大型株と小型株~大型株優位は今だけ!?~

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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

S&P10はS&P500の上位なのか

最近はエヌビディアを筆頭に米国の巨大企業が好調で、オルカンやS&P500の伸びを牽引していると言っても過言ではありません。

少し前まではGAFAMやM7でしたが、いずれも時価総額で上位に入る銘柄です。

ですから、S&P500(約500銘柄)に投資をするよりも、もっと上位で絞った方が美味しい所取りが出来るのでは、という考えが広まり、

2024年5月に登場した「Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)」は今でも人気ランキングの上位をキープしています。

このファンドの特徴は、信託報酬が0.10725%と他の高リターンが狙えるファンドと比べて破格で、FANG+と違い時価総額加重平均で、NASDAQ100とは違い定常的にセクターが偏らない(ハイテク以外が上位に来れば是正される)、という強みがあり、

「S&P500の上位互換」と錯覚してもおかしくないような特徴と過去のリターン(10年だけしか公開されていませんが)になっています。

さすがに上位互換は言い過ぎにしても、暴落耐性が劣るだけで、少なくとも上昇相場ではオルカンやS&P500を上回る、という認識を持っている人は多いと思います。

しかし、これも残念ながら思い違いで、上昇相場でも大型株の伸びが小型株の伸びよりも劣る、という期間は存在します。

セクターに(その時、調子が良い)トレンドというものがあるように、大型株優位にもまたトレンドが存在するのです。

今がたまたま大型株優位の時期、というだけだね

ラッセル2000とは

S&Pトップ10(がベンチマークとする指数)のデータは過去10年分しか公開されていませんが、「S&P 100」や「S&P 500 Top 50」指数(インデックス)であれば、それよりも前から存在します。

また、小型株だけの動向を知るためには「ラッセル2000指数(Russell 2000 Index)」というものが良く使われています(連動する投資信託はあまりありませんが、IWMやVTWOなど、日本の証券会社で買えるETFもあります)。

ラッセル2000またはラッセル2000指数(英語: Russell 2000 Index)は、アメリカ合衆国の代表的な株価指数の一つ。ラッセル・インベストメント(英語版)が算出・公表している。

米国市場(ニューヨーク証券取引所、NYSE American、NASDAQ)における時価総額上位3000社で構成されるラッセル3000(英語版)のうち、時価総額上位1000社を除いた時価総額1001位から3000位の2000銘柄で構成された浮動株基準株価指数であり、米国市場の時価総額のおよそ10%を占める。指数の構成は年に一回見直しされる。現地時間9:30~16:00のNYSE取引時間中は1秒ごとに計算が更新される。

米国の小型株ファンドの約95%がベンチマークとして採用されている。1986年12月31日を基準日としており、その日の基準値を135として算出される。

ラッセル2000は小型株で構成されることから景気に敏感に反応する傾向にあり、「暴落の先行指標」や「炭鉱のカナリア」とも呼ばれる。類似の小型株指数としては、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスのS&P 小型株 600があるが、これは他の金融情報提供会社のものと並んであまり利用されていない。

ラッセル2000 – Wikipedia

これらの値動きを、1994年1月(約30年前)を100として比較するとこうなります(いずれもトータルリターン)。

大型株vs小型株(1994年1月~2024年6月)
※ S&P 500 Top 50 は2005年6月以降のみ(最初の値は同時期の S&P 100 に合わせる)

この灰色の線がラッセル2000で、S&P500(青色)とMSCI ACWI(オルカン)(緑色)の中間のような値動きになっています。

また、S&P500・S&P 100・S&P 500 Top 50と、銘柄を上位に絞れば絞るほどリターンが上がって行くことから、長期で見ても銘柄を絞ることの優位性が見て取れますが、これにも注意が必要です。

