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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
NISA vs iDeCo
前回の「投資信託vsETF」と同様、(つみたてor一般)NISAとiDeCoのどちらを優先した方が良いか、というのはよくある疑問かと思います。
この2つは両方同時に行う事ができ(どちらかしか選べないものでは無く)、両方とも優れた税制優遇制度なので限度額まで活用出来るのがベストなのですが、
資金の都合上、どちらか片方にしたいという場合も多いかと思います。
ですので、片方選ぶならどちらが良いか?となるのですが、答えは「人による」という事になってしまいます。
では、どのような人がどちらを選んだら良いか、NISAとiDeCoの違いを踏まえながら考えてみましょう。
ありきたりな答えになってしまうのね
NISAとiDeCoのメリット・デメリット
まず、NISAとiDeCoの詳細については過去に紹介しているため割愛させて頂くとして、
税制優遇制度(一般NISA・つみたてNISA・iDeCo)とは~限度額比較も~
メリット・デメリットをまとめると以下のようになります(「運用益が非課税」は双方のメリットのため省略)。
〇資金拘束されない(いつでも換金できる)
〇申し込みが簡単(ネットで完結できる)
〇掛金が全額所得控除される(その代わりに受取り時に課税)
〇投資商品の変更(スイッチング)が出来る
〇自己破産しても差し押さえられない
✕資金拘束される(60歳まで引き出せない)
✕申し込みに若干手間がかかる(書面で申し込み)
NISAと言えば、一般NISAとつみたてNISAも良く比較されますが、こうして見るとこの2つの差は細かいもので、iDeCoとの違いは大きいですね。
NISA vs つみたてNISA、どちらが良いか?~徹底比較~
一番の違いと言えば、何と言っても資金拘束の有無と掛金が控除されるかどうかでしょう。
簡単に言うと、NISAは資金拘束されない代わりに掛金は控除されない、iDeCoは資金拘束される代わりに掛金も控除される、という事です。
この資金拘束が「60歳まで」なのがミソです。
何歳から始めようが同じなので、現在50歳の人は拘束期間10年ですが、20歳の人は拘束期間40年になるわけで、「人による」となる大きな要因です。
人によって拘束リスクの大きさが違うんだね
受取り時の課税について
でもiDeCoは掛金が全額所得控除になるとは言え、受け取り時に課税されるから同じじゃないの?と思う方もいるかも知れませんが、これは全然違います。
以前にも紹介しましたが、iDeCoの受け取りには退職所得控除と公的年金等控除が使え、税負担を軽く出来るため、
一時金 vs 年金~iDeCo受け取り、どちらがお得か徹底比較~
(ほとんどの場合)積み立て時の節税額の方がはるかに大きい、という結果になるはずです。
また、2022年の改正で受け取り開始の上限が70歳から75歳まで引き上げられたのも大きいです。
なぜなら、退職金を受けとった後、15年で退職所得控除がリセットされて再び使えるようになるからです。
(iDeCoが先なら間隔は5年で良いのですが、iDeCoを先にすると運用期間が短くなる、というジレンマがあった)
多くの会社では、50代などで早期退職すると退職金が大きく目減りするでしょうから、60歳でも良くなったというのは非常に大きな改正かと思います。
しかも、(実際にはほぼあり得ないパターンですが)もし仮に控除が全く使えなくて、ただの税金の先送り(繰延べ)だったとしても効果はあります。
先送りした分も投資に回して増やせる(返すのは元本のみで良い)からです。
(金利なしでレバレッジをかけられる、とも言える)
この考え方は、分配金を再投資するより分配金が出ない(価額に反映される)方が良い、というのに似ていますね。
払う額が同じなら資産が大きくなった後の方が良い、というわけね
最強の受け取り法
また、iDeCoの受け取り開始の上限が70歳から75歳に引き上げられたのは、年金の繰下げ受給の上限年齢が70歳から75歳に引き上げられたのと同じタイミングである事から、
今後も連動して上限の引き上げが行われるものと思われます(iDeCoには年金の不足分を補うため、という大義名分があるため)。
開始年齢の下限が60歳から引き上げられる事は(法改正時点で60歳手前で、これから受け取る前提で家計設計している人が困るため)まず無いでしょうから、どんどん幅が広がっていきます。
これが有難いのは60歳で引退(将来は早期リタイアと言われるくらいになるかも?)して、年金を最大まで繰下げすれば(将来、80歳になると想定)、
(例えば、60~80歳で公的年金等控除内ギリギリで分割受け取り、80歳で残り全部を一括受け取りにすれば)iDeCoの受け取りをほぼ非課税に出来る、という所です。
後は一括で受け取ったお金を特定口座で運用しながら切り崩し、繰下げで受給額が上がった年金と合わせて、その後も豊かな生活を送れる、というわけです。
分割(年金)受け取りは最大20年だから、75歳に受取り開始すれば95歳まで受け取る事も出来るよ
NISAの方が良い場合
このように将来の法改正まで見据えるとiDeCoがかなり有利に見えますが、それでもNISAの方が良い、という場合もあります。
それは、専業主婦(夫)や扶養内でのパートなど、所得税・住民税がかからない場合です。
そもそもiDeCoの掛金が所得控除されるメリットは、(控除される事で税金が安くなるわけですから)もともと払うべき税金が無ければ意味がありません。
所得控除のメリットが無い、となると受け取り時の課税だけ受ける事になり、例え非課税に出来たとしてもNISAと同じ(運用益だけ非課税)ですから、ただただ資金拘束されるだけの下位互換になってしまいます。
残念ながらiDeCoは、国民年金や生命保険の保険料のように妻(夫)の支払いを肩代わりして自分の控除に入れる、という事が出来ない(自分名義のものしか控除出来ない)ため、
NISAのように、(限度額まで積み立てても)余裕があるから妻(夫)の口座も活用しよう、という訳にはいきません(双方とも正社員など、課税所得がある場合は別です)。
もう一つ、NISAの方が良い事例としては、現在の年齢が低い(20代などの)場合です。
この場合、60歳までの年数が30年以上となり、これだけ拘束されるのはリスクが高い(30年以上後まで考えると何があるか分からない)です。
今後、結婚や出産、マイホーム購入など、金銭面で大きく変動するイベントが控えている、というのもありますし、(老後資金のためだったとしても)いざとなったら使える、というのは大きいです。
とは言え、NISAの非課税期間はつみたてNISAであっても最大20年ですから、(20代で始めたら)いわば非課税期間が30年以上になるiDeCoのメリットも捨てがたい所です。
公務員で結婚・出産済みとかで無ければ、若いうちはNISAにしておいた方が無難そうね
まとめ
という事でやはり、NISAとiDeCoのどちらを優先すべきかは「人による」という事になってしまいます。
それだけだと答えになっていないと思いますので、あえて基準を設けるこんな感じでしょうか。
- 20代ならNISA
- 30代なら家族構成による
(結婚・出産済みならiDeCo、そうでないならNISA) - 40~50代ならiDeCo
とは言え、どちらも優秀な税制優遇制度ですし、今年の枠は今年しか使えないため、出来れば両方とも限度額まで積み立てたい所です。
節約や副業などで投資資金を増やす事も視野に入れて、無理なくフル活用したいですね。
NISAで近い将来、iDeCoで遠い将来(老後)、どちらも豊かに出来るね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️