売ってはいけない~個人投資家が勝てない理由~

こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

パイの取り合い

前回、追加投資の方法の一つとしてナンピン買いを紹介しましたが、

ナンピン買いとは~追加投資の最適解!?~

この理屈を聞くと、下落時にただ買い増すだけじゃなくて、下落する前に一旦売ってからナンピンした方がいいんじゃないの?と思われる方もいるかも知れません。

しかし、これは多くの人が投資に失敗する大きな原因の一つであり、結論から言うとどんな場合でも「売ってはいけない」が鉄則です。

その理由は、未来の値動きは読めない(現在、下がっていたとしてもこのまま続くのか、すぐに反転して上がるのか分からない)という事はもちろんなのですが、そもそも(短期の)売買で利益を出している人もいるから、というのも大きな理由かと思います。

長期で見れば企業の成長による利益があるのでパイ自体が大きくなるのですが、短期では(投資家同士で)同じパイを取り合うしかないのです。

タイミングを読んで利益を増やしたとしても、その原資は他人の損失でしかない、というわけね

個人投資家と機関投資家

じゃあその取り合いに勝てばいいんじゃないの?となりますが、それは難しいと思われます。

世の中には我々のように個人の自己資金を投資する人(個人投資家)以外にも、人から集めた資金を使って株式や債券で運用を行う大口投資家(機関投資家)というものも存在します。

具体的には、生命保険会社、損害保険会社、信託銀行、普通銀行、信用金庫、年金基金、共済組合、農協、政府系金融機関などになります。

余談ですが、世界最大の機関投資家は、日本国民の年金を運営するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)なのだそうです。

当然ですが、これらの資金運用を行うのは投資のプロ(会社や機関などに雇われた、運用で食べている人)です。

老後資金のために自己資金を運用なら20年後に利益が出れば万々歳なのでしょうが、運用のために雇われてる人が20年後に利益出すから給料くれ、は通用せずに短期での成果も求められるのは必然の流れでしょう。

(普段、全然違う仕事をしている)一般の会社員などが太刀打ち出来るはずが無いのです。

GPIFの資産はなんと130兆円にもなるそうだよ

資金力が必要!?

投資のプロが勝てる要因として、過去の値動きだけではなく、しっかり時間をかけてその会社を分析して業績の予想などを行っている、という事ももちろんですが、動かせる資金が大きいという事もあると思います。

株価というのは需要と供給によって決まるため、売られれば売られるほど価格は下がり、買われれば買われるほど価格は上がります。

なので、資金力があれば、大量の株を買う事により(自分で)株価を上げて、大量の株を売る事により(自分で)株価を下げて、大量の株を買って・・・

というように、(理論上は)自分で株価をコントロールしながら利益を出す、が出来てしまう事になります。

もちろん実際は、それだけ大量の株を売るにはその分の買い手が必要なので、(株価が下がりきる前に)売り逃げみたいな事は出来ないでしょうし、

全体のパイが決まっている以上、そもそも自己完結で利益を出す事は不可能なのですが、これを使って間接的に利益を出す事は可能なのです。

株価のコントロールは出来ても、それだけじゃ利益は出せないって事ね

釣られたら負け

それは何か、というと個人投資家(特に初心者)を釣って損失を出させる(その損失を原資に利益を出す)という事です。

このグラフをご覧ください。

1つ目の青矢印で、(下落が始まった所で)機関投資家が売却する事で下落がさらに加速

1つ目の赤矢印で、(まだまだ下がると判断して)個人投資家も売却し始める

2つ目の青矢印で、(下がりきった所で)機関投資家が大量の買いを入れて一気に上昇

2つ目の赤矢印で、(上昇に気付いたり、SNSなどで拡散され)個人投資家が買い始める

結果、個人投資家(赤矢印)は安い時に売って高い時に買い(損失を出し)、機関投資家(青矢印)は高い時に売って安い時に買う(利益を出す)、というわけです。

主導権は機関投資家にあり

じゃあ、機関投資家より先に売買すれば良いか、というとそれもNGです。

個人投資家が扱う資金の量では、価格にはほぼ影響を与えず、(偶然、機関投資家が後から追いかける形にならない限り)その後の値動きは完全に運になってしまいます。

例えば、このように、下落が始まって機関投資家が動く前に売ったとしても(機関投資家が動かなければ)すぐに下落が終わって一気に上昇してしまう(利益を出すチャンスを逃す)事もありえますし、

このように、上昇が始まってすぐに買ったとしても、すぐに上昇が終わって一気に下落してしまう(大きな損失を出してしまう)事もありえます。

要するに、機関投資家が個人投資家を先導する事は出来ても、逆は出来ないため、主導権は機関投資家にあると言って良いでしょう。

まとめ

このように、しっかり時間をかけて分析は出来ないという意味においても、動かせる資金が少ないという意味においても個人投資家は不利なため、投資はやらない方が良い、という結論になりそうですが、そんな事はありません。

初心者でも投資額が少なくても高確率で勝てる方法があり、それがインデックス投資を長期で行う事、です。

この時、欲を出して途中で売却して空白期間を作ったりすると、せっかくの利益が台無しになる可能性が高いです。

わざわざ、売買機会を増やす=負ける要素を加えるような事はしてはいけません。

ですので、どんな場合でも「売ってはいけない」が鉄則になるわけです。

売るのは現金が必要になった時に必要額だけだね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️

資産形成の第一歩は証券口座開設から

NISAはSBI証券、iDeCoはマネックス証券がおススメです

住宅ローンの見直しはこちら

モゲチェック

 

応援クリックお願いします(にほんブログ村)

 にほんブログ村 投資ブログ 投資初心者へ  にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA