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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
最近のニュースから
最近のさまざまな(全米株派にとってマイナスの)ニュースにより、米国株の勢いに陰りが見え始めていますね。
近年では 全米株 vs 全世界株 の互角の戦い、といった様相でしたが、やや全世界株に傾きつつある感じでしょうか。
そのニュースというのが、バンガード社の見通しとウォーレン・バフェットの日本株への投資、およびTOPIXの33年ぶり高水準、です。
バンガード社とは、1975年にアメリカのペンシルバニア州で創業された世界最大級の運用会社の一つで、代表的なものはVT・VOO・VTI・VYMなどのETFで、日本でも馴染み深いものばかりです。
(日本の投資信託でも、内部でこれらのETFを買っているものは多数あります)
その会社が、今後10年間の見通し(アウトルック)を発表していて、そこでは米国株よりも全世界株(米国除く)の方がリターンが高いとされています。
もう一つが、世界長者番付で唯一、投資家として毎年名を連ね、投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットが、日本株(5大商社株)を取得し、その後TOPIX(東証株価指数)が高値を付けた(投資が正解だったことを裏付ける結果となった)、というものです。
なので、全米株で米国一本にするのではなく、日本を始めとした米国以外の先進国や、新興国なども含めた全世界株の方がいいのでは、という気運が高まっています。
しかし、これらの要素を加味したとしても個人的には、全米株と全世界株はどちらでも良い(強いて言うなら全米株)、という結論です。
今回は、その理由について解説したいと思います。
確かに、米国だけに投資をしていて大丈夫か不安になるニュースばかりね
バンガード社のアウトルックについて
では、バンガード社の見通し(アウトルック)とはどんなものかと言うと、今後10年間の年換算リターン予測(およびボラティリティ(価格変動率))として、こんな数値が出ています(債券の項目もありますが割愛します)。
重要な部分だけ抜粋して日本語に訳すとこんな感じでしょうか。
リターン | 変動率 | |
米国株 | 4.4%~6.4% | 17.2% |
全世界株式(除く米国) | 6.7%~8.7% | 18.5% |
先進国株式(除く米国) | 6.5%~8.5% | 16.7% |
新興国株式 | 6.3%~8.3% | 26.3% |
確かにこれを見ると米国株より全世界株式の方がリターンが良いのですが、「除く米国」となっているところがミソです。
我々が選択を迷っている、全世界株式とは米国を含む時価総額加重平均型(現在は実質、半分以上が米国)です。
全米株式 vs 全世界株式~つみたてNISAで何に投資すべきか~
なので、仮にこのリターンの通りになったとしても、全世界株式は少なくとも米国株と全世界株式(除く米国)の中間(5.5%~7.5%)よりも低くなるはずです。
さらに、このアウトルック自体、実は毎月発表されていて、リターンの数値も結構ブレているのです。
その証拠に、半年前(2022年11月)の数値をご覧ください。
リターン | 変動率 | |
米国株 | 4.7%~6.7% | 17.6% |
全世界株式(除く米国) | 7.5%~9.5% | 19.1% |
先進国株式(除く米国) | 7.2%~9.2% | 17.3% |
新興国株式 | 7.0%~9.0% | 27.1% |
なんと、半年前だと全世界株(米国除く)は 7.5~9.5% もあったのです(今後10年間の見通しなのに、たった半年でこれだけ変動している)。
見方によっては(予想の予想)、この調子でいくと米国株と全世界株式(除く米国)の差はどんどん縮まっていつか逆転するのでは、と言えなくもないでしょう。
この数値はさまざまな要素を盛り込んだ、かなり信憑性が高いものかと思いますが、競馬予想よろしく(失礼)、どんなにデータを集めても予想はあくまで予想、常に(とは言わず高確率でも)当たるなら苦労しない、という話です。
根拠が何にせよ、未来が予想できるならもっと稼げるはずだね
バンドワゴン効果
次に、ウォーレン・バフェットが、日本株(5大商社株)を取得し、その後TOPIX(東証株価指数)が高値を付けた、というお話ですが、
これは当然、日本株がこれから上がるという根拠があっての事かとは思いますが、「買う」という行為そのものが株価を押し上げた、という側面もあると思います。
有名な投資家の買いを起点に、日本株を「買うから上がる、上がるから買う」、という流れが出来たのです。
ある選択肢を多数が選択している現象が、その選択肢を選択する者を更に増大させる効果のことを、行列先頭に居る楽隊車(バンドワゴン)に例えて、「バンドワゴン効果」と言うそうです。
分かりやすい例だと、ラーメン屋さんなどに行列が出来ていると、(近くを通りかかった人も)美味しい店なんだろうと思い込んで並び、どんどん行列が長くなっていくようなものです。
そういう意味では、どんな偉い人でも投資をした「後」で報告をするわけで、それを見てから買っても遅い(高値掴みになる)と思います。
というか、邪な見方をすると、投資で成功している人は何を買っても成功する(みんなが後追いで買ってくれる=株価が上がるから)とも言えますね(もちろん、ある程度有名になるまでは実力(運も含めて)は必須なんでしょうけど)。
また、TOPIX(東証株価指数)が高値を付けたというのも、約33年ぶり(1990年8月以来)の高水準とは言え、いまだに最高値(1989年12月に記録)を更新していないのです。
そもそも、長期投資の大原則として、(上下の波はあっても長期で見れば)右肩上がりでなくてはなりません。
それが、(もし高値掴みになったら)30年以上も利益を出せない(売却したら損失になる)可能性がある、というのは非常に恐ろしいことかと思います。
また、日本以外の先進国(ヨーロッパ各国など)も日本とそれほど大差ない状況でしょうし、(全世界株で)これらを含める必要が本当にあるのか、考えてみた方が良いかも知れません。
米国の部分が引っ張ってトータルでプラスになったとしても、利益を削られるような状況は避けたいね
米国に投資をする理由
これに対して、米国に投資をする理由は、人口が増加している・法整備がちゃんとしている・株主還元の気質がある、という三本柱が揃っているからです(他の国はどれかが欠けている)。
この理由が他と違うのは、今後、少なくとも数十年は不変であろう、ということです。
また、全米株には投資信託・ETF問わず商品が数多く存在し、(主に手数料の面で)競争が働く、というのも大きいです。
一方、全世界株は三重課税の問題で実質、オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))一択になってしまっています。
eMAXIS Slim シリーズは競合他社の最安値に追従すると謳っていて信頼できる商品ですが、この先、数十年とそれが続くのかと考えると少し不安かも知れません。
特定口座なら手数料が高くなったら他に乗り換えれば(売却→購入すれば)いいだけですが、つみたてNISAは再購入できなくなりますし、新NISAも簿価になってしまいます。
(1,800万円分買って3,000万円になっていたたとしたら、1,800万円分しか再購入できません(残りの1,200万円は不可))
ですので、やはり理屈で考えると米国、という結論に至るのですが、全世界株にはどことなく(世界に幅広く投資をしている=どこがコケても大丈夫という)安心感があるのも事実です。
実際は半分以上が米国なので、米国がコケたらアウト(というか比率以前に、他国の株価も連動して下がるでしょうけど)なのですが、それと同様に米国が伸びたら(全米株ほどではないにしろ)上がることになるので、結論、どちらでも良い、ということになります。
理屈を優先するか安心感を優先するかの差で、どちらも間違いではない、ということね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️