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【移動最小リターン】なぜS&P500なのか~70年データで検証~

2026年10月27日

こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

S&P500より日経・NASDAQ・FANG?

ここ数年、特に今年に入ってからの値動きを見ていると、S&P500やオルカンよりも日経平均やNASDAQ100、FANG+(に連動する投資信託)を買った方がいいように思えてきます。

ですが、結論から言うと、老後資金などを目的とした長期投資であれば、S&P500かオルカンをおススメします。

その理由は、リターンの「最小値」にあります。
(先に結果を見たい方は、こちらまで飛んで下さい)

2024年からの値動き

S&P500 TRNASDAQ100 TRMSCI ACWI TR日経平均 TRFANG+ゴールド野村半導体(分配金再投資)情報エレク(分配金再投資)
183.63196.71179.61199.02236.66213.54390.37307.55
一昨年の年初(2024年1月4日)を100とした場合の現在(2026年10月1日)の基準価額 ※円ベース

S&P500やオルカン(MSCI ACWI)への投資がためらわれる理由がこれです。

見方次第では、S&P500の時代は終わった(今後は他の方が伸びる)ようにも見えます。

参考までに、今回はFANG+以上に絶好調、かつ運用期間も長い、野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)(野村半導体)と情報エレクトロニクスファンド(情報エレク)も比較対象にしています。
(どちらも、NISA(成長投資枠)と iDeCo(auアセットマネジメント・SBI証券(2026年12月から))で購入可能)

【SBI証券iDeCo】運用商品見直し~追加10商品を徹底解析~

続きを見る

最小値の求め方

たとえば、過去15年分(2011年1月~2025年12月)のデータがあった場合、10年リターンは1年区切りだと、2011~2020年・2012~2021年・2013~2022年・2014~2023年・2015~2024年・2016~2025年の6パターンあります。

10年リターンのパターン(データが15年分、1年区切りの場合)

11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25(年)

←-------------------→
  ←-------------------→
    ←-------------------→
      ←-------------------→
        ←-------------------→
          ←-------------------→

この中で、最も高いもの(最大値)、低いもの(最小値)、そして中央値が存在します。

また、同じ終了日でも、期間を変えたパターンもあります(上記の例だと、2025~2025年・2024~2025年・2023~2025年・・・2011~2025年の15パターン)。

同一終了日のパターン(データが15年分、1年区切りの場合)

11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25(年)

                             ←→
                           ←--→
                         ←----→
               ・
               ・
               ・
←-----------------------------→

これらの組み合わせで、〇年リターンの最大値・最小値・中央値を求めることができ、中でも最小値は、(少なくとも過去のどんな時期に始めたとしても)これだけ投資期間があれば必ずこれ以上のリターンは出せる、という指標になります。

予定より高いリターンなら問題ないけど低いリターンだと困るから、計画は最小値で立てた方がいいんだね

3種類のリターングラフ

つまり、運用期間を固定した(開始(終了)日を変動させる)パターンと、終了日を固定した(運用期間を変動させる)パターン、運用期間と開始(終了)日の両方を変動させるパターンの3つが存在することになります。

運用期間を固定した(開始(終了)日を変動させる)パターン

運用終了日S&P500S&P500 TRNASDAQ100NASDAQ100 TRMSCI ACWIMSCI ACWI TR日経平均日経平均 TRFANG+ゴールド野村半導体野村半導体(分配金再投資)情報エレク情報エレク(分配金再投資)
2026/9/3020.2221.9523.9624.9217.7220.1117.7820.0831.0227.3239.9246.6623.7428.96
2025/12/3022.8724.6924.6125.5919.1021.5612.90-30.7728.3237.3543.7916.6121.34
2024/12/3021.4523.3828.5229.5716.5919.0711.0213.1843.8919.8935.4641.5816.1120.46
2023/12/2919.6621.7227.8929.0215.4718.0810.8213.0638.0315.5431.6637.1619.4723.16
2022/12/3010.8412.8114.7815.836.579.032.774.8218.4010.2811.8016.225.748.91
2021/12/3016.0218.1727.1828.4212.0114.648.5410.6439.469.1825.8830.6416.8020.18
2020/12/309.1511.3418.7820.086.569.237.59-34.578.8418.5022.5314.8717.29
2019/12/307.149.3613.1414.464.176.846.278.3524.472.8510.1413.9010.8912.78
2018/12/287.219.4413.0614.423.115.754.216.16-2.359.2412.985.317.03
2017/12/2920.0922.6326.3127.9114.7917.7616.9719.07-0.6121.8325.4828.5830.35
2016/12/3022.0224.6726.5428.1916.4419.5617.7219.91-2.2820.4923.2826.2227.48
2015/12/3019.3921.9625.3226.8612.5315.5713.22--2.2514.6516.8017.2218.56
2014/12/3019.0021.5324.1225.5312.5815.6310.60--7.2716.2417.6114.9316.22
2013/12/3019.2221.8528.2029.5215.9319.1612.96--9.78--15.4716.64
最大30.6233.2963.4431.9121.8524.3830.3521.8046.0834.8342.8149.2633.7035.53
最小-11.23-9.28-19.60-19.47-13.73-11.33-14.651.7218.40-14.186.7210.37-19.06-18.48
10年リターン(年率平均)の値(2014年1月~2026年9月) ※全て円ベース

こちらが運用期間を10年に固定し、運用終了日(1ヶ月(各月末)ごと)の年率平均リターンをグラフ化したもの、つまり10年リターンの推移(こちらの結果)です。

このグラフでも、最低リターン(折れ線の一番低い所)は分かりますが、10年の運用結果しか分かりません。

また、開始日から運用期間(10年)前(今回だと、2014 - 10 = 2004年)のデータが無ければ、グラフにプロットすることができません。

終了日を固定した(運用期間を変動させる)パターン

年数S&P500S&P500 TRNASDAQ100NASDAQ100 TRMSCI ACWIMSCI ACWI TR日経平均日経平均 TRFANG+ゴールド野村半導体野村半導体(分配金再投資)情報エレク情報エレク(分配金再投資)
121.7323.1631.1131.9522.6224.7148.5650.9925.9314.6565.9374.5268.0476.24
220.6422.1428.9129.7920.8423.0232.7135.1035.5731.5351.3458.7850.8258.37
324.5426.1830.9131.8923.5525.9030.2932.7141.2130.6259.8068.0044.9652.28
518.3820.0921.8922.8416.3018.6718.5520.9028.3726.8238.4745.2524.5129.85
720.6822.5127.8828.9017.7320.1616.7118.9740.2022.2039.3445.8725.3830.59
1018.5420.5225.4926.6115.4618.0015.0417.2735.7217.2332.2037.8821.1325.44
1518.3120.4824.3825.6614.3117.0114.39--11.2026.5031.1221.3624.64
2010.6312.7517.2118.317.6710.317.30--11.80--11.5413.99
259.3511.4214.4115.337.8010.387.76--12.57--10.3812.43
309.6211.6114.51-7.289.723.84--9.57----
408.91-14.23---3.50--5.94----
507.65-----5.39-------
最大33.8235.4645.9446.9332.9635.3754.3857.1354.8134.2396.30110.0386.5392.90
最小6.079.339.129.945.708.121.4813.1223.373.0622.5126.645.067.00
先月末(2026年9月30日)時点のリターン(年率平均)(%) ※全て円ベース

また、こちらは終了日を現在(先月末(2026年9月30日))に固定し、運用期間(1ヶ月単位)ごとの年率平均リターンをグラフ化したもの(こちらの結果)です。

先ほどのグラフとは印象がかなり変わり、特にゴールドはかなり安定して高リターンを出しているように見えます。

このグラフだと運用期間ごとのリターンは分かりますが、どれも最近の期間を含むため、これが極端に良い(悪い)と、引きずられて全体的に上がって(下がって)しまいます(ゴールド(ここ数年だけ絶好調)が良い例)。

