成長投資枠の使い方~新NISAで広がる可能性~

こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

成長投資枠とは

2024年からスタートする新NISAでは年間の投資限度額(非課税限度額)の大幅アップや、非課税期間の無期限化が大きくクローズアップされていますが、それ以外にも大きな改正があります。

それは、「成長投資枠」というものです。

これまで(2023年まで)は、NISA制度と言えば、「(一般)NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」の3つがあり、これが一本化されます。
(新NISAは18歳未満の人は利用出来ないようなので、「ジュニアNISA」は実質、廃止と言って良いでしょう)

このうち、一般NISAは非課税期間が5年、つみたてNISAは非課税期間が20年となっているため、(ロールオーバーすれば一般NISAでも6年以上保有可能なものの)基本的には長期投資であればつみたてNISAが適しています。

ただし、一般NISAには大きなメリットとして、投資出来る対象が多い、というものがあります。

つみたてNISAでは、ほぼ(国が認めた一部の)投資信託しか買えないのですが、一般NISAでは個別株やETFなども購入する事が出来ます。

ですから、新NISAで一本化するにあたって、この一般NISAのメリット残してくれているわけですね。

具体的には、(正式決定ではないですが)おそらく年間240万円(生涯投資限度額1200万円)が成長投資枠になりそうです。

これに対し、残りの年間120万円(生涯投資限度額600万円)は「つみたて投資枠」と言い、これまで通りほぼ投資信託しか買えないものになると思われます(合計で年間360万円(生涯投資限度額1800万円)となる)。

成長投資枠の方が大きいのね

つみたて投資枠>成長投資枠!?

ただし、生涯投資限度額については、この2つは完全に分かれているわけではなく、1800万円のうち1200万円が成長投資枠、といった発表がされています。

これは、残りの600万円がつみたて投資枠、というわけではなく、1800万円全てをつみたて投資枠(120万円 × 15年)としても良いし、このうち一部(1200万円が限度)を成長投資枠として使う事「も」出来る、という意味かと思われます。

つまり、つみたて投資枠は成長投資枠を内包しているわけですね。

ですが、(分かれているはずの)年間の投資限度額(非課税限度額)についても、(成長投資枠≒一般NISAと考えると)成長投資枠で(つみたて投資枠と同じ)投資信託も買えるはずですから、

投資信託を年間360万円(つみたて投資枠+成長投資枠で)買う、ということも出来るはずです。
(逆に個別株やETFのみを買う場合、年間240万円(成長投資枠のみ)までになる)

買い方についても、(つみたて投資枠≒つみたてNISAとなるなら)つみたて投資枠は(その名の通り)つみたて投資を前提とした金額しか投資出来ないと思われます。

つまり、非課税限度額をその年の残りの月数で割った金額、例えば、前年12月までに設定する場合は月間10万円(120 / 12)、5月に設定する場合は月間20万円(120 / 6)、11月に設定する場合は月間120万円(120 / 1)が限度になります。

ちなみに、ボーナス設定を使って、月間投資額を1000円に設定にしてボーナス設定を1月に118.8万円(120万円 – 1000円 × 12)にする、みたいな感じで1年分を(ほぼ)一括投資する、みたいな裏技は使えると思われます。

これに対して、成長投資枠は(一般NISAと同様に)好きなタイミングで投資出来るものになるでしょう(極論、年明けすぐに240万円を一括投資、みたいな事も可能)。

しかし、こちらについても投資信託と個別株・ETFの関係と同様、成長投資枠でつみたて投資をしても良いですから、月間30万円 × 12ヶ月(年間360万円)にすることも出来ます。
(自動設定が出来るかどうかは証券会社によりますが、(ニーズを考えると)おそらく対応してくる会社が多いと思われます)

投資信託しか買わない人は実質、年間360万円・生涯1800万円に枠が拡大される、と思っていて良さそうだね

非課税制度と配当金

というわけで、(つみたて投資枠で買える)投資信託しか買わない人にとっては、今回の改正はただの枠の拡大でしかない(だからここがクローズアップされている、とも言える)のですが、成長投資枠を上手く活用する、という方法もあります。

それは、(成長投資枠のメリットを生かして)つみたてNISAでは買えなかった投資信託や個別株・ETFを買う、というものです。

とは言え、優秀な(手数料が低い)投資信託は大抵つみたてNISAに対応していますし(あえて手数料を高いものを買っても意味が無い)、ETFも(見た目のコストは安いものの)トータルで考えるとあまりお得ではなかったりします。

投資信託 vs ETF~どちらがお得か?徹底比較~

こちらの税金(課税後の再投資と二重課税)の問題は(NISA枠で買う限り、非課税なので)無いのですが、その代わりに非課税制度ならではの問題があります。

それは、(トータルの収益が同じなら)配当金が多ければ多いほど(生涯の)限度額が膨らみにくい、というものです。

例えば、分配金はゼロだが毎年5%ずつ価格が上昇する投資信託と、毎年5%ずつ配当金が出るが価格は変動しないETFがあるとします。

理論上は、(配当金を都度、再投資すれば)どちらも同じ結果になるはずです。

ですが、例えばこれを1200万円(成長投資枠の生涯上限)まで投資して10年経った後はどうでしょうか?

前者は(含み益が加わって)約1976万円になりますが、後者は(限度額に達した後は再投資が出来なくなるため)1200万円のままです。

こうなると11年目の利益(含み益も含む)は、というと、前者は約1976万円の5%(98.8万円)、後者は1200万円の5%(60万円)になります。

厳密に言うと、後者の(限度額に達した後の)配当金は特定口座で運用する事も出来るためここまで差は無いのですが当然、これの運用益には税金が発生するため、不利である事に変わりはありません。

非課税制度は分配金が出ない投資信託の方がお得なのね

成長投資枠の使い方

ですが、これはあくまで限度額に達した後の話で、そもそも限度額に達していなければ関係ないですし(非課税枠で再投資も出来る)、達していてもこれ以上再投資しない前提であれば問題ありません。

そういう意味では、成長投資枠を生かした有効な使い方として、引退(つみたてを終えた)後があります。

成長投資枠を高配当株(日本の個別株や米国の高配当ETF)にして、NISAで貯めた資産を、引退後に取り崩すのではなく、配当金を受け取り続けるために取っておくのです。

こうすれば、例えば配当金が4%であれば最大、年48万円(1200 × 0.04)、月4万円を非課税で(理論上は)死ぬまで永遠に受け取り続ける事が可能です。

単体として見ると少額ですが、公的年金に加えて年金を生み続けてくれるマシンだと考えると、結構大きいと思います。

とは言え、(実際は)老後に必要な金額は死ぬまでずっと一定ではないのですし、(高配当株を持ち続けるやり方だと)死ぬ時に必ずロスが発生するのですが、

投資と健康寿命~NISA改正による弊害!?~

不安が解消されるという意味では、(理論上は)何歳まで生きても大丈夫、という仕組みは一考の余地がありそうです。

安心感を取るか、実益を追い求めるか、後は好みだね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️

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