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こんにちは〜🌤️おりおりです🙋♀️
2014年から一般NISA
前回からの流れで、投資の「たられば」(この時にこれに投資していたらどうなっていたか)を調べていると面白い事実に気が付きました。
S&P500よりもGAFAMNT!?~年利10%超えを目指す~
それは、一般NISAを初年度からやっていた場合、ほぼ手出しゼロで新NISAの生涯投資枠(1,800万円)を埋められる(しかも年初一括360万円 × 5年で)、というものです。
というのも、NISA制度は(現在の名称で)一般NISAが初めてで、2014年1月にスタートしています(その後、ジュニアNISAが2016年、つみたてNISAが2018年にスタートし、呼び名が変わりました)。
この2014年1月から、現行NISAが終了する2023年12月でちょうど10年になりますが、この10年がまさに米国株の絶頂期と言ってもいい時期なのです。
過去10年のS&P500の年利が約14%と言われていますから、72 / 14 ≒ 5.14年 で2倍に(72の法則)、10年あればさらに2倍(計4倍)近くになっていてもおかしくありません。
こうなると、一般NISAの上限が600万円(120万円 × 5年)とは言え、ロールオーバーをしていれば2,400万円(480万円 × 5年)近くにまでなっているわけで、
2024年(2014年に購入し、2019年にロールオーバーした分)から毎年、1年分ずつ非課税期間が終了する(課税口座(特定・一般)に払い出しされる)のに合わせて売却し、新NISAで購入しなおすだけで年間投資枠が埋まり、
ちょうど5年目(2028年)に最後の一般NISAが終わると同時に、新NISAの生涯投資枠も埋まるのです。
何月に買い付けていたとしても、4年後の12月末に非課税期間が終了するみたいだね
当時の買付ランキング上位に投資していた場合
とは言え、ただ一般NISAで投資をしていたら良かったわけではありません。
当時は今のように米国株式(S&P500)や全世界株式が主流ではなく、国内株式が中心で、投資信託に至っては今ではご法度(新NISA不採用)とまでされている毎月分配型が人気でした(eMaxis Slimシリーズなどはまだ存在せず)。
これらを選択した場合でも、ほとんどが損失にはなっていないものの(何を買っても勝てた奇跡の10年ですね)、一部を除いて米国株式に比べるとかなり寂しいものになっています。
順位 | 基準価額(2014/01) 分配金再投資、単位:円 | 基準価額(2023/10) 分配金再投資、単位:円 | 上昇率 単位:% | 120万円結果 単位:万円 |
---|---|---|---|---|
1 | 9,479 | 13,399 | 41.4 | 169.6 |
2 | 14,908 | 27,657 | 85.5 | 222.6 |
3 | 15,612 | 22,404 | 43.5 | 172.2 |
4 | 16,044 | 39,159 | 144.1 | 292.9 |
5 | 10,084 | 9,579 | -5.0 | 114.0 |
6 | 11,783 | 20,557 | 74.5 | 209.4 |
7 | 20,344 | 51,674 | 154.0 | 304.8 |
8 | 11,797 | 35,335 | 199.5 | 359.4 |
9 | 20,226 | 23,373 | 15.6 | 138.7 |
10 | 13,824 | 8,462 | -38.8 | 73.5 |
上記は分配金(税引前)を再投資したとみなして修正した基準価額(修正基準価額とも呼ばれます)ですから、(上限まで投資している状態だとNISA内で再投資は出来ないため)実際の利益はもう少し小さいと思います(特に毎月分配型=上記の黄色・赤色のもの)。
ですが、当時から一部の投資ブログなどでも注目され始めていた海外ETFに目を付けていたとしたら、結果は急変します。
こちらは今なお人気の銘柄が多く、最近人気のインデックスファンドでも内部でこれらのETFを買っていたりします。
その中でも特に多いのがこの4つでしょう。
(下2つは当時買っていた人は希少と思われますがオマケです)
