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【ビットコイン暴落】年初来30%超の上げ消滅~トレジャリー企業~

2025年11月22日

こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

ビットコインが年初来の上げ帳消しに

昨年のアメリカ大統領選以降、絶好調だったビットコインが、ここにきて暴落しています。

タイトルの通り、今年も年初来で30%超まで上昇していたのですが、それが完全に消滅した形になります。

終値ベースで、直近の高値(2025年10月6日)からの下げ幅で約26.1%となり、一般的な定義(10%以上の下落で調整局面、20%以上の下落で暴落(弱気)相場)でも暴落となりました。

ちなみに、S&P500は米ドルベースだと4月の関税ショックでも約18.9%(円高と重なったので円ベースだと約23.9%ですが)の下落です(これが暴落と言われない理由です)。

円ベースでの価格推移

これを円ベースにすると、最高値でも年初来で30%超まで上昇とはいかず、そこからの下落幅も米ドルベースよりは少し小さくなっています。

これは、ちょうどこの時期に円高に振れたからです。

ただし、年初来から見ると、急激に円高になったのがほぼ元に戻っただけなので、最終的な(現時点での)年初来リターンは米ドルベースとほぼ同じく、若干のマイナスです。

下がっても逃げられない仮想通貨

しかし、ビットコインをはじめとした仮想通貨(暗号資産)は、下落相場になってもなかなか売却できません。

それは、(現役世代には特に)税金が重いからです。

仮想通貨は基本的に「雑所得」になり、下記のような(超過)累進課税(+住民税(10%))になるのは有名ですが、

課税される所得金額税率控除額
1,000円 から 1,949,000円まで5%0円
1,950,000円 から 3,299,000円まで10%97,500円
3,300,000円 から 6,949,000円まで20%427,500円
6,950,000円 から 8,999,000円まで23%636,000円
9,000,000円 から 17,999,000円まで33%1,536,000円
18,000,000円 から 39,999,000円まで40%2,796,000円
40,000,000円 以上45%4,796,000円
所得税の速算表(No.2260 所得税の税率|国税庁

仮想通貨を売って得られた利益(売値-買値)が195万円以下なら税率5%(住民税と合わせて15%)、というわけではありません。

雑所得は他の所得(給与所得や事業所得など)と合計した金額に対して課税されるからです。

例えば、課税所得(年収 - 各種控除額)が330万円の人が、仮想通貨で100万円の利益を出した場合、税金は 430万 × 0.2 - 427,500 = 432,500円(税率は 432,500 / 430万 ≒ 10.06%)ですが、

これは、仮想通貨をしなかった場合の税金(330万 × 0.2 - 427,500 = 232,500円)よりも20万円も高く、つまり仮想通貨の利益に対して20%(住民税と合わせて30%)の税金がかかっていることになります。

上記の速算表は給与所得などと合算して、195万円を超える部分に10%、330万円を超える部分に20%の所得税(+10%の住民税)がかかる(つまり、給与所得などで超えていた場合、仮想通貨の利益は全てその税率になる)、という意味なのです。

ならば、引退(FIRE)後なら良いのか、と言うとそうでもなく、雑所得だと税金に加えて国民健康保険料(または後期高齢者医療保険料)も上がりますし、医療費の自己負担割合や高額療養費の限度額にも(悪いほうに)影響が出る可能性もあり、老後は特に痛い出費になります。

株式に乗り換えるタイミングも難しそうね

ビットコイントレジャリー企業の株を買う

そこで、ビットコインの恩恵(ハイリターン)を受けつつ、分離課税(20.315%固定で、社会保険料にも影響なし)、なんならNISA(成長投資枠)も使えるのが、ビットコイン保有会社(正確には「ビットコイントレジャリー企業」と言うそうです)の株を買うという方法です。

その筆頭と言っても良いのが日本の上場企業であるメタプラネット(証券コード:3350)で、以前はCD販売やホテル運営を行っていましたが、事業転換を経て、ビットコインの保有・運用を主軸とした経営戦略を採用しています。

しかし、個別株だとたとえビットコインの価格が上がっても、ふたたび事業転換があったり、万が一不祥事でもあったら暴落どころでは済まないため、分散したいところです。

そこで、一時期注目されたのが、「インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンド(愛称:世カエル)」です。
(以前にも取り上げていますので、詳細を知りたい方はご覧ください)

世界ブロックチェーン株式ファンドについて~NISAでビットコイン投資~

続きを見る

名前の通り、世界各国のブロックチェーン(ビットコインを実現するための技術)関連の株式を投資対象とするファンド、ということでビットコイントレジャリー企業とは限らないのですが、ビットコインと連動して上がりそうなファンドではあるため、期待が持てます。

あれから約半年、このメタプラネットや世カエルがどうなったのか、見てみましょう。

メタプラネットの年初来の値動き

メタプラネットも、今年の中盤にかけて急上昇したのち、急下降して年初来の水準まで戻ったのはビットコインと同じなのですが、その振れ幅のレベルが違います。

ビットコインは、年初来で30%(1.3倍)超を記録してからの下落でしたが、メタプラネットはなんと驚きの500%(6倍)超です。

きっと、この天井で売り抜けられたのは未来人だけで、普通の感性ならこんなに上がっている途中で売るのはもったいない、からの下がり始めたら始めたで、そろそろ反発するはず、などと静観しているうちに、瞬く間に含み益は幻と化していることでしょう。

