現金キープチャージ法~最強の資産取り崩し!?~

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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

現金キープチャージ法のやり方

新NISAなどで積み立てを終え、いざ取り崩すとなった時、心配なのが取り崩すタイミングでの価格の暴落です。

これをある程度回避できるんじゃないか、という方法として、現金キープチャージ法というものを紹介します。

この名前は私が勝手に命名しただけなので、おそらく一般的には存在しないでしょうが、やり方そのものは知る人ぞ知る、といった所かと思います。

キープチャージ(オートチャージ)と言えば、電子マネーなどでポストペイ(後払い)が利用できない(事前にチャージが必要な)場合に、チャージの手間を省けるように、

あらかじめ金額を設定しておけば、残高がその金額を下回ったら自動的に銀行口座などからチャージ(入金)が行われる、というものです。

交通系ICカード(SuicaやPASMO、PiTaPaなど)が有名ですが、最近では楽天キャッシュや、ゲームなどでも採用されているようです。

これを電子マネーの残高ではなく、「現金」の残高をキープするように行い、チャージ元は証券口座にしたものが現金キープチャージ法です。

これだけだと、ただの余裕を持った取り崩しでしかないので、ルールを一つ付け加えます。

それは、(取り崩す資産の)価格が一定以上じゃなければチャージしない、というものです(金額はあらかじめ決めておく)。

例えば、毎月の支出が20万円で、キープする金額を400万円、月末に保有する投資信託の基準価額が1万円以上の場合はチャージする、とした場合、

   残高  基準価額
1月:380万円 9,800円 → チャージしない
2月:360万円 9,900円 → チャージしない
3月:340万円 10,200円 → チャージする(60万円)

といったように、基準価額が設定額を下回っている間はチャージせず、上回った時に(下回っていた期間の分もまとめて)チャージする、という感じです。

「現金→電子マネー」の代わりに「証券口座→現金」にチャージするのね

暴落期での売却は危険

なぜ、こんな面倒なことをするのかと言うと、暴落期での売却を避けるためです。

価格が低い時に売却を行うと、同じ現金を得るためにも、より多くの資産が減ることになります。

この時、ただ減るだけではなく、今後の運用のための元本も減るわけですから、ダメージは大きいです。

特に(資産額も多く、これからの運用期間も長い)取り崩し初期に暴落期が重なると、例えその後に反発して暴騰したとしてもリカバリ不可能なくらいの大きな痛手になります。
(トータルが同じでも価格の上下の順番によって結果が変わることから、順序リスクと呼ばれています)

順序リスクとは~4%ルールはなぜ4%なのか~

積み立て投資中の(価格の上下の)波はさほど問題になりませんが、取り崩し中では足かせでしかありません。

だからこそ、指数算出が始まってから(約65年間)の年率平均リターンが10.7%、過去10年間では14.7%もあると言われているS&P500ですら、「4%」ルールなのです。
(期待値はもっと上だが、最低の結果を考慮すると4%まで落とさざるを得ない)

さらには日本で生活する(円が必要な)場合、これに為替リスクが加わります。

S&P500は米国株ですから、ドルで売買する必要があり、円・ドルの交換が必ず必要です(円で売買する投資信託でも内部で行われ、為替も基準価額に反映されています)。

同じ価格であれば、買う時(積み立て中)は円高、売る時(取り崩し中)は円安の方が有利になります。

ここで問題なのが、株価と為替には基本的に相関関係が無い、ということです。

つまり、先ほど取り崩し初期に暴落期が重なると大きな痛手になる、というお話をしましたが、そこに円高まで重なる可能性があり、そうなると致命傷です。

こういった面から、日本では4%ルールは通用しない、という意見もあります。
(想定利回りを4%まで落としてもリスクを回避しきれない)

4%ルールは資産が枯渇しない基準だけど、運用しながら元本を削っていく取り崩し時の想定利回りにも応用出来るね

暴落は長く続かない

実際に過去に起きた暴落はどのようなものかはチャートを見れば分かりやすいと思います。

S&P500指数(TradingView

こちらは1990年1月~2023年3月までのS&P500指数のチャートなのですが、大きな暴落は3回あるように見えます。

1つ目が2000年10月のITバブル崩壊、2つ目が2008年9月のリーマンショック、3つ目が記憶に新しい2022年1月からの暴落(インフレ抑制のための急激な金融引き締めが原因と言われている)です。

こちらを見ると、世間一般のイメージとは違い、コロナショック(2020年2月)自体は全体から見るとかなり小さなものに見えます。
(2022年の暴落を間接的に引き起こしているとも言えなくはないですが)

また、特徴としていずれも長くても数年後には元の株価まで戻っていることが分かります。
(1~2年程度あれば、元の株価とはいかずとも、かなり回復している)

つまり、今後も暴落の可能性はあるが、その暴落が長く続く可能性は低い、ということです。

さらにこれに加えて、日本で生活する人にとっては為替リスクもあるため、株価は暴落しているけど極端な円安によって相殺されてファンドの価額は悪くない、という状態にもなりえます(ちょうど2022年10月頃がそんな感じでした)。

ネガティブなニュースの方が目立つから、回復は知られざる間に起きていて、暴落が長く続いてるイメージになりがちだね

現金があれば売らなくて良い

では、なぜ取り崩しにリスクがあるのかと言うと、暴落期にも売却せざるを得ない状態にあるからです。

そもそも、暴落期に売却せずに済むのなら、順序リスクも考慮する必要がないのですが、引退後は資産から生活費を捻出する必要がある以上、避けられようがないように見えます。

そこで登場するのが貯金です。

お金さえあれば売却する必要はありませんから、これで暴落期を乗り越えてしまえば良いのです。
(とは言え、現金化しすぎると運用に回せるお金が無くなるため、ある程度にとどめます)

しかし、その後また新たに暴落期が来るかも知れませんから、乗り越えたあとは貯金も復活させておきます

これが、現金キープチャージ法の正体です。

キープする額をどの程度にするかは、個々人の判断によりますが、おおよそ1~2年程度あれば株価の回復か円安のどちらかは来るでしょうから、始めの例のように、毎月の支出の20倍程度で良いのではないかと思います。

チャージする基準価格についてはかなり難しい所ですが、過去のチャートを見ながら、取り崩し開始前の数年間の平均、もしくはそれより少し低めに設定する感じでしょうか。

実際、なかなかチャージ出来ない(貯金が尽きそう)となった場合に、基準価格を見直さざるを得ない状況になるかも知れませんが、狼狽売りと同じようなマインドになるため出来るだけ避けたいところです。
(変更せずに継続出来るように、余裕をもって設定しておく)

当然、それでも何が起こるのか分からないのが世界経済ですから、これも絶対ではなく、あくまで一つのやり方でしかありません。

ですので、例え上手くいかなかったとしても後悔しない(最善を尽くした結果だから仕方ない、と受け止められる)よう、自分が納得したやり方でやるのが良いかと思います。

老後、判断能力が低下した時に路線変更しなくて済むように、若いうちにしっかり考えておきたいわね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️

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