この手のグラフだと、終盤で伸びた指数(銘柄)の方が良く見えるからです。

例えば、S&P500は2014年で約500、2024年で約2500となり、100 → 500 も 500 → 2500 もどちらも5倍ですが、差で見ると 500 – 100 = 400 と 2500 – 500 = 2000 ですから、後者の方がずっと大きく、縮尺を後者に合わせると前者はさざ波になってしまいます。

ですから、途中の値動きもよく見えるようにするために、値(縦軸)を対数にしたグラフもしばしば使われます(先ほどのグラフに適用するとこうなります)。

大型株vs小型株(1994年1月~2024年6月)(対数)

確かに、30年前に一括投資して30年間運用を続けた場合の資産額は最初のグラフの通りになるのですが、途中で投資を始めたり積み立てたりを考えるとこちらの方が実態のイメージに近いかも知れません。

これを見ると、ラッセル2000が上回る(S&P 100・S&P 500 Top 50 が下回る)時期も存在することが分かります。

最初は遅れを取ったけど途中で追い付いて最後にまた離された、みたいなイメージね

小型株優位の時期

これは、時期を分割するともっと良く分かります。

1994年1月~2004年1月
2004年1月~2014年1月
2014年1月~2024年6月

大型株vs小型株(10年間ごと)(クリックで拡大できます)

2004年~2014年と言うと、リーマンショック(2007年)を含むため、大型株に暴落耐性が無かったのが原因か、と言うとそういうわけではありません。

2003年1月~2007年6月
2009年1月~2014年1月

小型株優位の時期を抜粋(クリックで拡大できます)

このように右肩上がり(好調)の時期でも、小型株の方が伸びる場合もあります。

ラッセル2000は「暴落の先行指標」とも言われますが、この時期がちょうどITバブル崩壊(2000年)とリーマンショック(2007年)の後であることからも、下がった後に上昇へ転じた直後の加速も早いのかも知れません。

いずれにせよ、リターンが大きい(小さい)・暴落耐性がある(ない)だけではないということです。

今が大型株優位だから次は小型株優位のターン、という見方も出来るわね

成長投資枠のみ=長期投資非推奨!?

ですから、セクターを絞らず単純にトップ10(入れ替えあり)にのみ投資を行うのは一見、穴がないように見えますが、大型株優位に賭けたアクティブ投資と言っても良いでしょう。

半導体などと同様、今たまたま好調だから人気があるだけ、とも言えます。

特にNISAで買う場合、途中での乗り換えは非課税枠の棄損になるため、老後に取り崩すまで保有する前提になるでしょうから、それまでに下火になることも考慮する必要があります。

単純に下がればまだ損切りも出来ますが、伸び続けてはいるけどその速度が鈍化してS&P500やオルカンに抜かれる、というような状態だとそれも難しいでしょう。

また、NISAのつみたて投資枠がつみたてNISA、成長投資枠が一般NISAの後継、と考えると成長投資枠のみ対象のファンドは、一般NISA(非課税期間5年)のみ、つまり短期売買用と(少なくとも金融庁はそう判断していると)考えることも出来ます。

もちろん、設定日から5年以上が経過したファンドはアクティブファンドであってもつみたて投資枠にも対象になるため、必ずしもつみたて投資枠の対象だから長期保有できる、というわけではありませんが(必要条件と十分条件)、

成長投資枠のみ対象のファンドをNISAで買う場合は、そういったことにも注意した方が良いと思います。

そうなると、サテライトとして特定口座で購入、となるのですが、それだとリターンが少し物足りなくなってしまいます。
(特定口座だとレバナスやレバFANGなども選択肢に入ってきます)

レバFANGとナス3倍ブルについて~リターン狙いの最適解!?~

NISAで買える(ものの中では)高リターンが狙える商品、というのは耳障りこそ良かれど、ある意味、中途半端とも言えるポジションになってしまっているのかも知れません。

せっかくサテライトで買うなら、コアとは大きく性質が異なるものを選びたいね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️

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