で始め、60歳から受給開始した場合、

金融庁の資産運用シミュレーション

想定利回り6%なら60歳時点で資産額は約2,310.4万円(元本828万円+運用益1,482.4万円)ですから、最新の(2022年7月に厚生労働省が発表した2021年度の)平均寿命は男性81.47歳、女性87.57歳であることから、

男性の場合、少し多く見積もって82歳として22年(264ヶ月)で分割すると、月額で約87,515円になります。

給付期間が終身であることを考えると、上記の平均と見比べても優秀かと思いますが、とても生活出来るような額ではありません。

しかし、公的年金と別で貰える、と考えると大きいかと思います。

厚生年金(+国民年金)の平均受給額は月に約14.4万円と言われており、60歳から繰上げ受給したとしても約10.9万円ですから、この年金保険を足すと約19.7万円になり、

70歳に繰下げ受給した年金(約20.4万円)に匹敵する額が、10年早く引退して得られると考えると非常に有難い存在でしょう。

12年しかない引退生活が22年に延びるんだから全然違うわね

個人事業主の場合

では、公的年金が会社員より少ない分、一生涯受け取れる年金保険はより有難みが大きいと思われる、個人事業主の場合はどうでしょうか。

幸いなことにiDeCoの掛金の上限も、会社員よりも多く(月額6.8万円)設定されているため、これをフル活用します。

当然ながら、上限が上がる分、手出しも増えるわけですから積み立ても大変ですが、公的年金の保険料が会社員より少ない分、こちらに回しながら頑張る、という前提です(それだけでは足りないかも知れませんが)。

付加年金は納付する(iDeCoの上限は6.7万円)として、先ほどと同様に、30歳から始めて想定利回り6%として、

金融庁の資産運用シミュレーション

60歳時点で資産額は約6,730.3万円(元本2,412万円+運用益4,318.3万円)とかなり潤沢になりました。

これを同じく22年(264ヶ月)で分割すると、月額で約254,934円になります。

こうなると、国民年金のみの場合の平均受給額が約5.6万円(付加年金30年分を入れて約6.2万円、60歳まで繰り上げると約4.7万円)であることを考えても、トータルで月に約30.2万円とかなり豊かな引退生活が遅れそうです。

しかし、ここでは個人年金保険と比較するために30年の拠出としましたが、実際は(保険会社の活発な営業活動や知名度(同僚からの薦め)などもあり)若いうちから入ることが多い保険に比べて、iDeCoを30年もやる人は少数かと思います。

そう考えると、これを20年にした場合、受給開始時の資産額は約3,095.7万円(元本1,608万円+運用益1,487.7万円)、個人年金額は月額で約117,260円、公的年金と合わせても約16.4万円と、ちょっと心もとない額になります。

以前の4%ルールでの試算と同様に、iDeCoの掛金上限が高い事を加味しても、個人事業主の方が不利(公的年金の差の方が大きい)ことが分かります。

非課税FIREを目指す~新NISA+iDeCoで広がる可能性~

なんだかんだ言っても、一生涯の安定収入を得ようと考えると公的年金は優秀な制度なんだね

まとめ

先ほどの20年と30年の違いもそうですが、公的年金が優秀なのも、20歳から納付しているため(自分で運用しているわけではないものの)運用期間が長いのが大きいと思います。

やはり、複利の力は絶大、というわけです。

そう考えるとiDeCo(インデックスファンド+年金保険)も始めるのは早ければ早いほど良い(老後の年金額が増えるor早く引退できる)という事になるのですが、

保険料を納めるかどうかを自分では選べない公的年金と違って、こちらはやるもやらないも自由です。

老後より今を大事にしたい、という考え方もありますし、iDeCoをやるにしても少々の(株価変動や長生き)リスクを背負ってもリターンにこだわって自分で取り崩したい、という考え方もあります。

あくまで、公的年金に加えて一生涯の収入を増やす一つの手段として考えてみても良いかも知れません。

一生涯の収入ってなかなか無いしね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️

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