順位 | 銘柄名 | 株価(2014/01) 為替込、単位:円 | 株価(2023/10) 為替込、単位:円 | 上昇率 単位:% | 120万円結果 単位:万円 |
---|---|---|---|---|---|
1 | VT (全世界株式) | 5,830 | 13,877 | 138.0 | 285.6 |
4 | VTI (全米株式) | 9,540 | 31,920 | 234.6 | 401.5 |
5 | VOO (S&P500) | 16,761 | 59,203 | 253.2 | 423.9 |
9 | VTM (米国高配当株) | 6,146 | 15,437 | 151.2 | 301.4 |
– | QQQ (NASDAQ100) | 8,861 | 54,432 | 514.3 | 737.1 |
– | APPL (アップル) | 1,995 | 26,340 | 1,220 | 1,584 |
さらに上記は分配金(配当金)を含んでいませんし、高配当でなくても平均分配金利回りが1%以上はありますから、VTIやVOOを選んでいた場合、分配金も得つつ売却益(+元本)だけで新NISAの年間投資枠を超えていることになります。
VT(全世界株式)だとしてもちょっと加えるだけで360万円になりそうね
投資に「たられば」は付き物
上の表で言うと、VTMだと10年の平均分配金利回りが約3.2%も関わらず300万円以上にまで膨らんでいますし、QQQ(NASDAQ100指数に連動)に至っては737万円という驚異的な数字になっています。
さらに言うとAPPL(アップル)に個別に投資していた場合、(元本は120万円なのに)1,584万円という異次元の金額になっています。
こうなると税金だけでも本来なら約297万円((1,584 – 120) × 0.20315)も掛かるところが、浮いてそのまま手元に残るのですから、NISA制度はすごいですね。
しかし、ここまで来るとさすがに「たられば」が過ぎるでしょう。
先ほどの人気銘柄ランキングの外国株式(アップルは6位)で1位のアリババ(BABA)や2位のアイジージ(IGG)に投資をしていたら収支トントンかマイナスになっていたわけですから、これが個別株投資の難しいところです。
株式全体が好調だったここ10年でこれですから、もしこの間にリセッション(景気後退)があったら、と考えると恐ろしいですね。
QQQ(NASDAQ100)にしても、100銘柄に分散されてこそいるものの、セクターがかなり偏っているため、なかなか選びにくい選択肢です。
しかし、VOO(S&P500)やVTI(全米株式)、少なくともVT(全世界株式)は当時であっても(高いリスクを負わなくても)知識さえあれば十分に選択肢になり得たと思います。
(当時始まったばかりの)一般NISAを使う、という選択も然りで、投資自体にリスクはあっても(特定口座と比べて)NISAを使うこと自体のリスクはほぼゼロ、と分かっていれば使わない手はありません。
情報をいち早く仕入れ、しっかり理解した上で実践した者に結果がついてくるんだね
今のNISA利用者も少数派
でも、当時からNISAでS&P500や全世界株式に投資をしていた人なんてごく少数だろう、と思われるかも知れません。
ですが、それを言ったら今投資をしてる人だって全体から見れば少数派です。
最近の調査結果でもNISA制度の利用割合は(一般NISA・つみたてNISA合わせて)成人人口の約17.5%だそうで、これはNISA口座を作っただけで使われていないものも含まれるため、実態はもっと低いでしょう。
実際、つみたてNISAの(買付金額/口座数で計算した)平均積立金額は月約1.4万円だそうです。
そう考えると、今つみたてNISAで毎月3.3万円を積み立てていたり、ましてや来年から月5万円~なんて考えてる時点で上位数パーセントのエリートでしょう。
10年後に「あの時、NISAをやっていた人は勝ち組」となっているかも知れません。
NISAやインデックス投資に限らず、これから先も有益な情報は積極的に仕入れて、将来勝ち組になるための準備は着々と進めていきたいですね。
情報もネットやSNSを調べるだけで手に入る良い時代ね
それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃♀️