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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
結論から
インデックス投資について調べていると、よく出てくる永遠のテーマとして投資信託とETFどちらが良いか?という話題をよく見かけます。
結論から言うと、投資信託の方が良い、となります。
言い得て妙だと思ったのが、車のオートマ(AT)が投資信託、マニュアル(MT)がETF、です。
かつては走りや燃費を求めると手間が掛かるマニュアル(ETF)もアリでしたが、今はオートマ(投資信託)の性能が上がって大差無くなり、あえて手間が掛かる方が好き、という人以外はオートマ(投資信託)の方が良い、という感じです。
ここで言う性能とは、信託報酬の低さや種類の多さ(欲しい指数に連動する商品がある事)です。
そう言えば、ETF推しの人は(良い投資信託が無かった頃から)長く投資している古参が多い気がするわね
ETFのメリット
ETFのメリットと言えば、個別株のようにリアルタイムで取引出来る事と、手数料(信託報酬)が安い、という事です。
前者に関しては、投資信託では買いたい(売りたい)と思って注文を入れても確定(約定)するのは翌営業日以降(海外株式の場合、日本と対象国の株式市場の休業日次第では数日空く事も)になる事を考えると、
取引時間内であればいつでも売買出来るETFは優秀なのですが、そもそも積み立て・長期投資であれば(価格に関わらず決まった日に積み立てるため)タイミングはあまり関係なく、
むしろ指値・成行など選択肢が多い事は(関係ない所で判断に迷うきっかけになるという意味で)デメリットにもなりうる、とも言えます。
(とは言え、ETFでも自動積立設定(一度設定すれば放置可能)が出来る証券会社も増えてきています)
ですので、前者はあまり大きなメリットでは無いのですが、ETFの最大のメリットは何と言っても2つ目の「手数料(信託報酬)が安い」でしょう。
以前に紹介した投資信託とETFのリストを見ても分かる通り、
最も安いものでも0.09%台の投資信託に比べて、0.03%~のETFはかなり低く、
売買手数料(最近は投資信託・ETFともに無料の物が多いですが)と違い、この信託報酬は持っているだけで毎年かかる(複利になる)手数料なので、この差は大きいです。
投資成績に関わらず必ず掛かるものだから、出来るだけ抑えたいね
ETFのデメリット
ですが、メリットの裏には当然、デメリットもあります。
問題はこの(投資信託と比べた場合の)デメリットの数が多い事で、ざっと挙げるだけでもこれだけあります。
- つみたてNISAで購入出来ない
- 最低購入金額が高い
- (厳密な)定額積み立てが出来ない
- 分配金が出る(積立ての場合、課税後に再投資する事になる)
- 外国税がかかる(二重課税になる)
(確定申告すれば取り戻せるが国民健康保険料や子供の保育料が上がる)
1つ目のつみたてNISAで購入出来ない、に関しては厳密には買えるETFもあるのですが、かなり限られていて(対応しているのは2022年現在、大和証券のみで7種類)、いずれも信託報酬が投資信託よりも高く、選ぶ意味がありません。
(一般NISAなら信託報酬が低いETFも買えるのですが、分配金(後述)が出る商品を、限度額がある非課税枠で買うのはおススメしません)
2つ目の最低購入金額なのですが、投資信託は(証券会社にもよりますが)100円~などで投資出来る場合が多いのに対して、ETFは売買単位が1口、10口、100口、など銘柄によって異なりますが、個別株と同じように「価格 × 口数」でしか購入出来ません。
例えば、S&P500連動で一番人気と思われるVOOは近年、300~400ドルくらいで推移しているので、これを購入するためには最低でも4.5万円~は必要、という事になります。
(つみたてNISA満額に加えて、これだけ資金を用意するのは難しい人も多いのではないでしょうか)
3つ目の定額積み立てについても、これと同じ原因で、金額指定で購入出来ないため、どうしても端数が出て(毎月5万円投資出来るとしても3万円のものを買う場合、1口しか買えずに2万円余って)しまいますし、
端数を翌月に持ち越したとしても(上の例では翌月は 5 + 2 = 7万円 になるので2口買えますが) 月によって実際の投資額がバラバラになってしまいます。
ドルコスト平均法が実践できないわけね
ETF最大のデメリット
とは言え、これらのデメリットは(つみたてNISAで投資信託を限度額まで買った上で余剰資金で購入する・端数は翌月に持ち越す、という前提であれば)端数分の機会損失程度で、トータルで見れば大した額ではないのですが、問題はここからです。
4つ目の分配金なのですが、最近人気の(信託報酬が低い)投資信託は分配金が出ないようになっているものがほとんどなのに対し、ETFでは(高配当ETFで無くても)少なからず分配金が発生します。
これの何が問題なのかと言うと、分配金は出た時点で税金がかかる、という事です。
分配金が出ない投資信託はその分、価額に反映されるのですが、これは税引前のお金が再投資されているのと同じなので、分配金を再投資するより効率が良くなります。
(NISAなどの非課税枠も限度額はあくまで購入時の価格なので、大きく膨れる方がお得)
その分、売却益が多くなって売却時の税金は多くなるので、実質は税金の先送り(繰り延べ)をしているだけなのですが、その分も先に投資に回して増やす(増やした後に元本だけ返す)事が出来る、というのは大きいです。
ちなみに、分配金は生活費などに充てて積み立て資金は別で用意する、という場合も、減った生活費が余剰資金=投資資金になるわけですから、同じ事です(お金に色はない)。
5つ目の外国税については、投資信託だろうがETFだろうが投資先が外国であれば発生するものなので条件は同じなのですが、問題は2020年1月の税制改正です。
これは確定申告をして外国税額控除をしなくても、自動的に二重課税にならないように調整して課税してくれる、という有難い制度なのですが、これが適用されるのが国内の投資信託・ETFだけなのです。
上にもありますが、確定申告をする事で国民健康保険料(+介護保険料)や子供の保育料が上がる(場合によっては住民税非課税世帯から外れる)、というデメリットもあるので、単純に手間だけの問題ではありません。
ややこしいのですが、SBI・VシリーズやeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックス投資信託は、米国に投資する「国内」投資信託(調整の対象)で、VOO・VTI・VTなどのETFは、米国に投資する「米国」ETF(調整の対象外)です。
実は米国に投資する「国内」ETFもあり、MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)などがこれに当たるのですが、信託報酬が米国ETFに比べて高く(このETFは0.07%)、
投資信託とあまり変わらなくなってしまうため、他のデメリットを負ってまで選ぶメリットは無いかと思います。
外国税(二重課税)で差が付くようになったのが2020年からだから、まだあまり取り上げられていないんだね
ETFの方が良い場合
では、投資信託の方が絶対良いか、というとそういう訳ではなく、ETFの方が良い場合もあります。
それは、一括投資を行い、それ以降は積み立て投資を行わない場合、です。
この場合、額が大きいため端数は(割合で言うと少なくなり)気にならないですし、分配金問題も再投資しない前提なら関係ありません。
外国税(二重課税)問題は残りますが、これだけなら信託報酬の差の方が大きい(相殺してなお余る)のではないでしょうか。
ただし、こういうケースは稀で(働いているうちは少なくともつみたてNISAは活用した方が良いため)、実質は引退後に退職金を投資する、という時くらいかと思います。
(この場合、そもそも投資に回すべきじゃない、という意見もあります)
ですので、大抵の場合、投資信託を買っておけば良い、という結論になります。
今後、投資信託を買う人が多くなれば信託報酬も下がって、さらにお得になりそうね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️