この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
リターンランキングの比較
先日、リターン狙いのファンドとして、「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」(以下、ノム半)と「レバレッジ・ドラッカー研究所米国株ファンド」(以下、レバドラ)を紹介しましたが、
7月中頃から始まった下落で果たしてどのようになったのか、その結果がこちらです。
順位 | 順位 (前回) | 利回り | 利回り (前回) | ファンド名 | 実質 信託報酬 |
---|---|---|---|---|---|
1 位 | - | 291.03% | - | ドイチェ DWSロシア・ルーブル債券投信(毎月分配型) | 1.62% |
2 位 | - | 69.82% | - | SBI SBI日本株4.3ブル | 0.97% |
3 位 | - | 69.54% | - | 楽 天 楽天日本株4.3倍ブル | 1.24% |
4 位 | - | 68.35% | - | HSBC HSBCインド・インフラ株式オープン | 2.09% |
5 位 | 1 位 | 65.65% | 113.65% | 大 和 レバレッジ・ドラッカー研究所米国株ファンド | 2.03% |
6 位 | 2 位 | 61.33% | 103.08% | 野 村 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) | 1.65% |
7 位 | - | 58.14% | - | 三井住友DS 日本株厳選ファンド・トルコリラコース | 1.75% |
8 位 | - | 56.54% | - | 野 村 野村日本ブランド株投資(トルコリラコース)毎月分配型 | 1.67% |
9 位 | - | 56.26% | - | 野 村 野村日本ブランド株投資(トルコリラコース)年2回決算型 | 1.67% |
10 位 | - | 55.90% | - | イーストスプリ イーストスプリング・インド・インフラ株式ファンド | 1.95% |
こちらは直近1年間のリターンのランキングなのですが、集計期間が「2023/07 ~ 2024/06」(前回)から「2023/08 ~ 2024/07」(今回)に変わる(開始と終了が1ヶ月ずつズレる)だけでここまで結果が変わってしまいました。
とは言え、1位のレバドラと2位のノム半は残っていますから、下落のダメージが大きかったとは言え、それまでの伸び(貯金)を加味すると債券やゴールド、連続増配株などといった低リスクファンドよりリターンが大きいようです。
ちなみに、現在1位の「DWS ロシア・ルーブル債券投信(毎月分配型)」は買付が不可となっており、2022年5月に基準価額が90%近く下がった後に少し戻しただけなので、持っていたとしても大幅なマイナスだと思います。
そう考えると、実質の1位は日本株4.3倍ブル(SBIと楽天)の2つかと思います。
日本株4.3倍ブルについて~常に上位にランキング~ただし、これは8月に入ってからの日本株の歴史的な下落は含んでいませんから、翌月のランキングでは一気にランク外になることは容易に想像できます。
日本株自体がすごい暴落だったのに、それの4.3倍レバレッジなんて考えるだけで恐ろしいわね
グラフ化すると一目瞭然に
では、これらのファンドがどのような値動きになったのか、グラフ化するとこうなります。
(ノム半は年1回(毎年6月28日)に分配金があるため、分配金再投資後の基準価額です)
比較のために、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)も入れていますが、これらが横ばいに見えるくらいすごい価格変動(ボラティリティー)になっています。
これを見ると、どこを始点・終点とするかで結果が全く変わるというのが良く分かると思います。
実際、先ほどのリターンランキングの期間(前回(2023/07 ~ 2024/06)と今回(2023/08 ~ 2024/07))で切り取るとこうなります。
このグラフの最終地点の値を見ると、前者が レバドラ > ノム半 > 日本株4.3倍ブル、後者が 日本株4.3倍ブル > レバドラ > ノム半 の順になっているのが分かります。
開始地点を100としているから、「最終地点の値 – 100」がそのまま利回り(%)だね
高リターン狙いが正解なのか
とは言え、どのファンドのリターンがベストなのかは切り取る期間で変わるとしても、(高リスクのファンドであれば)どれを選んでも少なくともS&P500よりは上に見えます。
しかし、これも大きな間違いです。
同じ1年間でも、切り取る期間によってはこうなります。
(レバドラは設定日が2022年12月20日のため割愛)
2022年と言えば、ほぼ年中で株価が低迷した年で、2019~2020年と言えばコロナショック(2020年2月~3月)があった期間です。
当然ですが、必ずしもS&P500を上回るとは限りませんし、コロナショック時の日本株4.3倍ブルに至っては一時的とは言え約85%のマイナス(140 → 20)という、とんでもない暴落を食らった上にしばらく回復しない、という地獄を味わっています。
例えば、今が2020年11月だったとして、ホールド出来る人がどれほど居るでしょうか。
いつかは暴落前まで戻って最高値を更新する、と頭で分かってはいても、ここから始めた人は自分の5分の1のお金で同じ資産を手に入れられる、と考えたら枕を高くして寝れる人なんてまず居ないと思います。
S&P500なら為替込みでも-30%くらいだから、すごい差ね
まとめ
このように、リターンランキングは短期間でも順位がコロコロ変わる上に、鵜呑みにすると致命傷になりかねないため、注意が必要です。
さらに、株価全体が低迷したならまだしも、自分が買ったファンドだけ特に下落した(回復に時間が掛かった)となると、乗り換えたくなるのが心情でしょう。
そうなると、税金(NISA口座の場合は非課税枠)の面で不利になるのは言うまでもなく、いわゆる稲妻も逃して悪い所どりになりかねません。
【完全保存版】稲妻はいつ輝くのか~過去30年のデータで検証~特に注意すべきは日本株で、今回のように株安円高になった場合、本来なら為替の影響を受けない日本株の方が下落幅が小さくて済むはずが、むしろ大きくなった結果から、
為替リスクが無い=安定、という神話は崩れたと言っても過言ではないかも知れません。
どうしても為替リスクを避けたいのなら、上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり(2521) や MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(為替ヘッジあり)(2630)のように、米国株に為替ヘッジを掛けた方が良いと思います。
ただし、上記リンク先の基準価額の推移を見れば分かりますが、確かに今回の下落は抑えられているものの、長期のリターンがかなり犠牲になっているので、少なくとも日米の金利差(≒為替ヘッジコスト)が大きい間はおすすめできません。
そもそも、株価は右肩上がり、為替は上下を繰り返しながら横ばい、と考えれば長期になればなるほど入口と出口の為替の影響は(相対的に)少なくなりますから、為替リスクは飲む(気にしない)方が良いでしょう。
入口(積み立て投資)と出口(取り崩し)でドルコスト平均法ならもっとリスクは小さくなるね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️