新NISAよりiDeCoを優先すべき理由2選~新NISAのデメリット!?~

こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

これまでのiDeCoの立ち位置

NISAとiDeCoなのですが、これまではどちらかと言うとiDeCoはNISAの次にやるべき事、みたいなポジションである事が多かったと思います。
(実際にそのように薦めるブログやYouTubeなども多いです)

2023年までは、つみたてNISAの年間の非課税投資枠(年間投資枠)は40万円なので、月にすると33,333円が上限でした。
(きっちり使い切りたい場合は月33,000円+6月12月のみ35,000円など)

ですので、これ以上に投資したい(投資余力がある)場合、特定口座(課税対象)で購入する事になるのですが、それならiDeCoもやってより多く非課税メリットを享受した方が良い、という考え方です。

iDeCoにも月々の投資額(こちらはあくまで年金制度の一種(株で運用すればNISAと実質やっている事は同じですが)であるため、投資ではなく正式には「掛金」と言います)の上限があり、人によって異なりますが、

税制優遇制度(一般NISA・つみたてNISA・iDeCo)とは~限度額比較も~

一般的な会社員であれば、月額 2.3万円(年額 27.6万円)の人が多いかと思います。

ですので、つみたてNISAに約3.3万円 + iDeCoに 2.3万円、で合わせて月に約5.6万円が非課税で投資出来る、というイメージです。

iDeCoには申込みの手間(書面でのやり取りが必要)があるから、NISAの方が薦めやすい、というのもあるね

NISA改正によってiDeCoが不要に!?

しかし、内閣の資産所得倍増計画の一環として、NISAは2024年から大きく改正されることになりました。

NISAはいつ始めるべきか~今が一番のチャンス!?~

これによって年間投資枠が(つみたてNISAの)40万円から120万円(成長投資枠も含めると360万円)まで、一気に増えることになります。

こうなると、月々の投資可能額も10万円(30万円)まで上がるわけですから、(今まで通り)NISAを限度額まで投資した上で、これ以上投資したい(投資余力がある)場合のみiDeCoを活用する、という考え方だと、

(2024年以降は)NISAだけで十分なので(限度額以上に投資するのは厳しいので)、iDeCoは不要になる、という人も多いかと思います。
(実際、一般的な収入で夫婦の成長投資枠まで含めた月60万円を投資に回せる人はほぼ居ないでしょう)

しかし、むしろNISA改正後こそ、iDeCoもやるべき、と考えています。

逆に、NISAを限度額までやってからiDeCoではなく、まずiDeCoを限度額までやって残りをNISAで運用する、くらいでも良いかも知れません。

その理由としては次の2つがあります。

  • iDeCoの方が(一般的に)節税効果が高い
  • iDeCoには非課税保有限度額(生涯投資上限額)が無い

すでにiDeCoをやっている人も辞めなくていいのね

iDeCoの方が(一般的に)節税効果が高い

まず1つ目の節税効果ですが、NISAは(改正前後関わらず)そもそも運用益(譲渡益・配当)に対して掛かる税金が非課税になる制度なのに対して、iDeCoはこれに加えて掛金(投資額)そのものに対しても節税効果があります。

iDeCo改正について~つみたてNISAをも凌駕!?~

詳しい計算は割愛しますが、簡単に言うと例えば、年間の課税所得が330万円~695万円の範囲に収まる場合(厳密にはiDeCoの掛金を含める場合と含めない場合が両方とも収まる場合)、

掛金の30.42%(所得税 20%+住民税 10%+復興特別所得税 20 × 0.021%)が実際の節税額になります。

月額 2.3万円(年額 27.6万円)の場合、約 8.4万円(27.6 × 0.3042)ですから、馬鹿に出来ない額かと思います。
(課税所得が多い場合、(税率が増えるため)節税額はもっと多くなります)

さらにこれは(運用成績に関わらず)必ず節税になる、というのが大きいです。
(NISAの場合、運用結果がプラスにならないと非課税メリットを享受出来ない(節税にならない))

しかしiDeCoの場合、受け取り時に税金が掛かる、という意見もありますが(iDeCoのデメリットとして挙げている所もありますが)、これは誤解を招く表現かと思います。

本来、使ってもいないのに(実質、貯蓄しているだけなのに)非課税になるはずがなく、税金の支払いを繰延べ出来るだけでも大きなメリットですし、(退職所得控除や公的年金等控除などで)その金額自体もかなり減らせます。