さらに、NISAで買っていた場合、含み益がある状態で売ると生涯投資枠の復活が簿価(買った時の価格)であることから、実質、生涯投資枠が減ってしまう(同じ金額分は買い戻せない)ため、なおさら売りづらいと思います。
(そもそも毎年、年間投資枠(360万円)を使い切る場合、生涯投資枠(1,800万円)が埋まるまでの間、運用機会のロスになります)

世カエルの年初来の値動き

それに対して、世カエル(インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンド)はまだ大人しい方です(それでも約-30%~+60%なので、すごい振れ幅ですが)。

こちらも最近は下がってきていますが、まだ貯金は残っているようです。

しかし、4月の関税ショックではS&P500やオルカン(MSCI ACWI)、NASDAQ100などの主要株価指数と同じか、それ以上に下落してしまっています。

世カエルの中身の推移

メタプラネット6.2%
マイクロストラテジー6.0%
コインベース・グローバル5.5%
SBIホールディングス5.1%
マネックスグループ4.9%
ギャラクシーデジタルホールディングス4.1%
台湾積体電路製造3.8%
ライオット・プラットフォームズ3.7%
クリーンスパーク3.5%
ペイパル・ホールディングス3.4%
2025年1月31日現在
ギャラクシー・デジタル A6.6%
コインベース・グローバル5.5%
アイレン4.5%
コア・サイエンティフィック4.1%
メタプラネット4.1%
ロビンフッド・マーケッツ A4.1%
マネックスグループ4.0%
SBIホールディングス4.0%
台湾積体電路製造3.8%
ライオット・プラットフォームズ3.3%
2025年7月31日現在

インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンドの組入上位10銘柄の推移(目論見書より抜粋)

この世カエルも、メタプラネットを含んでいるのですが、1月末時点で1位(6.2%)だったのが、リバランスのタイミングが悪かったのか、7月末には5位(4.1%)にまで低下しています。

そもそも、それ以外の銘柄を見ても、かなり入れ替わりが激しいようです。

値動きが激しいのもだけど、信託報酬も1.573%と、かなり高いから手が出しづらいね

ビットコインと世カエルのリターン

年数S&P500 TRNASDAQ100 TRMSCI ACWI TRビットコイン(BTC)インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンド(世カエル)
116.7324.6221.73-1.9437.46
225.8229.1324.8861.3551.56
324.5733.8123.4983.3844.46
420.9421.6619.4822.3113.02
524.3425.8121.5347.8422.44
622.1628.1319.5360.5729.45
1017.0722.1714.4377.68-
1519.2124.1115.38149.11-
最大30.2241.8828.19158.2166.64
最小8.999.347.7318.5411.32
現在(2025年11月17日)時点のリターン(年率平均)(%)
※最大・最小は1年超の期間(月単位)から抽出

ビットコインの「ビ」の字も世間に出ていなかった頃に買った想定をしても仕方が無いので、現実的なラインで世カエルの設定来(約6年)としても、

やはりビットコインのリターン(60.57%)はずば抜けていますが、世カエル(29.45%)は、NASDAQ100(28.13%)とあまり変わらない結果となっています。

それどころか、期間(4年など)によっては、平均リターンでもオルカンよりも大きく下回っており、リスクの高さがうかがえます。

全期間での最小値(一番下の行)は、つみたてシミュレーターの「想定利回り(年率)」などに入力する値として参考になるのですが、

S&P500やNASDAQ100、オルカン(MSCI ACWI)では、最小値を記録したのが1998~1999年(から今までの平均リターン)で、ITバブル崩壊(2000年)より前であることに要注意です(世カエルはITバブル崩壊はもちろん、リーマンショック(2007年)も経験していません)。

ITバブル崩壊&リーマンショックのダブルパンチは、4%ルールが成立するかどうかでも重要な期間だね

NISAにスイッチング導入で化けるか

以上から、ビットコインは値動きの激しさと税金面から、なかなか老後資金のための長期投資としては使いづらく、メタプラネットなどのビットコイントレジャリー企業の株や、

世カエル(インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンド)などの仮想通貨関連のファンドもまた、今後はどうなるか分からない(リーマンショックレベルの暴落が来た時の動向が不明)ため現状、(途中で売った時のデメリットが大きい)NISAでは買いにくいです。

また、特定口座で買うにしても、NISAの年間投資枠(360万円)や生涯投資枠(1,800万円)が埋まってなお投資余力がある前提になりますし、そもそも特定口座で買うのであればレバナスなどのレバレッジ商品の方がハイリターンを狙いやすいと思います。

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しかし、最近ではNISAにスイッチングを導入しよう、という流れもあるようですし、もし実現できれば(トレンドに乗って、終わればスイッチングで)このような尖った個別株やテーマ型ファンドにも光が当たるかもしれません。

ですが、現状は実現可能かどうか分からないため、スイッチングできない(数十年後、取り崩すまで保有する)前提で買わざるを得ませんし、スイッチングがあるiDeCoではハイリターン狙いはNASDAQ100が限界です(2026年4月にはFANG+が追加予定です)。

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特にiDeCoは、スイッチングがすでにある上にこれからも商品は追加されていくでしょうし、何より節税効果がNISAよりも大きいため、まだの方は検討されてみてはいかがでしょうか。

やっぱり、幅広く分散された指数に連動するインデックスファンドが安心ね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️


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