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お金

インド株投資はアリかナシか~潜む2つの罠~

2024年7月14日

こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

インド株のインデックス一覧

インドと言えば、人口で中国を抜いてトップになり、GDPもアメリカ・中国・ドイツ・日本に次いで5位にまで付けており、投資先としても一定の人気があります。

オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)など)にも含まれていますが、その比率は2023年9月末時点で1.7%と低く、これではどんなに伸びても恩恵はわずかです。

ですから、それとは別にインド株を持ちたいところです。

幸い、インド株にもインデックスがあり、主要なものはこの3つです。

Nifty 50 IndexインドSENSEX IndexMSCI India Index
指数基準日1995年11月3日1979年4月3日1992年12月31日
投資対象・
ユニバース
NSE上場銘柄ボンベイ証券取引所
上場銘柄
インドの株式市場
上場銘柄
リバランス頻度半年に1度
(3・9月)
半年に1度
(6・12月)
四半期に1度
(2・5・8・11月)
ウエイト決定方法浮動株調整後
時価総額加重
浮動株調整後
時価総額加重
浮動株調整後
時価総額加重
上位10企業
指数ウエイト
58.80%67.30%45.70%
インドを代表する株価指数の⽐較(iFreeNEXT インド株インデックス ファンドレターより抜粋)

パフォーマンスについては、長期で見るとそれほど差はないようです。

各株価指数のパフォーマンス推移(1995/11/3〜2023/04/28)
iFreeNEXT インド株インデックス ファンドレターより抜粋)

この右肩上がりと27年強で16~18倍になっている所を見ると、人気なのも納得です。

人口増加は2060年頃まで続くと予測されているね

インド株ファンドの比較

では、インド株に投資するファンド(投資信託)ですが、コストが安いものをピックアップするとこのようになります。
(他にも多数ありますが、どれも信託報酬が1%超えなので非推奨です)

委託会社名ベンチマーク信託報酬
(目論見書)
合計コスト
(運用報告書)
設定日NISA対応 ※1当 期信託報酬売買委託手数料有価証券取引税その他費用
iFreeNEXT インド株
インデックス
大和アセット
マネジメント
Nifty50指数0.473%1.383%2023/03/13〇  2023.3.13~
2024.3.12
0.639%0.543%0.185%0.015%
auAM Nifty50
インド株ファンド
auアセット
マネジメント
Nifty50指数0.297%2023/08/29
SBI・iシェアーズ・インド株式
インデックス・ファンド
(サクっとインド株式)
SBIアセット
マネジメント
BSE
SENSEX
インデックス
0.4638%程度2023/09/22
iTrust
インド株式
ピクテ・
ジャパン
なし
(アクティブ
ファンド)
0.9828%程度0.913%2018/04/032023.4.11~
2024.4.10
0.383%0.530%
eMAXIS
インド株式インデックス
三菱UFJアセッ
トマネジメント
Nifty50指数0.44%以内0.049%
(1.437% ※2)
2024/02/222024.2.22~
2024.3.5
0.015%0.034%0.000%

主要なインド株ファンドの比較
※1   ✕:非対象 〇:成長投資枠のみ対象 ◎:つみたて投資枠・成長投資枠ともに対象
※2 合計(運用報告書)× 信託報酬(目論見書)/ 信託報酬(運用報告書)で計算した結果

新しい(設定日からあまり期間が経っていない)ファンドが多いため、運用報告書がまだ出ておらず実質コストが分かりづらいのですが、出ているものを見ると、

他のインデックスファンド(オルカンやS&P500、NASDAQ100)などと比べて、信託報酬も高いですが、それ以外のコストもかなり高めな傾向があるようです。
(eMAXIS インド株式インデックス も短期間の集計とは言え、信託報酬とその他の割合を見ると例外では無さそうです)

MSCIインディア指数に連動するファンドは今のところ無いようです。
(ETFも日本で買えるものは INDL(DirexionデイリーMSCIインド株ブル2倍ETF)のみ)

また、NISAのつみたて投資枠の対象となっているのはアクティブファンドである、iTrust インド株式 のみとなっています(設定日から5年以上経過しているため)。

アクティブファンドがコスト最安組に食い込んでくるのもインド株の特徴、というかインデックスファンドが高すぎてそうなってしまっています。

他のファンドも成長投資枠の対象ではありますが、実は上2つも当初はNISA自体の対象外で、対象となったのは2024年からです。

NISA対象のインデックスファンドが増えたのと、eMAXISシリーズが出たのが、インド株投資の追い風になっていそうね

罠1:為替

しかし、美味しい話には裏があります。

まず1つが、為替です。

インドの通貨はインド・ルピーですが、これ自体の価値が年々下がっているのです。

これはINR / USD(1米ドルあたり何インドルピーか)のチャートですが、右肩下がりになっていることが分かると思います。

指数はインドルピー建てであるため、先ほどのグラフは実はドル換算すると、それほど高いリターンにはなりません(NASDAQ100どころか、S&P500と変わらない程度になります)。

リスクを負ってS&P500と変わらないのであれば、米国の中でハイリスク投資(NASDAQ100やFANG+など)した方が良い気がします。

ですので、過去の成績を見て、ではなく今まで以上に伸びる、と見るのであれば選択肢に入って来る、という感じです。

通貨の価値低下を含めても、さらにナスダックやFANG+より伸びるならアリだね

罠2:キャピタル課税

もう1つ問題なのが、税金です。

NISAであっても外国税(10%)は掛かる、というのは有名ですが、これはあくまで配当金(インカム)に対してのみです。

三重課税はNISAでも不可避~無分配のファンドも対象~

続きを見る

譲渡益(キャピタル)に関しては、租税条約で現地では非課税になるようになっています(なので特に配当利回りが高いもの以外は気にしなくて良い程度です)。

しかし、これはアメリカや他の先進国、中国などの話で、インドは例外のようです。

そのためか、各ファンドでは先物取引を利用したりして回避しているようですが、それが信託報酬以外のコストが高い、

またNISAの条件(デリバティブ取引を用いた一定の投資信託等を除外)に抵触し、昨年までNISA対象外だった(リスクリターンを増やすためではない、と判断されて今年から対象となった?)理由かと思われます。

ファンドの特色

インドの株式に投資し、Nifty50指数(配当込み、円ベース)の動きに連動させることをめざして運用を行ないます。

信託財産の規模によっては、日本国債に投資するとともに、インドの株価指数を対象とした先物取引を利用します。

効率性の観点から、インドの株価指数との連動をめざすETF(上場投資信託証券)に投資する場合があります。

iFreeNEXT インド株インデックス 交付目論見書 より抜粋

いずれにせよ、米国株などには無いコストがどこかに乗るのは避けられないでしょう。

また、GDPと株価は必ずしも相関しない、カースト制度が足枷になる(優秀な人材や技術は米国企業に流れる)、という意見もあり、なかなか一筋縄では行かなそうです。

もちろん、買う人が多ければ多いほど価格も上がるので、そういったデメリットがある方が割安で買える、という考え方もありますが、ちゃんと納得した状態で買った方が後悔が無いと思います。

選択肢としてはアリだけど、上級者向けって感じね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️


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