最近の円安について~投資への影響は?~

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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

最近の円安について

今回は話題ががらっと変わり、最近ニュースなどでもよく取り上げられいる円安と、それによる投資への影響についてお話したいと思います。

そもそも「円安」「円高」とは、為替レート(外国為替相場)を指していて、円安は円の価値が下がる(外貨の価値が上がる)こと、円高は逆に円の価値が上がる(外貨の価値が下がる)ことです。

では為替とは何かというと、為替手形や小切手・銀行振込・郵便為替など、現金以外の方法によって金銭を決済する方法の総称で、

その中でも外国為替は、通貨が異なる国同士の貸借関係を、現金を直接輸送することなく、為替手形や送金小切手などの信用手段によって決済する方法の事だそうです。

こう聞くと何かイメージと少し違うように感じますが、実質は「自国通貨と外国通貨を交換する」事を指します。

この時の交換比率が為替レート(外国為替相場)なのですが、みなさんご存知の通り、これは日々変動しています。

株価と同じで、需要が高くなれば価値が上がり、低くなれば価値は下がります。

例えば、「1ドル140円」から「1ドル150円」になれば、1ドルを買うのに140円あれば良かったのが、150円必要になったわけですから、ドルの価値が上がった(=円の価値が下がった)事になり、「円安」となります。

逆に「1ドル130円」になれば、「円高」となります。

為替も株価と同じなのね

なぜ円安になるのか

では最近、なぜ円安になっているのか、と言うと、日米の金利差が原因と言われています。

金利と言うと、お金を貸したり借りたりする時に発生する利息で、高ければ高いほど貸した(銀行などに預けた)時のリターンが大きくなりますし、低ければ低いほどお金を借りた時の負担が少なく(借りやすく)なります。

ですので、景気が悪い時は金利を下げる事でお金を借りやすくして、各企業に設備投資などをしてもらったり、各個人に住宅の購入をしてもらったりする事によってお金を回して回復させようとします。

リーマンショック以降、どの国も金利を下げていたのですが、近年大きな問題が発生してしまいました。

それが、アメリカのインフレです。

インフレとは物の価値が上がり続ける状態の事を言い、逆に言うとお金の価値が下がる事です。

これも原因は様々なのですが基本的に、物の価値は需要と供給によって決まるため、需要が増加するか供給が減少するかで起きます。

需要の増加はそれだけ購買力がアップ(給与アップなど)しているという事なので良いのですが、供給の減少は外部からの影響(コントロール不可)である事が多く、あまり良い事ではありません。

最近では、ウクライナ戦争(によるロシアからの輸入停止)や中国のゼロコロナ政策(による生産量低下)が原因と言われています。

当然、これらはアメリカのコントロール下に無いため、インフレを抑えるには需要を減らすしか無く、そのため金利を上げてお金を借りにくくして買う量を減らす、という事を始めました。

そうすると景気は悪くなってしまうのですが、アメリカ政府としてはそれは覚悟の上で、インフレの抑制を優先すると公言しています。

それに対し日本は、インフレはそこまで起きておらず、景気回復を優先したい(金利は上げない)という方針です。

ですので、日米の金利差はどんどん広がっているのですが、ここで問題なのが、金利が高い通貨の方が持っている間の利息が高いため、円で持っているよりドルで持っている方が良い、となる事です。

これにより円をドルに換える動きが大きくなり結果的に、円の需要が低い=円安、になるわけです。

金利差は広まる一方だから、円安が止まらないんだね

円安による影響

では、円安になると何か困るのかと言うと、輸入品が高くなる事です。

単純に、10ドルの商品は、1ドル130円であれば1,300円で買えるのですが、1ドル150円になれば(全く同じ物なのに)1,500円になってしまいます。

これに加えてインフレが起こっている国の物だと、元の値段も10ドルから11ドルに上がったりして、そうすると1,650円にもなってしまいますし、これらが最近の急激な物価高の主な原因です。

逆に、日本から海外に輸出する場合は、(その国での価格が安くなる事で)競争力が増して有利になるのですが、多くの家庭では家計に直接影響するものでは無いため、恩恵を受けにくいです。

関節的に言えば、輸出企業が儲かる事でそこに勤める人の給料も上がって、その分お金が使われて他の企業も潤って給料も、となるのでしょうが、

自動車や家電製品など(の輸出)が好調だった時代ならともかく、今はその恩恵を受けられるような大きな産業は少ないように思います。

今の日本にとって、円安は良い事ないわね

投資への影響

ここで気になるのが円安による投資への影響です。

米国株は当然、米国への投資になるわけですから、為替の影響を受けます。

以前からおススメしている3つ(インデックス投資・高配当株投資(米国ETF)・高配当株投資(日本個別株))のうち、高配当株投資(日本個別株)以外は関係してきます。

インデックス投資には投資信託とETFがあり、米国ETFはドルに換えてから買うのでイメージが付きやすいのですが、円で購入する日本の投資信託も(勘違いされやすいですが)投資先が海外であれば為替の影響を受ける事になります。

おすすめしている投資信託(eMAXIS SlimシリーズやSBI・Vシリーズ)も例に漏れず、

どの投資信託を買うべきか~手数料ランキングも公開~

基準価額に為替レートが反映されるようになっているため、例え株価が全く変わっていなくても、円安になれば上がりますし、円高になれば下がります(ドル紙幣を持っているのと同じ)。

ですので、株高かつ円安の時が最も価額が高く、株安かつ円高の時が最も価額が低い、という事になります。

先ほどのアメリカの利上げによる景気後退で株価も下がっていますが、円安によってむしろ(相殺されて)下落がマイルドになっているのです。

アメリカに住んで(ドルで生活して)いる人はもっと阿鼻叫喚になっているね

円安円高で投資判断をしてはいけない!?

しかし、ネットやSNS上では、円安の今、米国株に投資してはいけない、などの意見が散見されます。

中には、今のうちに売却(損切り)した方が良い、というものまでありますが、惑わされてはいけません。

これらはあくまで、今が円安だから今後は(少なくとも今よりは)円高になるであろう、という推測が前提です。

しかし、今が(過去と比べて)円安であるからと言って、これから先どうなるかの指標にはならないのです。

株価の場合、企業価値というものがあり、株価がそれに対して高い(割高)・安い(割安)という基準があるため、下がりすぎていれば(長期的に見れば)上がるであろう、という材料にはなるのですが、
(実際、PER(株価収益率)・PBR(株価純資産倍率)などの指標があります)

為替の場合、いわば国の価値で、いろんな要素が複雑に絡み合っているため、基準など無いに等しいです。

そもそも、それが分かるなら、わざわざ株価にまで影響される米国株なんて買わずに、FXをやった方が良いです。

さらにインデックス投資の場合、こういった株価の割高・割安なども関係なく、上がる企業もあれば下がる企業もある、トータルで見れば世界経済が成長する限り長期的には上がるはず、という前提で投資をするわけですから、タイミングを計る意味がありません。

これに、未来の上下が全く分からない為替が加わるだけですから、円安だろうが円高だろうが関係なく、淡々と積み立て投資を続けるだけです。

理屈が分かっていれば、変な情報に惑わせれる事も無いわね


それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️

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