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お金

iDeCoから埋めてNISAから使う、が良い理由~特定口座は4年間だけ利用~

2025年3月2日

こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

積み立て・取り崩しの優先順位

積み立てはNISAが先で特定口座が後(生涯投資枠(1,800万円)を埋めてから)、取り崩しは特定口座が先でNISAが後、というのはよく聞く話かと思います。

これは、(新)NISAの非課税期間が恒久(無期限)で、出来るだけNISAでの運用期間を長く、(税金が掛かる)特定口座での運用期間を短くするためですが、NISAとiDeCoにもはっきりと優先順位があります。

それは、積み立てはiDeCoが先、取り崩しはNISAが先、です。

もちろん、iDeCoの掛金の上限額以上に積み立てる余裕があれば、その分はNISAに回すのですが、iDeCo(の掛金上限額)を埋めるのが優先、という意味です。
(「積み立て可能額 < iDeCoの上限額」の場合は、全額をiDeCoにせず一部を(資金ロックが無い)NISAに充てた方が(万一を考えると)良いケースもあります)

その理由は、NISAと特定口座の優先順位(税金)とは少し違い、(実質の)生涯投資枠と、(所得控除による)生涯入金額です。

例えば、同じ「月10万円を20年間」の積み立てでも、これだけの差が出ます。

ポイント

・NISAに月10万円 を15年、その後 iDeCoに月2.3万円 を5年 → 1,938万円
・NISAに月7.7万円 + iDeCoに月2.3万円 を20年       → 2,352万円
 (最後の6ヶ月はiDeCoのみ)

※積み立てに必要な金額は前者が月10万円、後者は実質月9.54万円(税率20%の場合)

iDeCoを併用すべき理由~NISAの1800万円が埋まらない場合も~

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iDeCoに生涯投資枠は無いため、出来るだけ長い期間、多い金額を積み立てた方が有利なのはもちろん、月2.3万円で税率20%(iDeCo以外の課税所得が 195万円~330万円)なら 2.3 × 0.2 = 0.46万円 の減税効果があるため、実質の手出しは 10 - 0.46 = 9.54万円 で済みます。

その分、多く入金できる、と考えれば生涯の入金額の差も「ちりつも」になります。

月2.3万円でこれですから、(現在、最も可能性が高いと思われる)月6.2万円に拡充されたら、どれほどの差になるかは想像に難くないと思います。

その代わり出口の課税はありますが、運用に回せる金額が増えるメリットに比べたら微々たるものと言っても良いでしょう。

住宅ローンを繰り上げ返済せずにNISAをやった方が良い、みたいなのと似たような考え方だね

取り崩しでNISAが先の理由

また、取り崩しの順序についても、どれだけ非課税制度で長く保有するか、で考えるのですがiDeCoの年金受け取りは税金および社会保険料の都合上、かなり不利になるため、

ほとんどのケースで全額(または大半)を一時金で受け取る事になり、受け取ってから使うまでの間の運用を考える必要があります。

現金のまま取っておくのは機会損失なので当然NGとして、(今後の増税や社会保険料への反映を考えると特に)特定口座も出来れば避けたい所です。

金融所得課税が30%に増税!?~増税後の社会を生き抜くには~

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そこで登場するのがNISAです。

iDeCoは一度受け取ってしまうと終わりですが、NISAは使った(売却した)後も再利用できる(非課税枠が復活する)ため、これを利用してiDeCoを受け取った後の運用先とします。

また、iDeCoも60歳を過ぎて(かつ公的年金の支払いが終わって)拠出が停止した後も、受け取る(現在は最大75歳)までの間も運用は続くため(運用指図者)、NISAの取り崩し終了が遅くても問題ありません。

逆にNISAの取り崩し終了が早すぎて60歳より前になるとアウトですが、そんなペースだとそもそも取り崩し計画として破綻していると思います。

iDeCoを先に使う場合、60歳以降からしか取り崩しを開始できないわけですから、それと比べると自由度も高いと言えます。

iDeCoは必ずしも運用益が全て非課税になるわけではない(運用益が退職所得控除を超えると実質、一部は課税になる)ため、本来であれば、運用益が100%非課税になるNISAの運用期間が最も長くなる方法がベストなのですが、

