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【メガ10】2006年からの成績比較~データの取得方法も解説~

2025年12月18日

こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

メガ10 (Solactive US Growth Mega 10 Select) の成績

ニッセイ・S米国グロース株式メガ10インデックスファンド<購入・換金手数料なし>(愛称:メガ10)が2025年11月04日に登場し、

信託報酬が0.385%と、少数精鋭系のファンドの中では破格ということもあって、人気急上昇中です。

このブログでも2度にわたって紹介してきましたが、今回は新たに約20年前(2006年6月7日)からのデータ(バックテスト)を入手できましたので、S&P500・NASDAQ100・オルカンや、他の少数精鋭系ファンド(FANG+、一歩テック、Zテック20)と比較してみました。

2006年6月7日以降の値動き

S&P500NASDAQ100MSCI ACWINYSE FANG+ IndexZテック20FactSet US Tech Top 20 IndexSolactive US Growth Mega 10 Select Index
プライスリターン747.332213.45434.256344.293968.243031.67
トータルリターン1088.942655.21698.694000.994244.563725.45
順位6571324
Solactive US Growth Mega 10 Select Index の基準日(2006年6月7日)を100とした場合の現在(2025年12月12日)の基準価額

※:FANG+(2014年9月19日)、Zテック20(2015年3月31日)、US Tech Top 20(2016年6月10日)はそれぞれ基準日(括弧内)をNASDAQ100と同値とみなしてスタート

その結果、リターンが良かった順に「FANG+ > 一歩テック > Zテック20 > メガ10 > NASDAQ100 > S&P500 > オルカン」となりました。

これは、触れ込みからすると、意外に思った人も多いのではないでしょうか。
(下記の2020年9月からの比較ではFANG+と同等か、それ以上に見えます)

ファンドレポート「米国の時代を代表する超大型グロース企業10社への投資魅力」 より抜粋

2016年6月10日以降の値動き

S&P500NASDAQ100MSCI ACWINYSE FANG+ IndexZテック20FactSet US Tech Top 20 IndexSolactive US Growth Mega 10 Select Index
プライスリターン475.53824.59366.972023.611344.561217.05
トータルリターン559.53899.67453.231389.531438.191315.74
順位6571324
FactSet US Tech Top 20 Index の基準日(2016年6月10日)を100とした場合の現在(2025年12月12日)の基準価額

また、この中で基準日が最も新しい2016年6月10日以降で比較してみても、結果は同じです。
(FANG+ > 一歩テック > Zテック20 > メガ10 > NASDAQ100 > S&P500 > オルカン)

他の少数精鋭系ファンドとの差は先ほどと同じですが(基準日が2014年~2016年なので当然ですが)、NASDAQ100との差は少し開いた感じになっています。

2020年8月31日以降の値動き

S&P500NASDAQ100MSCI ACWINYSE FANG+ IndexZテック20FactSet US Tech Top 20 IndexSolactive US Growth Mega 10 Select Index
プライスリターン287.14306.28253.94418.39401.64441.78
トータルリターン310.55319.24282.72388.77412.73455.97
順位6572431
約5年前(2020年8月31日)を100とした場合の現在(2025年12月12日)の基準価額

これを、先ほどのファンドレポートと同じ期間(5年あまり)にすると、メガ10(Solactive US Growth Mega 10 Select Index)が、突如としてトップに躍り出ます

しかし、それ以外の順位は変わりません。
メガ10 > FANG+ > 一歩テック > Zテック20 > NASDAQ100 > S&P500 > オルカン)

確かに、FANG+・NASDAQ100・S&P500との差もファンドレポートと同じように見えますし、データとして間違いではないと思われますが、違和感を感じずにはいられません。

過去5年「だけ」成績が良いって、何か不気味ね

Solactive US Growth Mega 10 Select の平均リターン

年数S&P500 TRNASDAQ100 TRMSCI ACWI TRNYSE FANG+ IndexZテック20FactSet US Tech Top 20 Index TRSolactive US Growth Mega 10 Select Index TR
120.0527.8023.9640.0432.5539.4941.63
227.4630.7025.9745.9138.3643.4947.15
325.6634.8424.2256.7644.4051.4652.44
525.0026.4421.9734.2531.3932.9037.15
919.4625.7116.8336.5930.5832.4631.08
1017.3922.4914.6632.5927.10-27.06
1116.4321.9213.6333.35--26.80
1519.4324.3215.53---27.78
1912.5917.939.89---19.86
2012.4817.1810.27----
3012.00-9.92----
3712.12-9.06----
最大31.3442.9228.9266.8954.2662.0061.77
最小9.129.477.8128.5120.8526.6319.33
現在(2025年11月28日)時点のリターン(年率平均)(%)

現在までの期間(年数)を横軸、リターン(年率平均)(%)を縦軸としたリターングラフにすると、5年くらいまでは紫(メガ10)が赤(FANG+)を追従していますが、それ以上になると離されていくのが良く分かります。

さらに、年数が伸びるにつれて、リターンはNASDAQ100付近にまで収束していきます

ここからはただの邪推ですが、全期間で一番になるのは難しく、とりあえずアピールのために「過去5年で良い成績が出るように」後出しで銘柄選定のルール決めを行ったんじゃないか、と疑ってしまいます。

それでも、(他の指数が9~11年前のところ)19年前までバックテストしてくれているのは有難いけどね

ダウンロードできないサイトでデータを取得する方法

今回のメガ10(Solactive US Growth Mega 10 Select Index)のデータの元になっているのは、こちらのサイトです。

Solactive US Growth Mega 10 Select Index TR | Solactive | Indices

しかし、このようにカーソルを当てた箇所の日付と、その時の指数値こそ表示されるものの、ダウンロードボタン(リンク)などは無く、全ての日のデータを取得しようとすると大変なことになりますが、じつは一括で取得が可能です。

その方法とは、ずばりこの通りです。
(下記はWindowsの例ですが、Macでも似たような方法で取れるはずです)

データ取得方法

コマンドプロンプト(画面下部の検索窓に「cmd」と入力)で、下記のコマンドを実行

curl --compressed -H "User-Agent: Mozilla/5.0 (X11; Ubuntu; Linux x86_64; rv:120.0) Gecko/20100101 Firefox/120.0" -H "Accept: application/json, text/javascript, /; q=0.01" -H "Accept-Language: de-DE,en-US;q=0.7,en;q=0.3" -H "Accept-Encoding: gzip, deflate, br" -H "Referer: https://www.solactive.com/Indices/?index=DE000SLA4GE4" -H "X-Requested-With: XMLHttpRequest" -H "DNT: 1" -H "Connection: keep-alive" -H "Sec-Fetch-Dest: empty" -H "Sec-Fetch-Mode: cors" -H "Sec-Fetch-Site: same-origin" -H "TE: trailers" "https://www.solactive.com/Indices/?indexhistory=DE000SL0R5R7&indexhistorytype=max" > index_data.json

DE000SL0R5R7:指数ページのURLの末尾部分(Solactive US Growth Mega 10 Select Index TR の場合は、https://www.solactive.com/indices/?index=DE000SL0R5R7
 index_data.json:保存先のファイル名(任意)

そして、取得できたJSONファイル(上記の例ではユーザーフォルダ配下に生成)を、Excelなどで読み込めば、あとは煮るなり焼くなりです。

JSONファイルの読み込み方法(Excel 2019の場合)

ただし、timestamp は 1,149,638,400,000( / 1000ミリ秒 / 60秒 / 60分 / 24時間 = 13,306)=「2006/6/7」になるため、変換は必要です。
(Excelの場合は、「=TEXT(B2/1000/60/60/24+25569,"yyyy/M/d")」などで良いと思います)

一歩テック (FactSet US Tech Top 20 Index) も取れる

FactSet US Tech Top 20 Index (TR) | Solactive | Indices

また、メガ10の指数(Solactive US Growth Mega 10 Select Index)だけでなく、一歩テックの指数である「FactSet US Tech Top 20 Index」も、同じ手順で取得可能です。

ちなみに、今回使ったデータは下記のとおりです。
(他の指数についてはこちらから検索できます)

  • Solactive US Growth Mega 10 Select Index PR:DE000SL0R5P1
  • Solactive US Growth Mega 10 Select Index TR:DE000SL0R5R7
  • FactSet US Tech Top 20 Index (PR):DE000SL0HCB3
  • FactSet US Tech Top 20 Index (TR):DE000SL0HCD9

蛇足ですが、Fang+についてはダウンロード可能なサイト(複数)から入手可能で、Zテック20については連動する指数が存在しないのですが、こちらの特集ページの最下部(「シミュレーションデータをダウンロード」ボタン)から、月次データのみですが入手可能です。

12桁のアルファベットと数字のところを変えると色んなデータが取れるのね

メガ10の19年リターンを踏まえて

少し脱線しましたが今回、メガ10(Solactive US Growth Mega 10 Select Index)の、約19年前(2006年6月7日)からのデータを見ることで、

過去5年間でいかに優れていても、必ずしもその成績が続くわけではない、というのがよく分かったと思います。

もちろん、今後はこの過去5年間の成績が続く可能性もありますが、6年前~19年前の成績に、もしくはそれ以下になる可能性もあります。

それでも、トータルでは今のところNASDAQ100より上回ってはいますが、10銘柄の均等加重平均(等ウエイト)というリスクに見合ったものか、というと疑問が残ります。
(FANG+も、序盤からエヌビディアやテスラを10%組み込んでいたからこその成績であって、これが無かったらNASDAQ100と大差なかったと思います)

(メガ10もFANG+も、せっかくNISAで買えるのに)NISAだと取り崩すまでの数十年間もの間、乗り換えが難しい(利確すると非課税枠が減る、年360万円までの制限もある)のも、歯がゆいところです。

しかし、iDeCoだとスイッチングがあり、(現状は楽天証券でFANG+が予定されているだけですが)今後は少数精鋭系のファンドも追加されていくでしょうし、そもそも税金的にも確実にお得になるのでNISAより優先した方が良いと思います。

iDeCoは年率30%でも損しない理由~数百憶円になってもOK~

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このように、長期投資をするなら、短期のリターンに惑わされずに、冷静に判断しましょう。

iDeCoに資金を積んでおけば、一時的に(追加された)少数精鋭系ファンドに突っ込む、みたいなことも可能になるね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️


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おりおり

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