実際、退職所得控除だけでも、拠出年数 × 40万円(20年を超えた分は、拠出年数 × 70万円)あるわけですから、月額 2.3万円(年額 27.6万円)なら掛金分には全く税金が掛からない、という事になります。

運用によって 27.6万円 が 40万円(70万円)以上に膨らんだ場合、その分には税金がかかりますが、超えた分の半額に対して累進課税(所得に応じて15~55%(他に収入が無ければほぼ15%、つまり実質 7.5%))なので、実際にかかる税金はかなり少ないでしょう。
(特定口座なら運用益の全額に対して20%なので、比べたら破格と言って良いでしょう)

ただし、唯一の例外として専業主婦の場合(扶養内のパートのみの場合も含む)だけは、掛金の節税効果が無い(そもそも節約する税金が無い)ため、

(僅かとは言え、運用益の一部が課税対象になる可能性があるiDeCoよりも)運用益が必ず全額非課税になるNISAの方が良い、ということになります。

毎月2.3万円貯蓄するだけで(貯蓄額とは別に)ほぼ毎年8.4万円貰える、と考えるといかにお得かが分かるね

iDeCoには生涯投資上限額が無い

もう1つ、iDeCoをやるべき大きな理由として、非課税保有限度額(生涯投資上限額)があります。

ご存知の方も多いと思いますが、新NISAには(年間投資枠の大幅上昇と非課税期間の無期限化によって)富裕層優遇にならないように生涯投資上限額(1,800万円)が設定されることになりましたが、これによる弊害があるのです。

例を挙げた方が分かりやすいと思いますので、月々、投資に回せるお金が5万円あるとします。

この時、全額をNISAに入れる(iDeCoはやらない)場合、30年(1800 / (5 × 12))で生涯投資上限額に到達し、それ以降は非課税枠での投資が出来なくなる(特定口座で投資するしか無くなる)のですが、

iDeCoを併用する(NISA 2.7万 + iDeco 2.3万、にする)場合、約55.6年(1800 / (2.7 × 12))で生涯投資上限額に到達、となるのです。

同様に、投資に回せるお金が月10万円だった場合も、全額NISAに入れると15年(1800 / (10 × 12))、iDeCoを併用する(NISA 7.7万 + iDeco 2.3万、にする)と約19.5年(1800 / (7.7 × 12))になります。

つまり、iDeCoと併用することで、投資額が月5万円の場合は約25.6年、月10万円の場合は約4.5年、非課税枠での投資を延命出来るのです。
(投資額は同じですが、上限到達後は税金がかかる分、NISAのみの方が受取額は少なくなる)

iDeCoには生涯投資上限額は無いわけですから、iDeCoを使えば使うほど長くNISAを活用できる、というわけです。

ですので、(投資に回せるお金がある程度ある人は)まずiDeCoを限度額までやって残りを新NISAで運用する、くらいの認識でも良い、となります。

新NISAになってむしろiDeCoと併用するメリットは増えたのね

まとめ

これらの理由によって、新NISAよりiDeCoを優先すべき(まずiDeCoを限度額までやって残りを新NISAで運用した方が良い)、となります。

しかし、これはあくまで金銭面(投資額に対する受取額)での話であって、iDeCoには資金拘束(60歳になるまでは引き出せない)というデメリットもありますから、実際には何のための投資なのか、使用用途も含めて考える必要があります。

とは言え、15年以内に必要になる予定のお金であれば(投資期間が15年以上取れない場合は)そもそも投資に回すべきではないですし、(現在の年齢にもよりますが)多くの場合、投資の目的としては老後資金となるでしょう。

たとえ60歳未満での引退(FIRE)を目指す場合にしても、そもそも非課税制度だけでの達成は難しいでしょうし、特定口座も含めた資産で達成するのであれば、そちらを先に取り崩せば良いだけです。

そういう意味でも、多くの人におすすめ出来る方法であるかと思いますが、NISA一本の方がシンプルで分かりやすい、いつでも解約出来るという安心感がある、というのもあるかも知れません。

いずれにせよ、しっかりと各制度のメリット・デメリットを知った上で、納得した状態で投資を行うことが大事かと思います。

何より大事なのは継続する事だからね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️

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