NISA拡充の闇~メリットだけじゃない!?~

こんにちは〜🌤️おりおりです🙋‍♀️

つみたてNISA、非課税期間を無限化へ

昨今、NISA拡充について様々な議論がなされており、投資可能期間の恒久化や、NISA制度(一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA)の一本化は可能だが、非課税期間の恒久化は難しいのではないか、という意見もあった中、いよいよ大筋が固まりそうです。

それは、積み立て型の場合の非課税期間(20年)を無期限にする、というものです。

今まで、国民の資産所得アップのために出来るだけNISA拡充を行いたい金融庁と、税収を減らしたくない財務省とのせめぎ合いだったのが、総理がNISAの(非課税期間の)無期限化を目指すと明言した事によって決着したのです。

当然ながら、SNS界隈では歓喜の嵐で、(これ自体にデメリットは何も無いため)否定的な意見はあまり無いのですが、あえて苦言を呈したいと思います。

それは主にこの2つです。

  • NISA拡充によって今後、(NISA枠以外での)資産所得に対する増税がしやすくなる
  • お金の価値は年齢と共に下がる(特に若いうちは顕著)
    (投資は例え100%成功する(お金が増える)としても正解とは限らない)

1つ目に関してはSNSなどでもよく見かけるわね

増税について

1つ目の「NISA拡充によって今後、(NISA枠以外での)資産所得に対する増税がしやすくなる」ですが、これはNISA拡充(非課税期間の無期限化や、限度額の上昇など)によって税収が減る分をどう埋め合わせするのか、というお話です。

以前にも紹介しましたが、過去にも、NISA制度が始まった平成26年(2014年)に、配当・譲渡益にかかる税率が10%から20%に引き上げられた、という事例があるため、

節税のための収入調整がダメな理由~税制改正の危険性について~

今回もNISA拡充に合わせて(NISA枠以外での資産所得に対しての)増税がセットになるんじゃないか、と予想する人も多いです。

しかし、これに関しては個人的には賛成です。

NISA拡充は実質的に減税なので、どこかにしわ寄せが行くのは当然ですし、それがNISA枠以外で投資する人(NISAの限度額以上に入金力がある人)限定なわけですから、

金持ちからより多く徴収しつつ恩恵は全員が等しく受けられる、いわゆる「富の再分配」になるからです。

通常の所得と違って(タンス預金や国外に逃がしたりする事も可能な)金融資産の場合、所得税のように累進課税(多ければ多いほど税率も上がる)にするのは難しいため、このような施策は特に有効でしょう。

消費税の増税などに比べたら全然良いね

お金の価値は年齢と共に下がる

しかし、問題は2つ目の「お金の価値は年齢と共に下がる(特に若いうちは顕著)」というものです。

上では「投資は例え100%成功する(お金が増える)としても正解とは限らない」とも書かせて頂きましたが、確かにインデックス投資では投資期間が長ければ長いほど成功する(お金が増える)確率が上がり、その期待リターンも増えるため、

NISAの非課税期間無限化による恩恵は計り知れないのですが、それでもなお、投資する事が正解とは限らないのです。

以前にも、小学生が貰う1000円と高校生が貰う1000円では喜びが全然違う、というお話をしましたが、これは大人であっても当てはまります。

ジュニアNISAについて~子供の投資について考える~

例えば、20歳の時に1000万円貰えるのと、80歳の時に1000万円貰えるのとでは、お金の使い方の幅が全然違いますし、20歳の方がより有意義に使えるでしょう。

さらに、それ以上に忘れてはならないのが「自己投資」です。

金融商品に投資(他人に投資)などしている場合ではなく、自分に投資した方が、将来のリターン(収入アップ)は遥かに大きいです(若ければ若いほど顕著に生涯年収に響く)。

自己投資と言えば資格を取得する事など、直接的に年収に響くものを想像しがちで、これは確かにお金というよりは時間の投資の意味合いが強いですが、

海外旅行などで体験にお金を使う、というのも「楽しむ」という目的もさることながら、思考の幅が広がったりリフレッシュして仕事の質が上がったり、といった間接的な効果も馬鹿には出来ません。

さらには、(若い時は特に)何よりも大切な時間ですが、お金で買う事も出来るのです。

よく言われるのが時短家電、新・三種の神器と言われる、ドラム式洗濯乾燥機・食器洗い乾燥機(食洗機)・ロボット掃除機などです。

これらには出し惜しみすべきではなく、社会人1年目から買いそろえて良いレベルです。

これらの事を考えると、それこそ若いうちはつみたてNISAなんてやってる場合ではないのです。

余剰資金も少ないし、他に大事な使い道もいっぱいある、という事ね

投資すべき年齢

とは言え、この「お金の価値は年齢と共に下がる」というのも一定の速度ではありません。

それこそ、先ほどの小学生と高校生の例では、5年くらいで10倍以上もの差が付くのでしょうが、年齢を重ねるごとに(同じ年数経過でも)お金の価値の減少幅は少なくなっていきます。

そして、ある一定以上の年齢になると、体力が減ったり身体が不自由になったりでお金の使い道が減っていきますから、また速度が上がっていくイメージです。

ですので、このお金の価値の低下速度よりも、投資の期待リターンが上回っている時こそ、投資すべき年齢と言えます。

これは人にもよりますし、数値化も出来ないのではっきりとは言えないですが、一般的には30歳~60歳くらいではないでしょうか。

ですが、以前にも紹介したように、15年は投資期間を取るべき(取ればほぼ確実に増える)ですので、

NISA vs つみたてNISA、どちらが良いか?~徹底比較~

現在のつみたてNISAの非課税期間の20年というのは、多すぎず少なすぎず、非常にバランスが取れた期間なのです。

もちろん、非課税期間が無限になっても、自分でしかるべきタイミングで購入して売却すれば良いだけなのですが、

せっかくの制度だから使わないと勿体ない、非課税期間はこれからも続くのに今売却したら勿体ない、という思考が働いて、

投資すべきじゃない時期まで投資する、という事態にならないように(特に高齢になると思考能力も低下するため)気を付ける必要があります。

死ぬ時が一番お金持ち、というやつだね

老後を考えすぎるのも良くない!?

そもそも論として、そんなに老後に備える必要があるのか、という問題もあります。

いわゆる老後2000万円問題は、(今の老後世代は退職金などで貯蓄があるから)結果的に年金以上の額を使っている、というだけで2000万円貯めておかないと生活が破綻する、という訳ではありません。

老後資金について~老後2000万円問題!?~

その貯蓄、若いうちに使う方法があればもっと有意義に使えたのでは、という考え方もあります。

退職金なら受け取る年齢が決まっていますが、つみたてNISAであれば(つみたてNISAをやらずに)若いうちに使う、という選択も出来るのです。

極論を言ってしまうと、最終的には必要額の大半が医療費になるのですから、それまでに資産を使い切って生活保護を貰った方が、(医療費が無料になるので)100歳どころか120歳まででも150歳まででも安泰かもしれません。

とは言え今後、少子高齢化が進む中、現在と同様の社会保障が維持出来るかも疑問ですし、自分である程度備えておく事も必要かと思います。

要するに、何事もバランスで、全く備えないのも備えすぎるのも良くない、という事です。

現在も将来も両方豊かでいたいわね

それでは皆様、よきフィットネスライフを〜🏃‍♀️

資産形成の第一歩は証券口座開設から

NISAはSBI証券、iDeCoはマネックス証券がおススメです

住宅ローンの見直しはこちら

モゲチェック

 

応援クリックお願いします(にほんブログ村)

 にほんブログ村 投資ブログ 投資初心者へ  にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA