現金を寝かせておくというリスク~買い場に備えるのはNG!?~

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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

読めないからこその株価暴落

前回、(いずれ投資するという前提で)現金のまま置いておく、という事自体がタイミング投資そのものであり、あまり推奨できない、というお話をしました。

S&P500連動ファンドが最高値を更新~現金という名の投資商品を買うか~

アクティブ運用でインデックスに勝つのは難しい=理由が何であれタイミング投資はすべきではない(タイミング投資をすべき合理的な理由はない)、というのは投資中級者以上であれば誰もが知っていることかと思いますが、

なぜか「余剰資金を貯めて買い場に備える」ことは、(つみたて投資「も」別でやっていてそちらは止めない、という理屈で)やってしまう人をちらほら見かけます。

最近で言うと、もうすぐリセッション(景気後退局面)が来ると言われていますが、それを根拠に(リスク許容度の範囲内での)全力投資を止めるわけです。

しかし、近い将来、買い場が来る(株価が下がる)と思うなら、ベアファンドを買うなり空売りするなりしたら稼げるはずなんですが、それは難しい、ということも理解しています。

株価というのは企業の業績ではなく、(それも含めて総合的に)需要と供給によって決まるわけで、これから株価が下がると思った人が大量に売りを入れたら(景気なんて関係なく)株価は上がります。

つまり、大多数が知っているような理由(「もうすぐリセッションが来る」など)だと、それで稼ごうとする人もそれだけ多くなり、株価の変動が相殺されることになります。

これがいわゆる、株価に「織込み済み」(好材料や悪材料の影響はすでに反映されている)という状態です。

では逆に、株価が下がるのはいつかと言うと、それは誰しもが予想できなかった事が起きた時です。

これから景気が良くなるとみんなが思っている時に突然、マイナス材料が降って湧いたからこそ暴落するのです(過去のITバブル崩壊やリーマンショック、コロナショックがまさにそれです)。

景気の予想は出来ても株価の予想は出来ないのね

現金を寝かせておくというリスク

では逆に、株価が上がるのはいつか、というと理論上は「常に」ということになります。

特にインデックス投資であれば、多くの企業に薄く広く投資をするわけですから、(平均すれば)経済成長に合わせて右肩上がりになるはずです。

もちろん、実際はそうではない期間もありますが、その期間がいつ来るかは誰にも分かりません。

そして、同じ上昇でも、緩やかに上がる場合もあれば、急に上がる場合もあり、そのタイミングも分かりません。

下落と同様に、誰しもが予想しなかったプラス材料が降って湧く、というパターンですが、それには(大方予想が外れて)リセッションが来なかった、というのも含まれるかも知れません。

だからこそ、有名な格言「稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければならない」があるのでしょう。

ですので、出来るだけ長く市場に置いておいた方が良い=早く投資した方が良い、ということになります。

これは別に「売却するかどうか」「つみたて投資を止めるかどうか」に限った話ではなく、お金が入る度に(最低限のお金を残して)全てを投資することをベースに考えたら、

昇給したのに積み立て額を上げなかったり、ボーナスが入ったのに追加投資をしなかったりすることも例外ではありません。

「しない」という選択、をすることによってベストを逃す(可能性がある)のです。

また、いつかは暴落が来るはずだから、それまで現金として持ち続けておけば良いだけ、という意見もあるかも知れませんが、

例えそれで底を掴めたとしても、その底自体が現金を得た瞬間よりも高値かも知れない、ということを忘れてはなりません(期間が過ぎれば過ぎるほどその可能性が高まります)。

暴落期に買えたというメリットよりも、その暴落期が来るまでに逃した機会損失の方が大きくなるんだね

高配当株は例外なのか

そういう意味では、株価自体は右肩上がりではない(少なくとも株価の上昇を期待して買わない)高配当株の場合、タイミング投資をする(下がるまで待つ)のは、悪くない選択のように思えますし、実際そのように薦めている人も多いです。

しかし、これも待っている(現金のまま置いている)期間が長ければ長いほど、配当金を得る機会も減るわけですから、個人的にはすぐに投資してしまっても良い気がします。

しかも、高配当株の場合、基本的には(死ぬまで)売らない、という前提なので安く買えたとしても効果は片手落ちです。

もちろん、安く買えれば、(同じ金額でも)株数が多くなる=配当金が増える、という意味では効果はあるのですが、その効果を狙う(狙える)のであれば、

トレード(安く買って高く売る)をした方が効率が良いと思います(株価下落で利益を取る方法(空売り)もあります)。

「餅は餅屋」という言葉もありますが、配当金が目的なら素直に配当金を受け取る期間を最大化する(出来るだけ早く買う)方が合理的かも知れません。

ただし、インデックス投資とは違って稲妻が来る可能性も低いため、結果がどちらに転んでも、得をする金額は(トータルの利益から見れば)誤差みたいなものなので、どちらでも(好きな方で)良さそうです。

トータルの損得よりも精神的に、安く仕込めた、という満足度が得られる効果の方が大きそうね

出口は出来るだけ小さく

この、出来るだけ長く市場に置いておいた方が良い、という考え方で行くと、インデックス投資の出口(取り崩し)に関しても最適解が出てきそうです。

それは、取り崩し額は可能な限り少なくする(ギリギリまで市場に置いておく)、というものです。

ここでも、(積み立てを最大化するのと同様に)クレジットカード(後払い)が役に立ちそうです。

ギリギリ投資術~生活防衛資金は不要!?~

生活費の支払いをクレジットカードにまとめることで、(現金払いと比べて約1~1.5ヶ月ほど)運用期間の引き延ばしが出来ると同時に、必要額が1円単位で分かるので取り崩しに無駄がありません(現金の状態で寝かすことが無い)。

もちろん、どうしても現金が必要になる(クレジットカード決済が不可の)場合もありますし、万が一に備えて一定額の現金は必要でしょうけど、

それを加味しても、「一定額の現金」+「月々の生活費の変動に備えたバッファ」が、「一定額の現金」のみ、で済むならそれに越した事はないと思います。

さらに、クレジットカードを1つにまとめておけば(QRコード決済もそのクレジットカードと連携しておく)、売却すべき金額も一目瞭然なので老後、思考能力が低下した後も安心です。

ちなみに、もしタイミング投資ならぬタイミング売却を行いたいのであれば、こんな方法もあります。

現金キープチャージ法~最強の資産取り崩し!?~

クレカの引き落としを証券口座にする(利用額分だけ自動売却)、みたいなサービスがあればいいのにね

タダより高いものはない

これらの(買う時限定の)タイミング投資は、「現金を寝かせておくというリスク」が無視されている結果かと思います。

投資をしない(お金を出さない)だけだから、リスクは無い、という思い込みが起きてしまうのでしょうが、

ただし、実際には(常に全力投資する場合と比べて)トータルで損をする(可能性が高い)、という結果になってしまいます。

そう考えると、「タダより高いものはない」と同じようなものなのかも知れません。

お金を出し渋った結果、損をする、という意味では同じね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️

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