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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
税制優遇制度を目安にする
前回、どれだけのお金を投資するのかもバランスが大事、というお話をしましたが、
一つの目安として、一般NISA・つみたてNISA・iDeCoなどの税制優遇制度があります。
これらには限度額が設定されているため、これを基準にして、限度額以上は投資に回さずに今を楽しむ(思い出・経験づくりの)ために使う、というやり方です。
こうすれば、税制優遇のメリットを最大限享受しつつ、これ以上投資しても税金がかかるからもったいない、という事で使う事にも抵抗が少なくなるかと思います。
限度額が具体的にどのくらいなのかは過去にお話させて頂いてるのでこちらをご覧ください。
税制優遇制度(一般NISA・つみたてNISA・iDeCo)とは~限度額比較も~
一般NISAとつみたてNISAはどちらか一方しか選べないんだったわね
新しいNISAとは
さて、この税制優遇制度なのですが、2024年から新しい制度がスタートする事になりました。
その名も、「新しいNISA」。
NISA(つみたてNISAと区別するため、一般NISAと表現しています)と同様、非常に紛らわしい名前なのですが、金融庁のサイトにはこうあります。
より多くの方々に長期・積立・分散投資を始めるきっかけとしてもらうため、2024年以降、一般NISAの非課税対象および非課税投資枠が見直され、2階建ての新しいNISAに変わります。
新しいNISA制度
つまりは、一般NISAに取って代わるものになるようです(一般NISAは2023年に廃止)。
これまで金融庁の公式では「NISA」という名称になっていたはずなのですが、さすがに紛らわしいと思ったのか、ついに「一般NISA」という名前を使いだしていますね(笑)
2023年に廃止と言っても、2024年から新たに投資が出来なくなるだけで、2023年までに投資したものについては非課税期間(5年間)は非課税で運用されるのでご安心ください。
慌てて移行を考えるようなものでは無いって事だね
新しいNISAの概要
この「新しいNISA」なのですが、一般NISAから大きく変わる事があります。
それは、2階建ての構造になっていると言う事です。
2階建てと言えば、国民年金と厚生年金の関係が有名ですが、これと同様、2階部分(厚生年金)に入るためには1階部分(国民年金)に入る必要がある、という制度です。
ここで言う1階部分とは年間20万円までの非課税投資枠、2階部分とは年間102万円までの非課税投資枠です(合計で122万円なので、一般NISAより2万円多くなる)。
じゃあ1階部分と2階部分の何が違うねん、となりますが、1階部分はつみたてNISAと同様のルール(つまり、毎月積み立て投資を行う必要があり、投資出来る商品に限りがある)となり、
2階部分は一般NISAに近いルール(一括投資もでき、個別株や海外ETF・REITなど投資可能な商品も多い)となります。
ここでちょっとした裏技なのですが、どうしても1階部分で買えない商品(海外ETFなど)に集中投資したい、もしくは年初などに一括投資したい(1年分の枠を一気に使いたい)、という場合は、
大手のネット証券であれば大抵、1000円などから投資信託を買えて積み立て設定も出来るので、(枠をフルに使う必要はないため)少額で1階部分を使用し、2階部分をフルで活用する、という手もあります。
特例として、今まで何らかの投資をしていて、(新しいNISAでは)個別株しか買わない、という場合は事前に申請しておけば1階部分を使わずに2階部分を使う事も出来るようです。
ちなみに(1階部分でも買える商品に)年初に一括投資したいだけなら、積立設定を毎月1,000円・ボーナス設定を1月に18,8000円、などにすれば1階部分もフルに活用出来ます。
この裏技はつみたてNISAでも使えそうね
理屈上では毎月均等に積み立てるよりリターンは大きくなるけど、下落などで手放してしまうリスクを考えるとおすすめは出来ないかな
新しいNISAで買えなくなる商品
先ほど、新しいNISAの2階部分は一般NISAに「近い」ルールとお話しましたが、実は一般NISAとの違いもあるのです。
それは、(一般NISAで買えていたのに)新しいNISAでは買えなくなる商品もある、という事です。
先ほどの金融庁のサイトにも小さく注意書きがあります。
株式・投資信託等のうち、監理銘柄および整理銘柄に指定されているものと、ヘッジ目的等以外でデリバティブ取引による運用を行っているものは購入することはできません。
新しいNISA制度
デリバティブとは何かというと、株式や債券、為替などを原資産として様々な条件を付けて取引する金融商品のことで、金融派生商品とも言うそうです。
そして、ヘッジとは「回避」を意味する英語で、投資の世界では価格変動リスクを抑えることを指します。
要するに、(例えば)価格変動を大きくするために様々な条件を付けて運用しているものなどはNG、という事です。
具体的には何なのかと言うと、レバナスなどがまさにこれに当てはまるのです。
レバナスの危険性については以前もお話しましたが、金融庁もこれを認識しているのかも知れません。
(注意喚起も行っているようです→レバレッジ型・インバース型 ETF 等への投資にあたってご注意ください)。
ロールオーバーについて
先ほど、新しいNISAは一般NISAに取って代わるもの、というお話をしましたが一般NISAと同様、新しいNISAにもロールオーバーの制度があります。
そして、一般NISAから新しいNISAへのロールオーバーも可能となっています。
新しいNISAでは2階建ての仕組みになるため、ロールロールオーバーの仕組みも複雑になっており、詳しくは先ほどの金融庁のサイトにあります。
・一般NISAで保有している株式・投資信託等については、非課税期間が終了した後、新しいNISAの2階部分の非課税投資枠への移管(ロールオーバー)による継続保有が可能です。
・なお、ロールオーバー可能な金額に上限はありません。ただし、2階部分の非課税投資枠(102万円)を超過する場合は、1階部分の非課税投資枠(20万円)を費消することとなります。・また、一般NISAで保有している株式・投資信託等のうち、監理銘柄および整理銘柄に指定されているものと、ヘッジ目的等以外でデリバティブ取引による運用を行っているものについては、新しいNISAにロールオーバーすることはできません。
新しいNISA制度
新規の投資では1階から使うのが基本(2階だけを使うのは特例を除いてNG)なのですが、ロールオーバーでは2階部分から使われるようです。
そして、先ほどお話した新しいNISAで買えなくなる商品については、ロールオーバーも出来ないと明記されていますね。
ですので、これらの商品を運用している場合、非課税期間が終了した後、課税口座(一般口座や特定口座)に移すか売却するかの二択になります。
しかし、どちらを選ぶとしてもタイミングが問題になってきます。
以前お話した通り、非課税期間が終了した時の価格によっては、損をする(NISAなんて使わなければ良かった、となる)可能性があるのです。
NISA vs つみたてNISA、どちらが良いか?~徹底比較~
ですので、非課税期間終了を待つのではなく、(価格が高い間に)自発的に売却して課税口座で買いなおす(実質、課税口座に移行されるのと同じ)という選択肢もあります。
しかし、これはあくまで(これ以降も保持していたら価格が下がる、と)未来の値動きを予想して行う事ですので、難易度が非常に高い(というかほぼ不可能な)事です。
ですので、かなり難しい判断となる事でしょう。
これを機に(タイミングを考えずすぐに売却して)、リスクが低いインデックスファンドに乗り換えてしまうのも手かもね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️