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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
結論から
最近は少し落ち着いてきたものの一時期、記録的な円安を記録した事は記憶に新しいでしょう。
そんな中、一部の間で話題になったのが、為替ヘッジ(ありの投資信託やETF)です。
ここでもおススメしている投資(NISAやiDeCoの活用)ですが、今回はそこで購入する商品として為替ヘッジありの商品はアリなのか?というお話になります。
結論から申しますと、個人的には円安・円高関係なくナシ(為替ヘッジなしの方が良い)です。
なぜなのか、についてお話していこうと思います。
SNSなどでも、ちらほら目にするようになったわね
為替ヘッジとは
そもそも、為替ヘッジとは何なのか?ですが、為替取引等を利用し、円高・円安といった為替変動による損益を回避(ヘッジ)することの事を言い、
「為替ヘッジあり」の投資信託やETFは為替リスク(為替によって価値が上下する事)を自動的に抑えてくれる商品、という事になります。
ここでもおススメしている、全米株や全世界株に投資するには、その国のお金で買わなければならないため、円を外貨に換える必要がありますし、売却時も(日本で使う為には)外貨を円に換えなければならないため、通常は為替の影響を受けます。
これは日本の投資信託やETFであっても同様で、我々が売買する時は円でやり取りしているのですが、内部の運用では海外の株やETFを売買しているため、為替の影響は受けます(価額に反映されている)。
海外の資産を買っているわけですから、資産の価値が同じなら、円高(円の価値が高い)時に買ったり、円安(円の価値が低い)時に売った方が得、という事になります。
(株式の場合、これに株価の上下が加わる事になります)
もちろん逆だと損する事になるので、円安の今買うなら(為替の影響を受けない)為替ヘッジありの商品の方がいいのでは?という事で注目されているわけです。
円安株安から円高株高に振れた場合、通常なら相殺されるけど、為替ヘッジありなら株高の恩恵だけ受けられるんだね
つみたてNISAでも可能
ですが、(特に株式は)為替ヘッジが無いものが一般的で、為替ヘッジがある商品は名称に「為替ヘッジあり」「為替ヘッジ型」などの表記がされている事が多いです(表記が無いものは大抵が為替ヘッジなし)。
とは言え、(投資可能商品が限定されている)つみたてNISAでも投資出来る為替ヘッジありの商品があります。
金融庁のサイトにつみたてNISA対象商品届出一覧がありますが、こちらを見ると、つみたてNISA対象商品(216本)のうち、為替ヘッジありの商品は5本(うち1本はバランス型のため、純粋な株式は4本)と少ないものの、存在しています。
その4本というのがこちらです。
名称 | 信託報酬 |
---|---|
大和-iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり) | 0.209% |
One-たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり> | 0.22% |
三菱UFJ国際-つみたて先進国株式(為替ヘッジあり) | 0.22% |
野村-野村インデックスファンド・外国株式・為替ヘッジ型 | 0.605% |
この4本、全て「MSCIコクサイ・インデックス」という同じ指数に連動しています。
(ちなみにiDeCoにも、(金融機関にもよりますが)この指数に連動する為替ヘッジありの商品があります)
この指数は、日本を除く先進国の株価動向を示す指数で(先進国株式全体を対象とする「MSCIワールド・インデックス」から日本を除いたもの)、割と有名なもの(連動するファンドも多い)です。
為替ヘッジなしのもので、有名どころでは「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」などがあります。
全米株や全世界株とは少し違いますが、米国が70%近くを占めているため、全米株(100%)と全世界株(約55%)のちょうど中間くらいのイメージになるかと思います。
全米株式 vs 全世界株式~つみたてNISAで何に投資すべきか~
以前にもお話した通り、いずれにしても米国以外の影響はあまりないので大差なく、(全米株・全世界株と同様に)先進国株式も投資先としては申し分ないかと思います。
つみたてNISAやiDeCoでも、全米株や全世界株とあまり変わらないものに投資しながら為替ヘッジ出来るのね
全米株にしたい場合は
とは言え、投資先については好みもあるでしょうから、全米株または全世界株にしたい、という方も居ると思います。
つみたてNISAの対象では無いですが、S&P500に連動するETFで以下のものがありました。
名称 | 信託報酬 | 分配金利回り |
---|---|---|
上場インデックスファンド米国株式(S&P500) 為替ヘッジあり(2521) | 0.06% | 0.95% |
iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF (為替ヘッジあり)(2563) | 0.07% | 1.11% |
MAXIS米国株式(S&P500)上場投信 (為替ヘッジあり)(2630) | 0.07% | 0.84% |
全米株(CRSP USトータル・マーケット・インデックス)や全世界株(MSCI ACWI または FTSE GACI)に連動するものは見当たりませんでしたが、
(NASDAQ100はありましたが非推奨のため除外)
どうしてもS&P500やMSCIコクサイ・インデックスに含まれないものにも投資したいなら、(一部は為替ヘッジなしになりますが)別で買えばいいだけなので、そこまで問題にはならないと思います。
しかし、ETFは(少額投資の場合は特に)投資信託と比べて不利になる事が多いため、悩ましい所です。
国内の(東証上場の)ETFだね
為替ヘッジのデメリット
しかし、為替ヘッジありの場合、それ相応のデメリットも当然あります。
上で紹介した為替ヘッジありの投資信託(先進国株式)にしてもETF(S&P500)にしても、同じ指数に連動する為替ヘッジなしの商品(eMAXIS Slim 先進国株式インデックス は 0.1023%、VOO は 0.03%)よりも信託報酬が高めになっているのですが、
これとは別に為替ヘッジ自体にもコストがかかります(価額に反映されるため表面上のコストとして計上されない)。
一般的に、為替ヘッジのコストは「外貨の短期金利 - 円の短期金利」がベースになると言われていて、(自国と比べて)投資先の国の金利が高ければ高いほど、為替ヘッジのコストも高くなります。
ですので、日本の金利の方が高ければ逆にマイナスに振れる(ヘッジありの方が得になる)事もあるのですが、現在、日本は超低金利になっていて、これより低い国はほとんど無いでしょう。
そもそも、円安の一番の原因とされているのが日米の金利差(日本の金利が低く、アメリカの金利が高い)なのですから、
この金利差が無い(為替ヘッジのコストが安い)状態なら円高になっているわけで、それなら為替ヘッジは要らない(むしろ無い方が良い)です。
必要な時はコストが高くて、要らない時はコストが安い、という何とも痒い所に手が届かない仕組みなのです。
そもそも、株に投資している時点でリスクは許容しているわけですから、違いはその大小だけで、
為替リスクも加味した上で(円安株高 → 円高株安 という最悪の結果になっても大丈夫なように)投資額を調整した方が良いかと思います。
投資期間が長ければそれでもプラスになるわね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️