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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
現行NISAは全て廃止へ
2024年から始まる新NISA(大幅なNISA制度改正)によって、現行のNISA制度(つみたてNISA・一般NISA・ジュニアNISA)は2023年をもって終了する事となりました。
今回は、これにあたって今年(2023年)一年間はどうするべきか?について考えてみたいと思います。
以前に、今からNISA制度を始めるなら今年(2023年)から、つみたてNISAを始めておくのが良い、というお話をしましたが、
これを、今まで継続してきた場合どうすべきか?つみたてNISA以外(一般NISA・ジュニアNISA)の場合はどうか?と範囲を広げた形になります。
結論から申しますと、(2023年で廃止される事は気にせずに)これまで通り、今まで使っていたNISA制度を最後まで活用すれば良い、となります。
廃止が決まっているからって、別段変える事は無いのね
「従来の」新NISAとの違い
この新NISAで非常にややこしいのが、今回のNISA一本化によって始まる制度が決まる少し前に、2024年からスタートする予定だった「新しいNISA」がある、という事です。
こちらは、一般NISAが2023年で制度が終了(つみたてNISAはそれより少し前に2042年まで延長が決定)することに合わせて、2024年にその代替となる制度として始まる「予定」でした。
要するに、2023年までは「一般NISA or つみたてNISA」だったのが、2024年からは「新しいNISA or つみたてNISA」になるはずだったのですが、
今回の(資産所得倍増計画の一環としての)NISA一本化によってこの話は無かった事になりました。
しかし、厄介な事にこの一本化によって始まる新しい制度にもこれと言った名前が無く、「新NISA」「2024年からのNISA」「岸田NISA」など様々な呼び方がされており、
その中でも今現在、最もポピュラーな呼び方と思われる「新NISA」で検索すると、上記の(一般NISAの代替となるはずだったが、立ち消えとなった)「新しいNISA」も多数ヒットしてしまうのです。
(さらにややこしい事にこちらも「新しい」NISAではなく「新」NISAと表現される事もあります)
ちなみに、上記の「新しいNISA」は一般NISAの代替であるがゆえに一般NISAからのロールオーバー(新年度の枠を使う事で非課税期間(本来は5年)を延長できる)が可能でしたが、
一本化によって始まる「新NISA」では、金融庁のサイトで「現行制度から新しい制度へのロールオーバーは不可」と明記されました。
令和5年度税制改正の大綱等において、以下のとおり、2024年以降のNISA制度の抜本的拡充・恒久化の方針が示されました。
新しいNISA : 金融庁
同じ「新NISA」なのに、この仕組みは引き継がれなかったんだね
ジュニアNISAは一本化の対象外
現状、NISAにはつみたてNISA・一般NISA・ジュニアNISAの3つがあり、一本化と言うからにはジュニアNISAも含む、と思われる方も多いでしょう。
しかし、こちらは事実上、対象外になった、と言って良いでしょう。
ジュニアNISAも一般NISAと同様、もともと2023年に終了する予定の制度で、(一般NISAと違って)代替の制度も無かったのですが、
もし一本化した後の新NISAの年齢制限が無ければ、つみたてNISA・一般NISAの対象(18歳以上)だけでなく、ジュニアNISAの対象(18歳未満)も含むことになるため、
(本当の意味での)一本化になるでしょうし、実際に当初はこの案も出ていて議論もされていたと思われます。
しかし、結局は2024年からの新NISAには「対象年齢:18歳以上」という条件が付けられる事になりました。
理由は正式に公表はされていませんが、18歳未満の投資となると事実上、(ほとんどの場合)親の稼ぎからの入金になるでしょうし、贈与税(年間110万円を超えると発生)との矛盾が生じるためと思われます。
(ジュニアNISAは年間最大80万円でしたが、新NISAでは360万円まで可能になるため)
つまり、ジュニアNISAはNISA一本化の対象外であり、予定通り2023年を最後に終了(18歳未満の非課税制度は無くなる)となりそうです。
一般NISAとつみたてNISAが一本化するだけで、ジュニアNISAはそのまま廃止なのね
救済措置のお陰で良制度に!?
しかし、このジュニアNISAなのですが、2023年を最後に終了してしまう(代替手段も無い)ための救済措置なのか、18歳になるまでは非課税措置が受けられる事になりました。
これは、2024年以降に非課税期間(5年)が終了するものについて、(ジュニアNISAの新規購入はもう出来ませんが)ロールオーバーは出来る、というもので、
これまでは(ロールオーバーのための)所定の手続きが必要だったのですが、それも不要になるようです。
一般NISAの場合、ロールオーバーが出来ないため、非課税で保有し続けるには新NISAの枠を使う(一旦売却して新NISAで買いなおす)しか無いのですが、
ジュニアNISAでは18歳まで非課税で保有し続けられますし、18歳になった後は本人の新NISAが生まれる(移行できる)わけですから、親のNISA枠を一切使う事なく非課税で保有し続けられる、ということになります。
さらに、ジュニアNISAは本来、18歳になるまで引き出し不可だったのですが、廃止を機に、いつでも解約(現金化)が可能になりました。
ですので、ジュニアNISAは単純に世帯の非課税枠が増えるだけの良制度、というポジションになりました。
もともと資金拘束のせいで使いにくかったジュニアNISAが、廃止を機に使いやすくなったんだね
現行NISAを最後まで活用すべき理由
このように、ジュニアNISAに関してはほぼメリットしか無くなりましたし、今年の枠を後から埋める事は出来ないため、使える人は使った方が良いと思います。
子供が居なかったり、すでに5年分のジュニアNISA枠を使用してロールオーバーに入っている場合は別ですが、例えば今年に子供が産まれる(ジュニアNISAは今年の1年間しか使えない)という場合も、(入金の余裕があれば)積極的に活用したい所です。
また、つみたてNISAに関しても20年間の投資期間が取れますし(全米株or全世界株ならほぼプラスになる=非課税メリットを享受できる)、
5年後に非課税期間が終了してロールオーバーも出来ない一般NISAだとしても、(一旦売却して新NISAで買いなおした場合でも)非課税枠から非課税枠への移行であれば(たとえ5年後に価格が下がっていたとしても)デメリットはありませんし、
逆に価格が上がれば非課税メリットを享受出来るわけですから、今年の分も活用しておいて損はないと思います。
ただし、いずれにしても「NISA制度を使うことのリスク」はありませんが「投資をすること自体のリスク」は当然ありますので、過信は禁物ですし、リスク許容度を考えて投資額を決める必要があります。
運用結果がマイナスなら非課税も何もないわね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️