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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
複利は人類最大の発明である
前回、複利という言葉に少しだけ触れましたが、これについて少し掘り下げてみたいと思います。
「複利は人類による最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う。」
これ、誰の言葉かご存じでしょうか?
何とあの、アインシュタインなのです。
20世紀最高の物理学者とも言われるアインシュタインが「人類最大の発明」とまで呼んだのが、特殊相対性理論でもブラウン運動の理論でもなく、「複利」なのです。
では「複利」とは一体何なのか?答えは簡単で、利子にも付く利子、です。
(反対に、利子に付かない(元金にだけ付く)利子を「単利」と言います)
たったそれだけの事なのに人類最大の発明って大げさじゃない!?
複利を具体例で考えてみる
じゃあ一体どれだけの差があるのか、例を挙げて計算してみましょう。
100万円を単利の年利10%で預けると、毎年100 × 0.1=10万円の利子があるため、
1年で110万円、2年で120万円、3年で130万円・・・となり、20年では300万円、30年では400万円になります。
対して、100万円を複利の年利10%で預けると、1年目は単利と同じく100 × 0.1=10万円の利子となりますが、2年目は(利子にも利子が付くため)110 × 0.1=11万円になり、3年目は121 × 0.1=12.1万円になりますので、これを元金と合わせると、
1年で110万円、2年で121円、3年で133.1万円・・・となり、20年では約673万円、30年ではなんと約1745万円にまでなるのです。
同じ額を預けただけなのに単利と複利で、20年で約2.2倍、30年では約4.3倍まで差が付いてしまっているのです。
アインシュタインがそこまで注目したのも納得だね
ジャックとジルのお話
日本ではあまり知られてないのですが、「家庭の金銭学」という本にこんなエピソードが紹介されています。
その昔、ジャックとジルという姉弟がいました。
弟のジャックは姉のジルと遊んでいる時に怪我をしてしまい、大学に行けず18歳から働き始めました。
その時、余った給料を1年に50万円ずつ、積み立て投資をしましたが、26歳の時に辞めてしまいました(18歳~25歳の8年間で合計400万円)。
一方、姉のジルは弟に怪我をさせてしまった事に責任を感じ、医者を目指して大学院まで通い26歳から働き始めました。
同じように、余った給料を1年に50万円ずつ、積み立て投資をして、それを65歳で定年するまで続けました(26歳~65歳の40年間で合計2000万円)。
共に全く同じ年利10%の商品に投資したとして、その結果はなんと、
弟のジャックは2億5878万円
姉のジルは2億2129万円
となり、姉の1/5しか投資していない弟の方が多いのです!
決め手は若い時に始めた、という事。複利が利くと「時間は最大の味方になる」のです。
恐ろしい逆複利
この複利の力、投資でお金が増える方向では非常に頼もしい味方なのですが、借金では恐ろしい大敵になります。
借金にも(ごく一部を除いて)基本的に利息というものがありますが、これにも複利の力がかかるのです(逆複利と言います)。
借金と言うと聞こえが悪いのですが、ローン・リボ払い・分割払い・奨学金、これらも(呼び方が違うだけで)れっきとした借金です。
複利と同様、逆複利も年利が高ければ高いほど、期間が長ければ長いほど膨れ上がっていきますので、余剰資金が出来たら投資よりも(残っていれば)まず借金返済が優先です。
幸い、ローンなどでも繰り上げ返済の制度があるため、これ以上、逆複利がかからないように抑える事が出来ます。
ただし、住宅ローンや奨学金など金利が低いものであれば、繰り上げ返済せずに余剰資金を運用した方が、運用利回り>ローンの金利、となって結果的に得をする事もありますので、ご自身の契約内容(年利や、固定か変動かなど)を見てよく考える必要があります。
ですが、カードローンやリボ払い、消費者金融などは年利10%以上になるため、例外なく真っ先に返してしまった方が良いかと思います。
リボ払いってそんな恐ろしいものだったのね
同じローンでも車は家より高め(5%くらい)が多いので要注意だね
月払い・年払い、どっちがお得?
少し蛇足になりますが、「もし、このお金を運用に回したら~」という考え方は借金返済(ローン繰り上げ返済)を考える時以外にも応用が利きます。
よくあるのが、「月払い・年払い、どっちがお得?」という場面です。
例えば、月額1,000円のサービスがあったとして、先払いで1年契約すると11,500円(500円お得)になる、といった場合、
もし月契約にして年契約で払うはずだった残りの10,500円を投資に回して年利5%で運用出来たら、10,500 × 0.05=525円の利益が出るんだから、結果的に月契約の方がお得じゃん(厳密には2ヶ月目以降の支払いもあるのでもっと複雑ですが)、みたいな感じです。
この例だと差額が少なすぎてどっちでもええわ!ってなりそうですが、国民年金の前納など、額が大きく期間も長いもので考えてみると、あれ?案外お得じゃないのかも?となるかも知れません。
私は、1年以上使う予定で、かつ2ヶ月分以上安くなるなら年払いにする、というルールにしているわ
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️