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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
一般NISAのもうひとつのメリット
前回、一般NISAとつみたてNISAの節税効果を比較し、どちらが良いかは一概には言えない、という結論に至りましたが、
NISA vs つみたてNISA、どちらが良いか?~徹底比較~
節税効果以外にもこの2つには大きな違いがあります。それは、対応している投資商品の数です。
年々少しずつ増えているのですが、2022年現在でつみたてNISAが183本なのに対し、一般NISAは投資信託だけで2000本以上あると言われています。
さらに株式投資信託だけではなく、国内・海外の個別株やETF、ETN(上場投資証券)、REIT(不動産に投資する投資信託)に至るまで様々で、
おおよそ一般的に投資対象となるものには対応していると言ってもいいかも知れません(当然、つみたてNISAに対応している商品も含む)。
とは言え、重要なのは以前に紹介したような手数料の安いインデックスファンドの投資信託が買えるのか、ですがこれは一般NISA・つみたてNISAともに対応しているのでご安心下さい。
数は少なくても良い商品はちゃんと入っているから安心ね
手数料格安ETFについて
とは言え、一般NISAの大きなメリットとしてETFに対応している、という事があります。
ETFと言えば、以前もお話したように(手数料の安い)投資信託に比べてもさらに手数料が安く、早く取引出来るのが特徴なのですが、
この中でも特に優秀なものが買えるのが大きいです。例えば以下のような銘柄です。
インデックスETF
名称 | 対象指標 | 信託報酬 | 分配金利回り |
---|---|---|---|
VOO (バンガード・ S&P 500 ETF) | S&P500 | 0.03% | 1.45% |
VTI (バンガード・トータル・ ストック・マーケットETF) | CRSP USトータル・ マーケット・ インデックス | 0.03% | 1.43% |
VT (バンガード・トータル・ ワールド・ストックETF) | FTSEグローバル・ オールキャップ・ インデックス | 0.07% | 2.09% |
高配当ETF
名称 | 対象指標 | 信託報酬 | 分配金利回り |
---|---|---|---|
VYM (バンガード・ 米国高配当株式ETF) | FTSE ハイディビデンド・ イールド・インデックス | 0.06% | 2.77% |
SPYD (SPDRポートフォリオS&P500 高配当株式ETF) | S&P500 高配当指数 | 0.07% | 3.48% |
HDV (iシェアーズ・ コア米国高配当株ETF) | モーニングスター 配当フォーカス | 0.08% | 3.09% |
投資信託だとどれだけ信託報酬が安いものでも0.09%以上はするので、ETFの信託報酬がいかに安いかが分かると思います。
インデックスETF(厳密には高配当もインデックスなのですが便宜上こう呼んでいます)は、以前紹介した投資信託と同様、おもに譲渡益(安く買って高く売る事で得る利益)を目的とし、
高配当ETFは、その名の通り、おもに配当(持っているだけで毎年入ってくる利益)を目的としているのですが、
注目すべきは譲渡益を目的としているインデックスETFでも、少ないとはいえ、分配金が出ている(分配金利回りが0%ではない)というところです。
分配金が出ないのはデメリットではない
以前、インデックスファンドの投資信託を紹介した時はこの分配金利回りについて記載していなかったのですが、それはほとんどの場合、これらの投資信託では分配金が0だからです。
じゃあ分配金が出ない分、損になるのでは、と思われがちですが実はそうではなく、分配金の分は自動的に投資信託自体の値段(基準価額)に反映されるようになっています。
つまり分配金が無い分、譲渡益が大きくなるため、結果的に得られる利益は同じになるというわけです。
逆に、分配金が出る商品でも、貰った分配金で同じ商品を買い足せば(分配金再投資と言います)、実質同じ事が出来ます。
そして主要な証券会社では大抵、分配金再投資を自動的に行う設定をする事ができ、こうしておけば投資信託と同様に、複利の力を最大限生かす事が出来ます。
複利についてはまた詳しく説明するね
NISA・つみたてNISAで分配金再投資をしてはいけない!?
この分配金再投資は、NISA・つみたてNISAにおいても出来るのですが、実はこれには大きな問題があるのです。
それは、分配金再投資でもNISA・つみたてNISAの枠(年間120万円 or 40万円)を使ってしまう、という事です。
例えば、つみたてNISAであれば本来、年間40万円まで非課税枠として購入出来るのですが、分配金で1万円が出てそれを再投資すると、その年は残りの39万円しか購入出来なくなります。
その分、実際の支出が減るんだからいいじゃん、と思われがちですが、分配金を出さずに基準価額に反映するタイプの投資信託だった場合、買った後に値段が上がって40万を超えるのは問題ないため、
この例だと実質41万円分の枠を使える(非課税メリットを享受できる額が多い)、という事になります。
分配金再投資も新規購入扱いになってしまうのね
分配金再投資の設定をしている人は要注意
実はこれにはもう1つ問題があって、それは限度額ギリギリで毎月の自動積立設定をしている場合です。
この時、分配金再投資が行われると、その分使える枠が減って12月の積み立てがエラーになるのです。
このことは証券会社のサイトにも記載されています。
NISA口座で保有している投資信託の再投資は、NISA口座利用可能額を使用するため、お取引の際はご注意ください。
auカブコム証券 Q&A よくあるご質問
なお、非課税投資枠である40万ちょうどの積立設定をされている場合、年途中に分配金による再投資が実施されますと、12月に積立額が非課税投資枠を超えることとなり、この分の積立がエラーとなります。
例えば、つみたてNISAで限度額(年間40万円)ギリギリになるように月33,333円を積み立てるように設定していて、分配金1%(40万円 × 0.01=0.4万円)が再投資された場合、
11月までの間に 33,333 × 11 + 4,000 =370,663円 になり、40万円までは残り 29,367円 ですので、12月の購入(33,333円)が出来ずにエラーになる、という事です。
この時、足りなくても買える額だけ買ってくれればいいんですが、取引自体がエラーになってしまうため、結果的に3万円ほど枠を使えずに機会損失が発生してしまいます。
投資信託の場合は基本的には配当金は出ないので大丈夫なのですが、実は出ないと決まっているわけではなく、今のところ出ていないというだけで、
今後、運用先の配当金が多く出すぎたりなどで、一部を分配金として出す年が出てくる可能性が無いとは言いきれないため、
NISA・つみたてNISAにおいては分配金再投資の設定はしない方が無難かも知れません。
積立設定して長期放置するつもりなら特に大事な事だね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️