それをするために、iDeCoを先に受け取って(NISAが埋まっているため)特定口座で運用しながら取り崩さざるを得なくなる事を考えたら、NISAの運用期間が少々短くなってでも先に取り崩して枠を空けた方が良い、というわけです。
(「NISA - iDeCo」よりも「iDeCo - 特定口座」の差の方が大きい)

総合的に考えて一番お得になる順番なのね

iDeCo受け取りのベストタイミング

では、iDeCoはいつ受け取れば良いかですが、正解は「NISAが枯渇する前年の年末」です。

NISAには360万円の年間投資枠があり、毎年その金額ずつまでしか入金できません。

つまり、NISAが枯渇する「iDeCoの手取り額(資産額から税金を引いた金額)/ 360万円」年前に受け取りでも良さそうですが、iDeCoを受け取った後はそのお金から取り崩した(NISAへの移行と同時進行する)方が無駄が無いですし、

期間が長くなるほど相場次第で枯渇が読めなくなるので、この方が確実だと思います。

また、NISAの年間投資枠がリセットされるのが年跨ぎなので、できれば年末が望ましいです。(12月と1月で360万円ずつ入金すれば、ほぼ720万円一括のようなものです)

ただし、下記のように支払いまでの期間を考慮して申し込む必要があります。
(万一を考えて、11月に受け取るくらいの予定の方が良いかも知れません)

老齢給付金(一時金)お受取までのスケジュール例

「当月20日(20日が士日・祝日の場合は前営日)までに、JIS&T社に不備のない状態の必要書類が到者した場合、翌月20日(金融機関が休業日の場合には直後の営業日)に給付金をお支払いする」というスケジュールが標準的なお取り扱いとなります。

個人型確定拠出年金(iDeCo)の給付 | 個人型確定拠出年金(iDeCo) | 楽天証券

こうして、720万円をNISAに入れたあと、次は1年後に360万円、2年後にまた360万円、という形になるため、残りのお金はその間だけ特定口座で運用します。
(この間の取り崩しも特定口座から行います)

当然、運用期間が短いため、特定口座を売却する時に評価損益がマイナスになっている可能性も十分にあるのですが、気にする必要はありません。

なぜなら、同じ商品であればiDeCoから特定へ、特定からNISAへ移しているだけですし、特定のマイナスを他のプラスと相殺できないとは言え、(そもそも非課税枠なので)その必要が無いからです。

どうしても気になる場合、S&P500ゴールドプラス(ゴルプラ)などにしておけば、短期間でもマイナスになる可能性をかなり減らせると思います。
(NISAやiDeCoでは買えませんが、こういう一時的な特定口座の利用時には持って来いです)

S&P500ゴールドプラスについて~投資期間5年でOK!?~

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特定口座を使う期間(利益)を最小化すれば、源泉徴収(確定申告なし)の利益が社会保険料に反映になっても安心だね

4%ルールでNISAが枯渇するのはOK

しかし、4%ルール(理論上、枯渇しない金額)で取り崩しをしているのに、NISAが枯渇している時点でアウトでは?と思われるかも知れませんが、その心配はありません

4%ルールというのは、NISA・iDeCo・特定口座などでそれぞれ成立させなくても、合計の資産額で設定すれば良く、取り崩しを(資産割合に応じて)それぞれから行う必要もありません。

全体の4%の金額でNISA「だけ」を取り崩せば、当然NISAは枯渇しますが、その間にもiDeCoは膨らみ、iDeCoだけで4%ルールが成立するようになっているはずです。

今の月2.3万円だと年率8%で20年積み立てた後、10年運用でも3,000万円程度ですから、実際は難しいように見えますが、その頃には公的年金の受給も始まりますし今後、上限額が拡充されれば十分可能な話かと思います。

また、(公的年金が少ない)個人事業主は、小規模企業共済を組み合わせることもできます。

この時、積み立ての優先順位は「小規模企業共済 > iDeCo > NISA」、取り崩し(受け取り)は「NISA > iDeCo >小規模企業共済」の順になると思います。
(理由については、下記の記事をご覧ください)

S&P500ゴールドプラスについて~投資期間5年でOK!?~

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このように、若いうちからiDeCo(+小規模企業共済)を仕込んでおけば、(特定口座をほとんど使わずに)非課税制度だけでやりくりすることも視野に入ってくるため、できるだけ早く始めることをおすすめします。

iDeCo満額+NISAで1,800万円を埋めるのが難しいって場合でも将来、入金可能額が増える可能性もあるしね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️


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