運用期間と開始(終了)日の両方を変動させるパターン

運用
期間
(年)
S&P500S&P500 TRNASDAQ100NASDAQ100 TRMSCI ACWIMSCI ACWI TR日経平均日経平均 TRFANG+ゴールド野村半導体(分配金再投資)情報エレク(分配金再投資)
最大値最小値中央値最大値最小値中央値最大値最小値中央値最大値最小値中央値最大値最小値中央値最大値最小値中央値最大値最小値中央値最大値最小値中央値最大値最小値中央値最大値最小値中央値最大値最小値中央値最大値最小値中央値
165.46-51.387.7568.81-50.2112.25104.30-63.8916.9280.67-63.8817.6157.94-54.768.4562.41-53.4111.3399.33-48.768.1378.11-21.5616.83122.86-32.5636.0491.93-36.183.51161.41-24.4726.66160.93-54.448.48
254.12-34.656.6356.90-33.2211.9676.52-49.4114.7355.02-49.3815.2437.78-35.447.3540.61-33.719.9256.57-34.468.1441.47-3.3714.2688.85-5.3632.7964.19-26.832.4083.51-6.1325.0366.35-40.6810.24
350.54-21.516.6753.56-19.8213.1566.33-36.7216.0744.81-36.6717.6536.56-21.607.0939.17-19.419.6235.68-26.838.1736.482.1111.7162.1918.4033.0149.10-18.792.3974.660.6824.4254.88-36.0610.95
530.62-11.236.1833.29-9.2812.1263.44-19.6015.3031.91-19.4718.5321.85-13.737.3524.38-11.339.8332.32-14.658.5421.931.7212.6046.0818.4032.1134.83-14.181.8649.2610.3722.5935.53-18.489.52
722.13-9.834.9324.03-8.0812.7441.44-10.9515.7631.02-10.7419.1019.01-7.245.7721.50-5.048.2626.41-13.756.9820.835.8911.4741.8221.7033.3128.03-12.672.5450.2812.6922.1135.46-10.588.94
1018.98-7.695.5121.37-5.3211.1031.91-10.1713.9828.30-9.8314.3816.02-5.535.9018.59-3.548.1619.17-9.366.3718.508.4211.8536.6230.4533.0719.48-10.144.9640.5813.3124.3127.81-12.215.79
1519.13-3.064.8021.321.488.8725.180.8211.8926.461.4314.2515.12-1.003.9717.841.206.5816.50-7.874.77------14.01-9.436.9432.0920.7226.6624.89-5.757.41
2011.31-0.784.0613.414.757.9217.983.1510.6619.083.9315.058.290.674.0110.942.836.3216.05-6.954.19------13.54-7.865.94---14.73-0.368.10
259.500.695.5111.577.389.1315.187.7111.2016.108.5310.957.963.494.9610.545.847.3814.66-4.232.52------13.97-4.964.04---12.673.796.12
3010.551.014.9012.637.8910.2016.169.9313.12---7.743.155.6710.205.568.109.49-1.682.17------10.43-1.583.15------
409.191.754.83---14.5113.2013.58---------6.561.673.44------6.720.162.71------
507.912.594.47---------------6.083.284.98---------------
運用期間ごとの最大・最小・中央リターン(年率平均)の値 ※全て円ベース

そして、こちらが運用期間と開始(終了)日の両方を変動させて、運用期間ごとのリターンの最大・最小・中央値をプロットしたグラフ(こちらの両方の組み合わせ)です。
(野村半導体と情報エレクトロニクスファンドは分配金再投資後の基準価額)

ここで、重要なのは最小値(実線)です。

これがプラスに転じる(それ以上ではマイナスにならない)年数こそが、(確実にプラスにするために)必要な運用期間、ということになります。

この観点で見ると、S&P500とオルカン(MSCI ACWI)は 14~15年 になりますが、

日経平均は35年(トータルリターンだともう少し短いと思いますが)、ゴールドに至っては40年近くもの年数が必要です。

それで言うとFANG+(2018年1月~)や野村半導体(2009年8月~)は3年ほどでプラスに転じているのですが、これはデータ(運用開始からの年月)が少なく、とりわけリーマンショック(2007年)とITバブル崩壊(2000年)を含む期間が無いからです。

その点、情報エレクトロニクスファンド(1997年4月~)は、最近の値動きではこれらに匹敵する成績であるものの、最小値がプラスに転じるには20年余りを要する、という結果になっています。

30年以上の実績(データ)があって、最小値が15年以下でプラスに転じるのはS&P500とオルカンだけなのね

今後は何を買っても変わらない!?

以上から、長期投資で確実に増やしたいのであれば、S&P500かオルカンが良いと思いますが、そうは言ってもITバブル崩壊やリーマンショックの頃と現在では違うことがあります。

それは、S&P500やオルカンであっても、特定のテーマ(現在はAI関連)の比重が大きい、ということです。

つまり、AI関連企業が伸びればS&P500やオルカンもかなり上がりますし、仮にAIバブル崩壊、なんてことがあった場合、FANG+や野村半導体ほどではないにしろ、ただでは済みません。

ですので、(時価総額加重平均型であれば)何を買っても過去データほどは変わらない、ということになります。

しかし、そうなると余計にコスト(信託報酬など)が低いものの方が良い、となって、やはりS&P500かオルカンがおススメになります。

とは言え、どの指数を選ぶにしろ、一番重要なのは何と言っても継続することなので、自分が納得するものがあるのなら、それを貫くのも手かと思います。
(特定口座なら、ゴルナス・ゴルプラも良い選択肢です)

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特にNISAなら、取り崩し期まで考えて選んだ方がいいわね

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